断熱等級4の家を建てる分譲地がある。
こんにちは。こんばんは。おはようございます。くろーばーです。
堺市に30区画ほどの分譲地が建ちます。
最近、その分譲地に大きな看板が設置されました。
「耐震等級3」
ふむふむ。
「自由設計」
あ、建売じゃないのね。
「断熱等級4」
ガクッ
だ、だんねつ、とーきゅー、よ、よん??
ふう。
わざわざ大きな看板に断熱等級と書いているから期待したら、断熱等級4ですか。
えーと、これから家づくりされる方には、しっかり知っておいて欲しいのですが、8年後。
2030年には、断熱等級4の家は建てることが出来ません。
断熱等級5、ZEH(ゼッチ)と呼ばれる断熱性が、2030年からは最低基準となります。
これ以下の断熱性の家は建てることが許されない訳です。
わずか8年後に、建てることすら許されない家の断熱性を、デカデカ堂々と宣伝する感覚が私には理解できません。
家電だったとしても8年後には、法律で禁止されるものだとしたら買うのをためらいますが、ましてやマイホームですよ。
数十年は住むことが確実な住宅で、8年後には法律で禁止されるものを皆さんは買いたいと思われますか?
私は絶対にイヤですが(^^;)
2030年にはZEH基準(断熱等級5)が義務化になり、それ以降はZEH以下の断熱性能の家は、既存不適合という扱いになります。
例えば、現在の家は耐震等級1という阪神大震災クラスの地震に耐えられない家は建てられません。法律で禁止されているからです。
しかし、大昔の家はそのまま残っていますよね。こういうのを既存不適合といいます。
たった8年後に既存不適合になる家を、堂々と販売する神経は私には分かりませんが、世の中、まだまだこういう家が多そうですね。
残念ながら住宅業界の方はまだまだ勉強不足な会社が多いので、施主が勉強されるのが一番安全で、確実です。
今から家づくりをされるなら、断熱等級6を基本として、予算に余裕があるなら等級7を目指していくのが王道だろうと思います。
皆さんもご存じの通り、光熱費の高騰が続いていて、これからも上がっていくことは、まず間違いない状況です。
今後10年ほどは再生エネルギー賦課金もどんどん上がっていくので、社会情勢に関わらず、電気代は上がっていくのは決定しています。
家は建てたら終わりではなく、建ててからの暮らしが最も大切です。
オシャレな家。
人からスゴいと言ってもらえるような家。
家づくりを考え始めたときって、そんな事をつい考えがちです。
しかし、暮らし始めると、そんなことは二の次になっていきます。
生活がしやすいこと。
経済的なこと。
家族が暮らすとは、そういうことですからね。
家には性能があり、暮らしに大きな影響を与えるのだと、しっかり学んで欲しいなと思います。