信じられない!?次世代の超・高性能な窓とは。
こんにちは。こんばんは。おはようございます。
30代サラリーマンの、くろーばーです。
予報どおり、今日は日中から気温が上がらず、日没から急激に気温が下がってきました。
大阪にも冬がやってきましたね。
明日の朝は冷え込むようなので、皆さま暖かくしてお休み下さい。
24時間暖房にはまだ早いですが、我が家でも朝は完全に暖房をつける時期になりました。
24時間暖房をいつから始めるか。
この2年ワクワクして、その日を待っています(^^)
さて、今日の本題。
住宅の断熱性能にもっとも欠かせないのが、窓。
窓は大きく2つのパーツから成り、1つはガラス。もう一つはサッシです。
窓全体の断熱性能はUw値で表されます。
ガラス部分の断熱性能はUg値、サッシ部分はUf値で示されます。
現在の日本では窓ガラスは、ペアガラス(2枚ガラス)が一般的になっています。
単純に1枚よりも2枚のガラスの方が断熱性能が上がるからでもありますが、もう一つはガラスとガラスの間に、乾燥空気やアルゴンガスなどを入れて、より断熱性能を向上させることができます。
断熱性能にこだわられるお家では、さらに性能を向上できるトリプルガラス(3枚ガラス)を採用されるお家も増えてきました。
3枚ガラスにすると、ガラスの性能に加えて、
・空気やガスを入れるスペースが約2倍に。
・low-e金属膜を1か所から2か所に。
といった具合に、かなりの性能アップが見込めます。
東北、北海道といった地域ではペアガラスと、ほとんど変わらない価格で採用できることが多いようです。
寒冷地にお住まいの方には特におススメですね。
次に、サッシ部分。
以前は、アルミでできたアルミサッシ。
最近の一般的な住宅で、アルミ樹脂複合サッシ。
(室外側のサッシがアルミ製、室内側のサッシが樹脂製)
そして、より性能の進んだ樹脂サッシ。
サッシ部分はガラス面に比べて、断熱性能が劣るため、サッシの性能によって窓の断熱性能が大きく変わります。
断熱性能が変わるということは、単純に、室内側が涼しい・暖かいという快適性のほか、
・サッシの結露が軽減される。
・壁内結露が軽減される。
という効果があります。
我が家でも採用しているトリプルガラス・樹脂サッシ。
その性能はいかんなく発揮されています。
さて、ここまでは以前からも記事にしている内容でした。
ブログをはじめて4年近くになりますが、勉強すればするほど、すごい建材に出会います。
日本において先述のようにアルミサッシは性能的に採用に値しない建材になっています。
一方で海外、特に断熱先進国のドイツでは、アルミサッシでありながら、驚異の断熱性能を持つ窓が販売されています。
今日ご紹介するのは世界で最も厳しい断熱基準を持つドイツ・パッシブハウス研究所においても、採用リストに入っている超・高性能窓になります。
熱貫流率0.59のアルミサッシ窓・・・・。ホントにすごいですね。
国内最高クラスの性能を持つYKK社のAPW430やlixil社のエルスターXでも、熱貫流率は0.8をぎりぎり下回る程度。
このRocky110は資料にあるようにガラス面の性能だけでなく、サッシ面の断熱性能であるUf値も0.79と、まさしく驚異的。
世界をみるとホントにすごい建材がありますね。
日本が断熱後進国というのがよく分かります。
さて、次はまだ開発途上ではありますが、そろそろ実現が現実味を帯びてきた建材です。
この建材が開発・販売されれば、世界の窓すべての常識が変わります。
それは、エアロゲルといいます。
日本の研究機関も開発に取り組んでいます。
断熱性能では、窓の建材でありながら、断熱材のグラスウールなどよりも、はるかに高性能です。
我が家でも採用しているフェノバードのようなフェノール系断熱材と、ほぼ同等の断熱性能をほこります。
つまり、どういうことが起こるかというと、窓と壁の断熱性能に違いがなくなるということです。
いまの住宅では窓の断熱性能は壁に比べて、3倍以上も断熱性能が悪く、窓をつければつけるほど、夏・暑く、冬・寒い家になってしまいました。
しかし、それでも採光面を考えると、窓をなくすということはできません。
法律上でも採光に関する規定もあります。
しかし、このエアロゲルが商品化されれば、圧倒的な断熱性能により、
・室内の快適性
・冷暖房費の削減
・結露がほぼなくなる
・壁内結露もほぼなくなる
といった、革命的な住宅性能になります。
建材自体は10年以上も前から開発がすすめられていましたが、近年、その実用化に向けて動きが活発になっているようです。
商品化に成功すれば住宅だけでなく、自動車のガラスなどにも使えるため、その実用化が待たれています。
自動車の断熱性能が上がれば、これも省エネ化、CO2削減に大きくつながりますからね。
技術の進歩はワクワクしますね。
現在は、建築士の方が計算を重ねて、苦労して認定を受ける超高断熱住宅のパッシブハウス。
こうした超・高性能建材が開発・普及すれば、もっと手軽にパッシブハウスを建てられるかもしれませんね。
これから先に、住宅を検討される方が羨ましい限りです。
以上、超・高性能な窓に関する記事でした。