窓の性能と壁内結露
こんにちは。こんばんは。おはようございます。
30代サラリーマンの、くろーばーです。
1月も下旬になり冬本番ですが、今年の大阪は暖冬のようです。
最高気温が10℃を越える日が続き、比較的に暖かい日が続いています。
このまま推移すれば、1月の光熱費は1万を下回ります。
昨年の1月は約1万2000円だったので、光熱費は2000円ほど安くなっています。
暖冬。
共働きのため週末のみの24時間暖房。
電力プランの見直し。
このあたりが影響しています。
こうしてみると24時間暖房でも、在宅時間だけの暖房でも、あまり光熱費が変わっていないようにも思います。
高気密・高断熱なお家の良さがよく分かります。これからお家を建てられる方は是非、そのあたりを意識して家づくりにチャレンジして下さいね。
さて、本題。
当ブログでは窓の重要性について多く書いてきました。
アルミサッシやアルミ樹脂複合サッシなどの低性能な窓を使っていると、
①家の中の快適性が失われる
・アルミの熱伝導率は樹脂の1000倍もあるため、家の熱(冷暖房した熱エネルギー)が室外に逃げてしまう。
・家の中が寒くなるので暖房を強くかけると乾燥がひどくなる。
・窓まわりが冷たくなり、エアコンや床暖房であたためても家の中で温度ムラができてしまい不快に感じる。
・コールドドラフトが起き、足元から寒くなり不快。
②光熱費が高くなる
冷暖房した熱エネルギーが室外にどんどん逃げていくので、それに応じて冷暖房を強めないといけない。そのため光熱費が高くなる。
この辺りは今までも多く書いてきたのでご存じの方も多いと思います。
冬暖かく、夏涼しい。
そんな家をお考えならば断熱材ではなく、まず第一に窓の性能を考えておく必要があります。
まず、
オール樹脂窓。
ペアガラス。
樹脂スペーサー。
アルゴンガス仕様。
low-e仕様。
この辺りは必須です。
寒冷地であったり、予算に余裕があれば、トリプルガラス仕様やクリプトンガス仕様。また、メンテナンスを愛せるなら樹脂サッシから木製サッシへの変更といったことを検討されるのが良いと思います。
さて、今日は今まであまりご紹介してこなかった窓の結露についてご紹介します。
まず、窓の性能差による結露のちがいです。
あすなろ建築工房さんという横浜の工務店さんのブログで、とても分かりやすい記事があったのでご紹介を。
アルミサッシ、アルミ樹脂複合サッシ、樹脂サッシ、木製サッシの結露のちがいが同じ条件で紹介されているため、性能差がよく分かります。
毎年、毎日、このような結露が起きていたら、どうなるか。
窓枠は腐り、カーテンにカビが生えて胞子をまき散らします。大なり小なり、住人にアレルギーやぜん息などの疾病の確率が上がります。
次にご紹介するのは岐阜・愛知県にある工務店、紙太材木店の田原さんのブログ。
新住協に加盟している工務店さんで田原さんも温熱のプロのお一人です。
窓の性能や結露について、分かりやすく解説してくださっています。
今回、特にご紹介したいのは結露の中でも、壁内結露と呼ばれる壁の中にできる結露です。
窓の表面にできる結露水とちがい、窓と壁の境で発生する結露水は拭き取る事はできません。
建物の構造体である柱や壁に結露水がたまり、カビが生え、ひどくなると柱などが腐って耐震性を維持できなくなります。
窓の性能が、快適性、光熱費だけにとどまらず、構造で最も大切な耐震性や耐久性にも影響することが分かります。
下の画像は、窓の性能不足が引き起こした結露の様子です。
柱や床材、畳までが結露水により腐っていることが分かります。また、窓の下の土台部分に結露水がたまり、内部から染み出ています。
構造体である土台が腐食していることは間違いないでしょう。ということは耐震性にも甚大なダメージがあることは、少し考えれば分かりますよね。
お家を建てられるなら仕様については、まず窓を検討して下さい。
オール樹脂窓。
ペアガラス。
樹脂スペーサー。
アルゴンガス仕様。
low-e仕様。
まず、ここが最低限、必須の仕様になります。
当ブログでは窓について多く取り上げてきました。家の性能を考えると建材の中でも優先順位が非常に高い検討事項です。
決して窓メーカーのまわし者ではありません(*^_^*)
あとから変更するのが、費用的にも、構造的にも、時間・労力的にも非常に難しい窓。
これからお家を建てられる方の参考になればと思います。