能登の地震を受けて。
こんにちは。こんばんは。おはようございます。くろーばーです。
さて、2024年の元日に起きた能登の地震。震度7という日本最大クラスの地震が起きました。
日本の震度表記は7が最高で、8以上はありません。
震度7の地震は東日本大震災、熊本地震、阪神大震災、そして今回の能登地震になります。
とくに注目されたのは熊本地震で、こちらは震度7の地震が続けて2回起きたことで知られています。
今回の能登地震では、ニュースで「新耐震基準の家がたくさん倒壊した!」と見出しに載りました。
が、これは悪意のあるといって良い釣りタイトルです。
新耐震基準というのは今から40年ほど前に決められた基準のため、正直、現在の耐震基準に比べると甘すぎる基準です。
当然、熊本地震でも新耐震基準の家も多く倒壊してしまいました。
現在の耐震性は耐震等級で表されます。
耐震等級1に満たない建物は法律上、建てることは出来ません。
等級1の耐震性があると耐震等級2。
等級1の1.5倍以上あると耐震等級3。
等級3が最高基準になります。
この等級はもとになる耐震等級1は、阪神大震災の地震に「一回だけ」耐えられる耐震性です。
つまり、命は助かるけど、その後にその家に住めるかどうかは分からない、という耐震性な訳です。
耐震等級2は等級1の1.25倍の耐震性。
もともと「長期優良住宅」の認定を受けるのには、等級2があれば良かったのです。が、震度7の地震が続けて2回おきた熊本地震では等級2の家が数件、倒壊しています。
これは耐震等級だけでなく、窓や柱が1階と2階でそろう割合を直下率といい、この割合が高いほど耐震性が良いのですが、ここも影響したとのことです。
で、最高の等級である耐震等級3。
これは震度7が2回おきた熊本地震のときでも倒壊は一軒もなく、その後も住み続けられる状態でした。
また、震度7クラスの地震が起きると、余震が長く続きます。
いま現在でも石川では余震が幾度となく続いています。それも震度5前後の強い揺れです。当然、揺れるたびに家へのダメージは蓄積していきます。
耐震性が高いほど、こうしたダメージが少なく、何十年と住み続ける住宅にとって、耐震等級3の認定を受けられる耐震性は必須ではないでしょうか。
とくに今後数十年で起こると予想されているトラフ大地震。
四国から中部地方にかけて太平洋側にお住まいの方は、平均寿命を迎えられるまでには、まず起こると考えて対策しておくのが良いと思います。
また、耐震の性能については記事にしたいと思います。
今日は1月17日。阪神大震災が起きて29回目の冬の記事は以上です。