heat20 G3グレード決定!?
こんにちは。こんばんは。おはようございます。
30代サラリーマンの、くろーばーです。
家に求められる断熱性能は、地域によって異なります。
沖縄と北海道では気候がまったく違うからです。
そのため、住まいの地域に合わせた断熱性能について、温熱環境に関係する団体、研究者が集まって断熱性能に関する指標を定めています。
それがheat20です。
これまでheat20では、G1とG2グレードが指標とされていました。
G1グレードは、
真冬。無暖房の室内で、おおむね10℃を下回らない断熱性能。
G2グレードは、
真冬。無暖房の室内で、おおむね13℃を下回らない断熱性能。
になります。
私が住む大阪は比較的暖かい地域で、気候区分6地域に属しています。
6地域では、
G1グレードは、Ua値0.56。
G2グレードは、Ua値0.46。
が指標となっています。
このG2グレードを超えるG3グレードの指標が設定されるという噂を数か月前から聞いていました。
そして、つい先日、G3グレードが発表されました。
私が住む6地域のG3グレードは、Ua値・・・・0.26です!
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え?れいてんにーろく??
Ua値に慣れていない方はイメージしにくいかもしれませんが、Ua値0.26とは一条工務店の上位シリーズ「i-smart2」のモデル値0.25とほぼ同じ。
実際のi-smartでは、Ua値0.3ぐらいなので、
・オール樹脂サッシ、トリプルガラス窓
・壁の内外ダブル断熱
などを採用している一条工務店ですら、達成できないUa値がG3グレードになります。
・・・・ちょっと、タカスギルセッテイナノデハ?
これを建築するには、ざっとイメージしても、
・オール樹脂サッシ・トリプルガラス窓・クリプトンガス仕様・セルに断熱材を敷き詰めた仕様
・基礎断熱
・内外ダブル断熱(壁の断熱厚み200mm)
・天井(屋根断熱)400mm
といったような断熱仕様になるかと思います。
建築費用をざっくり考えても、延床35坪で3000万ぐらいするのではないでしょうか。おおまかな予算イメージで、大手ハウスメーカー8社の坪単価ぐらい。
個人的には、Ua0.36ぐらいかなと思っていました。
G2グレードのUa0.46から、一気に0.26ってスゴイですね。
と言っても、いい加減な数値設定ではありません。
G1,G2と同じような具体的な基準があります。
つまり、
真冬。無暖房の室内で、おおむね15℃を下回らない。
という基準です。
この断熱レベルまでくれば、大災害が起こったとしても、冬に室内で凍死することはないでしょう。
コスパを考えると、あまりおススメはできませんが、少なくとも大手ハウスメーカー8社で建てる予算があれば実現できる性能です。
大手ハウスメーカーで建てるかもと思う方は、ぜひその予算でheat20のG3グレード仕様のお家を建てられてはいかがでしょうか。
もうこのレベルになると、Q1住宅は達成していますし、パッシブハウス認定も降りるレベルになってきますね。
まだ現在の注文住宅は、G1グレードにも満たない性能が多いです。
長く住まうなら建築費用とランニングコストを考えると、G2グレードがお得。
そして、G2が一般化してくればG3の普及も見えてくるかもしれませんね。
これから家づくりを考えられる方。
国の基準があまりにひどいので、断熱性能についてはheat20を基準にしてくださいね。具体的に室温が何℃になるという指標がありますので。