泉北ホームのモデルハウスに行ってみた②(貝塚・岸和田モデルハウス&ショールーム)
こんにちは。こんばんは。おはようございます。くろーばーです。
泉北ホームの貝塚ショールームの紹介記事、第2弾です。
1回目の記事の最後には、耐震強度についての話がありましたが、地震対策についての展示がたくさんありました。
四国から東海地方にかけては、トラフ巨大地震が生きている内に起きると思っておく方がよいです。
トラフ地震の歴史について調べて頂くと、周期的に巨大地震が起こっていることが分かります。
私自身は2×4工法(正確には2×6工法)で建築していますが、軸組工法でも問題はありません。
工法の問題ではなく、しっかり耐震等級3の認定が受けられる設計をしておきましょう。予算に余裕があるなら許容応力度計算をしてもらっておくと、より精度が増して安心感があります。
ちょうど先ほど書いたところですね。
耐震等級3の家を建てておくと、実は避難所よりも耐震性に優れているので、自宅の方が安心という事になります。
地震が起きたのとしても、
「我が家は大丈夫。」
という安心感があると、いざという時にも冷静に判断できるものです。
土地によって津波や洪水などもあるので、家の性能だけで考えてはいけませんが、不安材料が一つ減るだけでも、精神的な負担は減りますよね。
現在、日本の耐震についての制度は、耐震等級1,2,3があります。
数年前に起きた熊本地震では規模最大となる震度7が2回起き、倒壊しないだろうと考えられていてた耐震等級2の家でも倒壊するという結果になりました。
これは建築業界でも話題になった話です。
もちろん耐震等級1の家よりも被害は格段に少ないのですが、倒壊した家があるという事は、倒れたないにしても家にダメージが残った家が多くあるという事です。
耐震等級3の家では倒壊は0。ダメージを受けた家もかなり少ないです。
これから家づくりされる方は、耐震等級3の認定を受けられる家を基本にして設計して欲しいなと思います。
ちょっと休憩。
ゴクゴク。
さて、次は断熱に関する展示です。
冬場に起きるヒートショック。
主に、家の中での温度差が激しい浴室・脱衣室でよく起きています。
ところでヒートショックは日本の都道府県でいうと、どこで一番起きているでしょうか。一番寒い北海道でしょうか。
比較的に暖かい関西では、ヒートショック死は少ないのでしょうか。
データはこの通り。ドン。
なんと、兵庫2位、滋賀3位、和歌山5位・・・となっています。大阪は平野部が多いので、まだマシになっているのかもしれませんね。
ヒートショック死が一番多いのが、香川県。
(さぬペンさん・・・もっと啓蒙して下さい(^^)/
実は、この辺りは暖かい地域にも関わらず、ヒートショックを起こす件数が多いのは、やはり家の断熱性が低いのが大きな原因のようです。
逆に、ヒートショック死が少ない順に、沖縄、北海道、山梨、青森と続きます。
あれ?
寒い県なのに?ですよね。
沖縄は年中、暖かいので納得ですが、北海道を先頭に断熱性能が高く、全館暖房をしている率が高い県は、ヒートショック死が少ないそうです。
お風呂と、その他の部屋の温度差が少ないと、体への負担が少なくて済むからですね。
関西、四国という比較的に暖かい地域でヒートショック死の件数が多いということは、家の中で、いかに冬場、寒さを我慢して暮らしているかが分かります。
北海道の方が冬の大阪にくると、大阪は寒い!と言われるのをよく聞きます。
寒冷地では全館暖房が基本ですからね。家中全部を暖めるのが普通なわけです。ヒートショックの発生が少なくなるのも当然ですよね。
断熱性を強化することで、冬のヒートショックも防ぎやすくなりますし、逆に熱中症も起こりにくくする事ができます。
高断熱にするほど、温度変化が少なく、家中が一定の温度で過ごすことができるからです。
長寿が当たり前になってきている現代。老後の時間も長くなっています。体に負担をかけない家づくりが強く求められている時代とも言えますね。
高断熱で、高気密な家づくりをすることで、ヒートショックを防ぎ、熱中を防ぎ、そして、カビ、ダニ、アレルギーの発生を抑えることが出来ます。
これまでの低性能な家に住んでいた方が、高性能住宅で暮らすようになると、この辺りの恩恵を強く感じられると思います。
我が家も、冬暖かく、夏涼しく、カビ・ダニが減ったので、アトピーやアレルギー症状が明らかに減りました。
私自身がアトピー、アレルギー(ダニ、ハウスダスト、寒暖差)、喘息などの持病があり、これらの症状が明らかに改善されました。
逆に考えてみると、自分の身体の問題というよりは、実は住環境の問題だったという事なんですよね。
家を建てるときには、きちんと家の性能については十分に高めておいてください。
家の断熱性を高めるときに大事なことは、断熱材ではありません。(それも大事だけど)
家の断熱性の1番目に大切なのは窓です。
樹脂サッシを窓を必ず使ってください。スペーサーという窓ガラスと窓ガラスをはさむ部材も樹脂スペーサーを使って下さい。
もう、これだけで断熱性、快適性、健康が大きく向上します。
この泉北ホームの展示にもありましたが、真冬の外気温で冷やしたアルミサッシの窓。
ガラス表面の温度が約15℃。
窓の枠(サッシ)が11.2℃。
になります。
そうすると、当然、部屋の仲も寒くなりますし、それよりも・・・・。
結露が起こります。
窓の性能が悪いほど。
家の中が快適なほど(暖かく、加湿するほど)
結露がひどくなります。
アップで撮影
結露が起きると、カビ・ダニが発生して、カーテンが黒ずみ、健康に害を及ぼすばかりではありません。
壁の内部にも結露が発生し、柱や壁が腐っていきます。
そうすると、家の耐震性にも影響し、また、湿気を多く含んだ柱にはシロアリが寄ってくるリスクが高まります。
シロアリはジメジメした所が大好きですからね。
しかも、壁の結露、壁内結露と言いますが、これのオソロシイところは、見えないから気づかないって所なんです。
シロアリに食べられていても、柱がグジュグジュに腐っていても見た目に分からない。
数十年も住み続けるマイホームですから、そんな事にはしたくないですよね。
なので、家を建てるときには、まず窓についてはしっかりこだわってください。
防火地域では、樹脂スペーサーが使えないことがあったりしますが、そういう制限がなければ、必須と呼んでよい仕様です。
例えば、我が家で採用した樹脂サッシの窓。
APW430といいますが、同じ条件で、
ガラスの表面温度19.5℃。
サッシの温度が19.1℃
となっています。
見ての通り、結露は一切ありません。
さらに窓をアップで
実際、大阪の平野部に住む我が家では、室温23℃前後。湿度40~50%と、春と間違えるような暮らしをしていても、窓が結露することがありません。
(入浴時のお風呂場と脱衣室は除きます(#^^#)
展示でも書かれていますが、断熱性の大半が窓で決まるので、ホントに窓にはこだわって下さいね!
樹脂サッシ
と
樹脂スペーサー
ここ、大事ですよ(^^)/
窓の種類によって、夏の熱さも随分と変わります。
この貝塚ショールームでは、実際に手を当てて、どのぐらい暑さが変わるかの展示もありました。
最近は、建売住宅でもLOW-e金属膜はちゃんと入っていますが、ここが一番熱の伝わり方が変わります。
樹脂サッシ
と
樹脂スペーサー
を、ちゃんと選択したあとで、さらに高断熱にしたい、と考えられる方は、ガラスを2枚から3枚にしたトリプルガラス窓を選んで下さい。
まだ少し高いので、必須とは言えませんが、普及しつつあるので値段も昔に比べれば、かなり採用しやすくなっています。
泉北ホームの上位グレードだと、標準で選べますしね。この辺りはホントに泉北ホームはよく頑張っていると思います。
次は、断熱材の紹介です。
ここは正直、自社で使っている断熱材のマウントですね(#^^#)
どこに行ってもそうですが、自社で使っているものは良いと言うし、自社で使っていない物は批判するものです(#^^#)
ポジショントークという奴ですね(^^;)
比較対象にしているグラスウールという断熱材は、日本で最も普及している断熱材で、安く導入することが出来ます。
なので、施工に慣れている、正しい施工ができる住宅会社であれば、グラスウールの方がおススメです。
ただ、グラスウールは固形に近い素材なので、上手に施工しないと隙間が出来やすいという特徴もあります。
なので、気密施工に慣れていない住宅会社であれば、吹付断熱の方が気密が取りやすいという特徴があります。
この辺りは、別にどっちの断熱材でも良いので、とにかく、正しい施工が出来ているかが大切です。
気密が取れているか。
防湿層が連続しているか。
壁の中の結露計算ができているか。
それに応じた壁構成になっているか。
ちょっぴり難しいことを書いていますが、とにかく、正しい施工が出来ていれば断熱材は何でもOKです。あとは価格だけの問題なので。
アドバイスとしては、外気に面した壁にコンセントを設ける時には、気密コンセントボックスを使用されることをおススメします。
こういう場所ですね。
グラスウールなど、それ単体で気密層にならない断熱材。
吹付断熱でも、それ単体で防湿層にならない断熱材。
など、あると思うので、気密コンセントボックスは付けておかれる事をお勧めします。
とくに日本で一番多い施工である、
軸組工法
&
グラスウール断熱材
&
気密が取れていない
(気流止めがされていない)
などの場合は、必須です。
1枚数十円ほどの物なので建材費はたかが知れています。
あとは、住宅会社さんがどれぐらいの手間賃をとるかで変わってきますが、とくに先ほどの家の仕様になっている場合は、必須で採用される方が良いと思います。
こういう部分ですね。
屋根の結露もそうですね。
屋根の通気工法が取られているか。
小屋裏の防湿、換気が出来ているか。
この辺りもチェックポイントの一つになります。
泉北ホームは二重の通気工法がとられているので、よほどのことがない限り、屋根の結露はないでしょう。
心配な場合は、屋根の断熱材の内側に防湿シートを貼っておくと、より安全側に寄っていきますね。
あとは、構造的な展示もありました。
普通の天井の構造。
泉北ホームの天井(吊り天井)
2×4工法は1階・2階の間の音が響きやすい構造になっています。一般的に太鼓現象と呼ばれていますね。
それを軽減させるために泉北ホームでは吊り天井にしています。また、壁の柱となるスタッドもダブルになっていて耐震性の強化が図られています。
はい。
という事で、今回は家の性能の勉強回になりましたね。
次回は、ショールームの設備の展示に焦点をあてたいと思います。キッチン、バスなどが登場するので、女性が好きな回かも。
ちょっと記事3回では書ききれない量ですね(^^;)
もし良ければ、お付き合いください。
では、また!