換気扇のないお風呂になぜカビが生えないの?①
こんにちは。こんばんは。おはようございます。くろーばーです。
シロツメグサを多く見かける季節になりました。
せっかくなので、大きな花冠を作ってあげると子どもも大喜び。
こうした時間が人生の中で幸せと呼べる一瞬なのかもしれません。子どもたちに感謝。
さて、「高気密住宅はカビが生える?」の記事では、世の中に星の数ほどあるガセ情報の一つについて発信しました。
不勉強なネット記事ライターさんが、「高気密住宅はカビが生えやすい。」という荒唐無稽なことをネットに書いていたものですね。
高気密になるほど換気が計画的に行われるので、カビが生えにくくなるのですが、こうしたガセ情報を「掃除の専門家」を自称する方が発信しているのですから怖いものです。
明らかにウソばかり書いている記事だと信頼できないなと思うのですが、気密のこと以外は普通のことを書いていたので、これは多くの方が騙されてしまうパターンだなと思います。
この記事ですね。
で、これに対しての批判?記事を書きました。
その中で、我が家の換気について書かせて頂いたのですが、高性能住宅を建てたい方には興味がわく内容かもなので、その辺りを記事にしてみようと思います。
我が家の24時間換気は3種換気システムという、日本ではごくごく一般的な換気の方法です。
換気扇で家の中の空気を外に出し、家の中が負圧になる(気圧が下がる)。
負圧になるので外から空気を吸い込もうとする圧力が強くなる。
吸気口から家の外の空気が、家の中に入ってくる。
こういう仕組みですね。
ただ、隙間風がピューピューの昔の家はもちろんのこと、近年でも一般的な住宅では隙間が大きいので、なかなか計画通りに換気が行われないのが実情です。
昔に比べれば随分マシになってきましたが、空気の入れ替えが十分でない場所ができるのが一般的なお家です。
3種換気を例えるなら、ストローを使ってジュースを飲むようなものです。
チューっと口で吸い込み、ジュースを飲む。
機械で吸い出して、空気を引っ張ってくる。
こういう感じ。
下手な絵でスイマセン^^;
ストローに穴が空いていたら、どうなるでしょうか。
こんな感じになってしまいますよね。
ストローの穴からジュースがこぼれて、一息で飲めるジュースの量は減ってしまう。最悪、口元まで届かないかもしれません。
これが隙間が多い家。
つまり低気密住宅です。
昔に比べて、随分マシになってきたとは言え、換気扇の近くだけしか十分に換気されないというのが一般的になっています。
そのため換気扇から遠い場所や、空気の流れを遮るものがある場所では、空気の移動が滞ります。
そうした場所では湿気が溜まったり、匂いが籠もったりします。
クローゼットの中。
シューズクロークの中。
お風呂。
靴箱の中。
また、寝室やリビングなどで、よくアクビが出ているなら換気が不十分の可能性があります。新鮮な空気が家の中に入ってきていないので酸素濃度が不足しているケースですね。
なので、隙間のない高気密住宅にする事がとても大切なのですね。
高気密にすることは他にも多くのメリットがあります。
防音効果が高まる。
隙間風が減る。
冷暖房の効率が上がる。
部屋の温度ムラが少なくなる。
冷暖房費が下がる。
結露リスクを下げる。
ホコリが少なくなる。
(吸気口にフィルターをしている場合)
虫が侵入しにくくなる。
シックハウス症候群に罹りにくくなる。
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ホントにたくさんの事に影響するので、高気密にすることは家の基本的な性能なのです。だから気密測定をしていない住宅会社は、家づくりの基本が出来ていないと言えるのですね。
気密測定をしない住宅会社。
C値1.0以下に出来ない住宅会社。
こういった住宅会社を選ばない事が、家族の健康や快適性、省エネや経済性を守る事につながっていきます。
はい。
少し長くなってきたので、換気扇のないお風呂にカビが生えない仕組みについて、次回に続こうと思います。