先行スリーブ工事と、断熱に関するひと手間。【高気密・高断熱・エアコン】
こんにちは。こんばんは。おはようございます。
くろーばーです。
昨日、コメント頂きましたので、今日はエアコンの先行スリーブ工事に関するお話をしようと思います。
エアコンスリーブとはエアコン本体と室外機を結ぶ配管を通すための配管口のことです。
ココのことですね。
エアコンを家電量販店で買った場合、家電屋さんと提携している電気屋さんがエアコンの取り付け工事をされます。
ただ、電気屋さんなので機器にはお詳しいと思うのですが、住宅の構造はプロではありません。
防水であったり、気密であったり、構造であったり。いろいろな所で支障がでることがあります。
実際に、防水処理や気密施工が出来ておらず、雨漏りだったり、冬場の冷気が寒い、という嘆きを聞くこともあります。
住宅会社でエアコンの購入&施工をしてもらうと、もしかしたら家電量販店で購入&施工をするよりも高額になるかもしれませんが、この辺りのリスクを回避する可能性はぐっと上がります。
少なくとも、我が家を建てて頂いた泉北ホームであれば、エアコン2台(6畳用)は施工費込みで標準でついていますし、費用も家電量販店に比べてもさほど変わらないので施工まで依頼することをおススメします。
我が家はゼロエネルギー住宅(ZEH)申請の関係で、設計打ち合わせ時にエアコンの設置場所が決まっていました。
本当であれば、もっと全館風空調に適した場所にエアコンを設置したかったのですが、申請上の関係で、リビングと主寝室にエアコンを設置することが決定していました。
本来であれば、我が家の場合は1階はリビングよりも和室に、2階は廊下・ホールにエアコンを設置している方が、全館風空調に適しています。
また、当時はどれだけの住宅性能になり、それがどのぐらいの快適性になるかの確信が持てなかったために、各居室にエアコンを設置できるように保険を打っておこうと考えました。
つまり、2つの子ども部屋にもエアコンを将来的に設置できるようにしておく、というものです。
先述の通り、後々にエアコンスリーブを設けることは防水、気密などの観点から避けたいと考え、新築時の先行スリーブ工事を行ってもらいました。
しかし、子ども部屋を実際に使うのは子どもが大きくなる5年も、10年も後のこと。
その間、ずっと壁に穴が開いている状態。
つまり断熱がされていない穴であり、気密がまったくとれていない穴である、ということです。
近年、気密については理解が進み、C値という言葉もかなり普及してきたように思いますが、気密測定の際、こうしたエアコンスリーブは穴を塞いで測定します。
つまり、エアコンスリーブがあるということは実際には大きな穴があり、著しく気密を損ねていることになります。
そこで、我が家では泉北ホームの設計担当Uさんに依頼して、エアコンスリーブに断熱材のグラスウールを埋め込んでもらうことにしました。
グラスウールは吹付ウレタンと違って取り外せますからね。
もちろん、その穴にはキャップをしてもらって隙間も減らします。
現在の我が家のエアコンスリーブの様子です。
カーテン近くに見えているのがスリーブにつけているキャップです。
たぶん、どの会社でもこれは普通についていると思います。
これですね。
キャップを外すと、普通なら家の外が見えます。
こんな感じ。
我が家の場合は・・・。
はい。
グラスウールをギッシリ詰め込んでもらっています。
ちなみにキャップの内側にはスポンジが付いているので、わりと隙間が出来にくい構造になっているので大まかに気密は取れています。
本格的にするなら防湿気密シートか気密テープでも貼ってあげても良いでしょうが、壁に糊成分が付くので美観的なところもあるので、これぐらいが丁度良いかな?というところ。
最近は家の断熱や気密に関する知識が増えて、Ua値やC値に注目される方が増えてきました。とても良い傾向だと思います。
今回ご紹介したエアコンスリーブに関してはUa値やC値には影響しないですが、快適性には影響します。
長期間、使わないエアコンスリーブがある。
あるいは、全館風空調にするので、もしかしたら一生使わないかもしれない。
そんな場合は、とくにこうした処理が有効に働くと思います。
参考になれば幸いです。
私自身は泉北ホームと契約する前から、この施工を行うことに決めていましたが、やはり私、変人でしょうかね(#^^#)
きっと、設計Uさんや、営業Mさん。
そして、現場監督のDさんには、いろいろな所でご迷惑をおかけしていたんだろうなー。
(遠い目)
いまだに担当者の皆様方には感謝に耐えません。
ありがとうございます。大切に住まわせて頂いております。(ペコリ)






