暮らしを建てる。
こんにちは。こんばんは。おはようございます。くろーばーです。
先日、泉北ホームの施主さんに間取りの相談を受けました。
とてもしっかりされた施主さんで、家づくりの方向性がハッキリされていて、私も相談に乗りやすかったです。
で、超簡単にではありますが、間取り図をかいてお渡ししました。(もちろん素人の間取りですから大したものではないです。)
ただ、最近思うのが住宅営業さんが引く間取り図が、ちょっとひどいなあというのが多いです。
いや、これ耐震等級3とれないでしょ!
いや、それどころか、ココ、耐力壁たりないでしょ!
と、素人目にも明らかな、ツッコミどころ満載の図面を多く見かけます。
家具配置が考慮されていない窓配置であったり、
家事や移動が考慮されていない動線であったり、
エアコンによる冷暖房計画。
室外機や配管のこと。
コールドドラフト対策。
日射取得、日射遮蔽。
採光。
玄関の出入りの動線や、安全に関する配慮。
24時間換気ルート
いろいろな要素があり複雑に絡むので、間取り(だけじゃないですが)決めは難しいです。
泉北ホームの打ち合わせの流れの場合、
営業担当と営業図面を作って、
設計担当と設計図面を作って、
IC担当と内装・外装を決めて、
という流れになるかと思いますが、どうしても最初、営業担当と決めた図面に引っ張られると思います。
経済的、合理的な家づくりを突き詰めていくと、建売住宅の間取りに近づいていきます。合理的ですし、普遍性がありますからね。
ただし、家の気密や断熱の性能が上がると、暮らし方も変わってきます。
パッシブ設計を意識した間取りにすれば、より快適で、省エネな暮らしができます。
また、建売住宅では不足しがちな収納を増やせますし、好みに合わせて設計できるのも注文住宅の良さです。
その提案をするのですから、住宅のプロの方には、より良い間取りになるように、しっかり勉強して欲しいなと思います。
偉そうに言うつもりはないのですが、ここ数回、間取り相談を受けた営業図面のレベルが低すぎます。
私が感じるぐらいですから、正直、私が信頼する実務者の方から見ると、鼻で笑われるものだと思います。
こうした間取りを引くのであれば、正直、せやま大学の瀬山さんの間取り(通称・せやまどり)をそのまま持ってくる方が生活しやすいと思います。
経験を積めば、もっと良い間取りを作られると思いますが、間取りを作る方に経験して欲しいのは、ちゃんと家のこと、つまり家事を日々して欲しいです。
しなくても良いですが、せめて意識を向けてほしいです。
どういう間取りにすれば、料理→配膳→片付けがラクになるのか。
どういう間取りにすれば、洗濯→物干し→取り込み→畳む→収納がラクになるのか。
ゴミのストックの仕方、捨て方。
小さい子供を見つつ、家事がしやすい間取り。
少ない建築面積で収納量を増やせる工夫。
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こうした事がしっかり見えてきますから。
そんな位置の収納で、日々、片付けられる?
本当に、その開き戸の開閉の向きはそれで良い?
そんなカクカクした廊下で、居室に出入りするの大変じゃない?家具は入る?掃除機かけにくくない?
住宅は建物じゃないんですよ。暮らしの場なんです。
家を建てているのではなく、新しい暮らしを作っているんですよ。
そういう意識を持って、設計業務に臨んで欲しいなと思います。
(複雑に業務をこなす営業営業さんに求めるのは大変だとは重々承知していますが。)
泉北ホームの受注数が増えているので、社員さんが多忙を極めているのだと思います。ちょっとキャパオーバーしていると思うので、経営的に改善して欲しいなと思います。
共働きも圧倒的に多い現代で、夫婦、自由な時間が少ないです。
また、これからは超高齢社会時代であるため、さらに加えて介護もするという方も増えていくことでしょう。
そうした時に、家事の時短はホントに大事なことです。
合理的な間取りにすることで、生活がラクになり、暮らしが豊かになるのですから、図面を考える力をつけるのはホントに大切です。
図面を提案するプロの方には、ぜひ良い提案をお願いしたいと思います!忙しいと思いますが、担当の方も体に気をつけて頑張ってください!
今回、間取り相談をされた方。
これまで間取り相談をされた方。
私自身、大したことも出来ていませんが、何か一つでも間取り作成のお役に立てていれば幸いです。良い家づくりになりますように!