窓に性能とオシャレを求めるなら。
こんにちは。こんばんは。おはようございます。
30代サラリーマンの、くろーばーです。
台風が近づいて来ていますね。
帰省の多いお盆と重なっています。
皆様、移動やレジャーでは細心の注意を払って、事故・ケガのないようにしてくださいね。
さて、今日は久々に窓のことでも。
家の断熱性能に欠かせない窓について数多く記事にしてきました。
高断熱な家づくりを目指すのであれば、
・オール樹脂サッシの窓を選択すること。
(防火・準防火地域を除く)
・アルミサッシ窓は論外であること。
・国産の半樹脂サッシを選ぶならLIXILのサーモスXのみ。
(寒冷地ではサーモスXも避けた方が良い)
・スペーサーはアルミではなく樹脂スペーサーに。
という基本を守れば、
・夏涼しく
・冬暖かい
・結露の少ない
・壁内結露の少ない
家に近づきます。
少しずつ、こうしたことが世に広まっていて、住宅会社も樹脂サッシの窓を標準採用することが増えてきました。
相変わらずアルミサッシを標準にしている住宅会社の営業マンは、
「樹脂サッシは紫外線で劣化してボロボロになりますよ。」
などと、自社の弱点を顧客にデメリットとして考えさせないように持っていこうとする会社が多いようです。
しかし、現代の情報社会。
多くの方が住まいについて情報発信する中で、
「あれ?ホントかな?」
「樹脂サッシ窓の方が快適なのでは?」
と正しい認識に至る方が増えてきており、営業トークに騙されないケースも増えてきているようです。
顧客が賢くなると住宅会社も仕様を変更せざるを得ません。
こうして企業努力ではなく、施主側が賢くなることで住宅会社の仕様が変わっていくという構図が生まれてきているようです。
ホントは生産者(住宅会社や窓メーカー)側が、
・売れるために
・快適に生活してもらうために
・住まい手に良い家と言ってもらうために
良い家づくりをするものだと思うのですが(^_^;)
ともあれ、日本の住まいの断熱性が良くなっているのはホントに素敵なことですね。
樹脂窓を採用する家が大半になってくれば、窓メーカー同士でしっかり競争してくれるでしょうし、海外の断熱性能に追いつく日もだんだん見えてくるでしょう。
まだまだ、なんですがね^_^;
日本の国産最高クラスの窓でも、ヨーロッパでは賃貸住宅で使われているレベルですので。日本の平均的な窓だとヨーロッパでは賃貸ですら採用しない・・・。
日本の断熱事情がここ数年で格段に良くなっているので今後に期待ですね。さて、窓の性能が良くなってくると、次はデザイン性も気になってくるところ。
そんなデザイン性や開放感といった部分が気になる方には、下記のような窓はいかがでしょうか。
上記画像の窓は、以前にご紹介したオスモ&エーデル社の「エーデルフェンスター」というドイツ製の樹脂サッシ窓になります。
性能的には、YKKのAPWやリクシルのエルスターと同等以上の性能になります。
枠(サッシ)の性能(=Uf値)が良く、マルチセルになっています。そのため結露のしにくさでは、APWやエルスターよりも高い性能を持ちます。
樹脂窓は性能が高いのですが、見付けの部分、つまりサッシの幅が太いのがデザイン的な弱点となっています。
これはアルミよりも樹脂の方が強度が弱いことに起因します。
掃き出し窓のような大きな窓はガラス面が大きく、重量を支えるために強度が必要になりサッシの幅が太くなるわけです。
比較的に強度をとりやすいアルミ樹脂複合サッシにおいては性能を高めつつ、デザイン性・眺望性を強化した窓が発売されるようになりました。
例えば、YKKのAPW511。
LIXILではLW。
LWはサッシが壁に内蔵されているのでスッキリ見えますね。窓そのものは雨戸のように壁の室外側に引くので、窓を開けると室内から見えなくなります。
APW511、LWどちらも熱貫流率が2.0を下回る性能値。
APWやエルスターと比べると、さすがに見劣りしますが、エピソードやサーモスⅡ-Hなどよりも性能は高いですね。
ガラス面が大きいので熱貫流率が良くなるという面もあると思いますが。
国産窓で、かつ、眺望性の高い窓なら一つの選択肢にはなるかと思います。
より性能を重視するなら、YKKのAPW431大型スライディング窓ですね。
サッシは見えますが、ガラス面積が広くとれることと横幅も広くとれるようになっています。
大きい窓になると主にガラスの重さが増えるので、開閉しにくいと考える方もいるようですが、サポートハンドルがついているので、一般的な掃き出し窓よりはるかに軽く操作することができます。
通常の掃き出し窓の開閉にかかる力の約10分の1になります。
これは、見付けの幅が広いシャノン社の掃き出し窓でも同様のサポートハンドルがあるのでオススメですね。2歳の我が子の力でも余裕で開けることができました。
我が家のAPW330真空トリプルにはサポートハンドルはないので、こうした機能はとてもうらやましい限りです。
また、APW431では窓を閉めた時に気密性が上がる仕組みになっています。掃き出し窓で心配される気密性の低下も心配する必要はありません。
かなり高額な窓なので、リビングなどここぞという場所に設置するのが良いですね。
さて、ここまでは
・YKKのAPW431大型スライディング窓
・YKKのAPW511
・リクシルのLW
など国産の窓をご紹介しました。
国産に限らなければ、圧倒的な性能、そしてデザイン・眺望性を考えると、初めに挙げたオスモ&エーデル社のエーデルフェンスターはかなりおススメです。
ただ、住宅会社で標準として扱っているところは少ないと思うので価格だけが心配。
ドイツ製の窓ですが日本支社もあるので、アフター的にはそれほど心配しなくても良いかなと思います。
オスモ&エーデルの支社が兵庫県の三木市にあるので、近場の工務店さん・設計事務所さんなら扱いやすいかと。
エーデルフェンスターを採用された方がいらっしゃったら、コメント頂ければ嬉しいです。
→さっそく教えて頂きました。
グラムサイトさん、ありがとうございます。
日本国内に生産工場はないのでドイツからの船便になるそうです。
そのため発注から数ヶ月かかるので、発注後に、やっぱり窓を変える、というのは出来ないとのこと。
どのみち建築申請を出したあとに窓を変えると、構造の検討からしないといけないので、設計時にきちんと検討すべき点ではあります。
輸入建材ならではのリスクを許容できるなら使ってみたい窓ですね。
拙宅を建てて頂いた中堅ハウスメーカーの泉北ホームは、YKKのAPW330かリクシルのサーモスXが標準仕様です。
そのためエーデルフェンスターを採用するのは中々難しいでしょうが、関西地域の工務店さんで建てられる方、設計事務所に依頼される方など、どうですかエーデルフェンスター。
性能、眺望性、操作性において非常に優れているのでおススメです。
以前、APW330で連窓方立(れんそう・ほうだて)の仕様が販売されたことを取り上げました。
エーデルフェンスターも連窓方立にできるので、デザイン的にも幅が広がりますね。
もともとドイツ製の窓なのでドレーキップ仕様もありますし。
(YKKではツーアクション窓と呼ばれる内倒し・内開きのどちらもできるタイプの窓ですね。)
ドレーキップは清掃性も良いし、気密性も良い。
そして、室内側に窓が開くので室外側にシャッターを付けることができます。
そうすると、防火・準防火地域でも防火シャッターを付ければ、性能の良い樹脂サッシ窓を採用することができます。
こうした点でも使い勝手が良くなりますね。
エーデルフェンスターの利点をもう一つ。
窓を大きなサイズにすることが可能なことです。
最大の横幅が5m40cm~5m98cm。
最大の高さが2m60cm。
2×4で言えばハイスタッド(高天井)にした時の天井高いっぱいまで窓を取ることができます。壁最大高の開放感が得られます。
横幅も5m40cm以上とることができるので、部屋の中で大きな窓を設けることが可能です。
圧巻の開放感ですね(*^_^*)
もちろん、先述のように連窓方立にできるので、耐震性が許すかぎり連続して窓を設けることも可能です。
断熱性能にプラスして開放感を得たい方にはおススメな窓ですね。
これまでは眺望性を考えると断熱・気密はかなり悪くなってしまいましたが、ここ最近では両立できるようになってきました。
これから家づくりをされる方は選択肢がたくさんあって良いですね。
良い建材がどんどん広まって欲しいなと思います。