【耐震等級3】地震に強い住宅会社を選ぶなら【許容応力度計算】
こんにちは。こんばんは。おはようございます。くろーばーです。
さて、昨夜はTwitterのスペース上で、構造の実務者・早川浩平さんと対談を行いました。
対談は盛りだくさんの内容になり、対談はまさかの2時間超え!
施主はもちろん、住宅会社の実務者にとって、非常に有益な情報発信となりました。
早川さんは、住宅の構造に関して第一人者である佐藤稔先生が主催される構造塾で勉強されています。普段は、静岡の制震ダンパーを扱う会社にお勤めです。
なので制震ダンパーを売り込む内容か・・・とはならないんですね。
日本の住宅を良くしたいという熱い気持ちをお持ちの方で、たくさんのテーマをお話いただきました。
難しいことは割愛しますが、地震に強い家づくりで施主が考えるべき優先順位は、
①住宅性能表示の耐震等級3の認定をとる。(品格法による耐震等級3)
ここは必須!
②許容応力度計算をしてもらう。
ここも、ほぼ必須。
③制震ダンパーをつける。
ここは、予算があり、かつ、間取りなどに影響することを許容できることが前提。まずは、耐震がしっかりすることが前提。
④制震テープ
おまけぐらいに考える。
⑤免震材
基本的に一戸建て、とくに木造住宅では必要がない。
です。
住宅会社の中には、
「我が社は制震装置までつけて地震に強いですよ!」
なんて言われる会社もありますが、このPRはあまり意味がありません。
まずは、耐震の強度が強くないとダメです。
また、制震ダンパーは家全体の構造を考えて、適切な位置にバランスよく配置しないと効果を発揮しないどころか、逆に部分的に地震に弱くなる事もあり得ます。
つまり、耐震等級3をとり、許容応力度計算をしていないと、制震ダンパーには効果がないどころか、地震に弱くなることすらあり得る事を知っておく方が良いと思います。
また、適切な位置にダンパーを設置しようとすると、家の外周部になることが多いです。
そうすると、本来は断熱材を設置するスペースに制震ダンパーが来るわけですから、断熱性能が大幅に下がってしまいます。
こうした事からも、優先順位としては、耐震等級3→許容応力度計算→制震ダンパーとなるわけですね。
制震テープは断熱材の設置の邪魔にはなりませんが、やはり優先順位は低めです。
免震材ついては、さらにです。
早川さんとの対談は内容が盛りだくさんなので、また次回の記事で続きをご紹介したいと思います。
次回は、制震ダンパーの種類と特徴についてご紹介しようと思います。