注文住宅の我が家がオプションで付け足したもの【新築一戸建てマイホーム】
こんにちは。こんばんは。おはようございます。くろーばーです。
先日、コメントで質問をお受けしました。
我が家で付け足したオプションは何ですか?というご質問だったのですが、これから家づくりされる方の何かの参考になればと思い、記事にしてみます。
他にも細々としたものはありますが、覚えている範囲でざっとあげていきます。
○太陽光パネル3.5kw
我が家ではZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)の申請のために、太陽光パネルをつけています。といっても、3.5kwとかなり少なめです。
一般的な家でZEHにしようと思うと、5kwぐらい搭載しているお家が多いです。大手ハウスメーカーで、全館空調システムで、広いお家・・・なんて事になると7kw搭載って家もありますね。
当時でおおよそ100万ぐらいの費用でしたね。
今は太陽光パネルの価格が安くなっているので、設置費用はもっと安くなっています。1kwあたり20万ぐらいが相場になってきていますね。
○窓APW330を高性能に。
泉北ホームでは元々がAPW330という窓が標準です。
ペア(2枚)ガラス、アルゴンガス入り、オール樹脂サッシでという高性能な窓です。
ようやく普及してきていて、最近では意識の高い住宅会社で標準になるところが増えてきました。
我が家では、さらに上を目指し、
・APW330真空トリプルガラス窓
・APW430
・APW430防犯ガラス仕様
を採用しました。
APW330真空トリプルは本来ペア(2枚)ガラスの窓APW330を、同じ規格サイズでガラスを3枚にしています。
ガラスとガラスの間には中空層というガスを入れる層があるのですが、ガラスを1枚増やす事からココが狭くなります。
ガスでは断熱性能を増やしにくいので、ココが真空になっているという事ですね。真空は熱を通さないので、ガスや断熱材よりもある意味、最強の断熱材とも言えます。
と言っても、中空層以外からも熱の出入りがあるので、さらに上位の窓が存在します。
それがAPW430ですね。
当時は 430には掃き出し窓や引き違い窓がなかったため、我が家では掃き出し窓にしている2つの窓に、APW330真空トリプルガラス窓を採用しました。
APW430は330を超える高性能な窓になります。
海外製や木製サッシの窓を除けば、現在、広く流通している窓において日本最高クラスの高性能な窓です。
2021年現在、まだオール樹脂サッシ・トリプルガラス窓のAPW430はコスパがまだ高くはありませんが、性能は折り紙付きです。
防犯のため一部を防犯ガラス仕様にしています。
5年前の見積もり時には、オプション費用は70万を超えています。
革新的なことに泉北ホームでは+サーモ仕様ではAPW430が標準。数量に限りがあるらしいですが、プレミアム仕様でも標準になっているそうです。
しかも、防火地域でも使える防火仕様ですら標準仕様とのこと。これはスゴイですね。
APW 330と 430では、単純に断熱性能が違いますが、結露の仕方も変わってきます。とはいえ 430は非常に高価な窓なので、この辺りは予算と相談して検討してみて下さい。
○ルーフィング
アスファルトルーフィング940→ イーグルガードへ変更。
KMEW社のサイトにイーグルガードが無くなっていました。ノアガードという商品に変わったのかな?
ルーフィングとは屋根材の下に敷く防水シートです。
一般的に家の雨漏りを防いでいるのは屋根材(瓦とかスレートとか)と思われがちですが違います。
最終的に雨漏りを防いでくれるのは、この防水シートなのです。瓦やスレートなどの屋根材が、まず一次防水して、この防水シートを劣化から守る役割になります。
家が建つと目に触れることは一切ありませんし、一般的に施主がこんな建材を知る術もありませんが、めちゃくちゃ大事な所です。
住宅の一番大切な役割って、人を風雨から守ってくれることです。
その一番大事な役割を担っているのが、この防水シート、つまりルーフィングと呼ばれる建材です。
で、大手ハウスメーカーであれ、町の工務店でも、だいたいアスファルトルーフィング940というルーフィングが使われます。
で、この940なんですが大体10年で劣化します。
シートなので家の骨組みとなる木材にタッカーと呼ばれる大きなホッチキスのような道具で留め付けていくのですが、暑さや寒さ、経年による劣化で、この留めた穴がだんだん広がっていきます。
シートが経年劣化で硬くなっていくので、穴が広がりやすくなっていくのですね。で、その穴を伝って雨水が家の中に入ってくる。これが雨漏りの原因になることが多い。
ルーフィングは屋根材の下にあるので交換しようと思うと、屋根材を全てどけて、ルーフィングを交換して、また屋根材を取り付けて・・・とかなりの工事になります。当然、費用もかさみます。
雨漏りしない家というのは住宅の基本性能のため法律的にも守られているのですが、この法律が適用されるのは新築から10年間のみ。
これを過ぎると、保証外になってしまうのですが、恐ろしいことにアスファルトルーフィングの耐久年数って一般的に10年とされているんですよね・・・。
つまり、住宅会社が保証しないといけない10年だけ持てば良いやっていう建材なわけです。施主として、そんな建材で良いですか?
なので、目には触れないですが縁の下の力持ちであるルーフィングは良いものを使いたいものです。
ルーフィングは大きく3つのグレードに分けられます。
一つは先ほどのアスファルトルーフィング940。耐久性は10年ほど。
一つ上のグレードが改質ゴムアスファルトルーフィング。通称ゴムアス。
耐久性は30年ほど。
最上位がマスタールーフィングと呼ばれる商品。耐久性はなんと60年。
オプション価格を見ると、ゴムアスで数万。
マスタールーフィングで数十万。(5年前に我が家で見積もりを取った際は15万でした。)
どれが一番良いかは他の建材との関係もあるので言えませんが、屋根材で60年ノーメンテナンスで持つものがないので、現在のところコスパを考えるとゴムアスかなと思います。
ただ、ガルバリウム鋼板などの金属屋根や、釉薬瓦などなら、メンテナンスすれば60年ほど使えると思うので、マスタールーフィングにする方が良いかも知れませんね。
長持ちする屋根材なら表面塗料のメンテだけ行えば、本体を取り替える必要がないと思うので。
ここまでの超長期で計画するならマスタールーフィングもアリかも知れませんね。
我が家では、そこまでの超長期に考えずに、1つグレードを上げたゴムアスを採用しています。
建てて頂いた住宅会社では、KMEW社が標準として使っているので、KMEW社のイーグルガードという商品を採用しました。
オプション費用は4万ほどだったと記憶しています。屋根の広さにもよるので見積もりしてくださいね。
ローコスト住宅で有名なタマホームだと、このクラスのルーフィングが標準仕様との事なので施主としては嬉しい仕様ですね。
○屋根断熱の厚みを増やす
建てる家の仕様によって、屋根に断熱材を入れる屋根断熱と、天井に断熱材を入れる天井断熱があります。
これはどちらでも構いません。
天井裏のスペースを使うなら屋根断熱に。天井裏を使わないなら天井断熱にされると良いです。
屋根断熱の場合、断熱材を厚く施工する場合は、垂木という構造材を分厚いものに変える必要があります。
吹き付け断熱の場合はある程度、くっつくのですが、それでもあまりに垂木が薄いと断熱材が剥離してしまう可能性もあります。
なので断熱材を厚く施工するほか、垂木の変更もします。
屋根面積によって変わるので一概に言えませんが、我が家の場合で50mm増やすのに10万強でした。(断熱材のみの費用)
価格は物価や仕入れ値、時勢によって変わるので参考程度に見ておいて下さいね。
長くなってきたので、今日はこの辺りにします。