3種換気システムの弱点に一工夫を加える方法。【高気密高断熱・換気システム】
こんにちは。こんばんは。おはようございます。くろーばーです。
年の瀬が見えてきましたね。
社畜の忙しさに磨きがかかり、無事に年を越せるのか。それとも気力、体力の限界が先なのか。限界レースを展開中になってきた、くろーばーです。
皆さまは、どうぞお身体、ご自愛ください(#^^#)
さて、よく泉北ホームの施主ブログを拝見させて頂いています。
今年、泉北ホームでマイホームを建てられた黒ハイさんの記事を読ませて頂いていると、興味深い記事がありました。
黒ハイさんの素敵なブログはこちら。
多くの家で同じような事が起こっている、あるいは起こると思いますので、これから家を建てられる方に少し改善できる方法があるので、ご紹介したいと思います。
まず、費用をかけて温熱環境を良くしたい方には、全熱交換型の24時間換気システムをお勧めします。いわゆる1種換気という換気システムです。
エアコンなどで暖めたり、冷やしたりした空気をそのまま捨てずに、家の外から取り入れる新鮮な空気と、冷暖房した空気を熱交換させる仕組みです。
例えて言うと、寒い冬、若いカップルが手をつないで、
「〇〇君の手、あったか~い。」
と言っている、あの状態です(笑)
皆さんも、きっと若かりし時、そんな時がありましたよね?
え?今でも?いやー羨ましい。
え??我が家?
手をつないだの、いつだったかなあ。(遠い目)
まあ、この場合は、手の熱を交換をしている訳ですね(#^^#)
これを空気の温度で熱交換しているのが1種換気システムな訳です。
(何という例え話だ(笑)
で、普通に家を建てていると、ここが3種換気といって熱交換をしないので、外の空気がそのまま家の中に入ってきます。
夏なら暑くて湿った空気。
冬なら冷たくて乾いた空気。
これが家の中に入ってくる。
とくに冬場は外と中の温度差が大きいので、給気口から入ってくる空気の冷たさが非常に不快になります。コールドドラフトという現象です。
冷たい空気は下に降りていく性質があるため、給気口から壁を伝って、壁や足元が寒くなる訳ですね。
例えば我が家は3種換気で、給気口は泉北ホームの標準品なのですが、こんな給気口になっています。
メルコエアテックという会社が作っていますが、ごくごく普通の給気口です。画像の通りで空気が入ってくると、上下左右から空気が入ってきます。
夏場は体感的に特筆することは無いと思いますが、冬場はやはりコールドドラフトが気になる方が多いと思います。
実際、今回ご紹介させて頂いた黒ハイさん宅でも同じように体感されていますし、もちろん我が家でも同じです。
これから家を建てられる方には改善策が二つあるので検討してみて下さい。
1つ目は、我が家でも採用したエアコンの気流を給気口に当たるようにするものです。
この位置関係ですね。
これによってエアコンから出た温風が給気口の辺りに当たり、コールドドラフトが改善するというものです。
昔、測定した結果はコチラ。
ただし、あまりにも寒い地域だと給気口から入ってきた冷たすぎる空気がエアコンの気流に乗ってしまう事があるようです。
エアコンの気流の先に、リビングのソファや、ダイニングなどがあると、冷たい空気が運ばれてきて、それが体に当たって不快、なんて事が予想されます。
あまりに寒い地域では避けた方が良いかもしれません。お聞きしたところによると、-10℃に達するような地域ではこのような現象が起こってしまうそうです。
また、高気密・高断熱住宅ではエアコンの台数があまり必要ありません。我が家でも家すべてを冷暖するのに、エアコンは1台か2台あれば十分です。
なので、この作戦だと給気口1つか、2つしか網羅できません。
まあ、人が長期にいる所に近い給気口だけ出来れば良いので大きな問題ではないかもですが。
2つ目の方法の方が簡単だと思います。
先ほどご紹介した給気口はこういう形でしたね。
上下左右から空気が入ってくるパターンでしたが、これを下に冷気が下りてきにくい給気口に変えます。
例えば、日本住環境さんが販売している給気口ですね。
見ての通り、内側に倒れてくるタイプの給気口です。なので、多くは上の方から、そして、左右から分かれて空気が入って来ます。
そのため、一般的な給気口の形状と比べて、コールドドラフトが改善されるので、体感的にも寒さを軽減させる効果があります。
部材そのものは数千円ほどの物なので、オプションとして選んでも、大した金額にはならないと思います。貫通部材と規格がそろっていないと住宅会社が嫌がるかもですが(^_^;)
ちょっとした部材で快適性が変わるので、とくに給気口の近くで長い時間いることが多いという間取りの場合は、こうした部材を選ばれると良いでしょうね。
はい。
ということで3種換気システムの場合、給気口でできる工夫についての記事でした。これから家を建てられる方の参考になれば幸いです。