吹き抜けと耐震強度
こんにちは。こんばんは。おはようございます。
くろーばーです。
つい先日の我が家。
やっぱり春にはチューリップが似合いますね。
色鮮やかなチューリップを見ていると、何だか心が弾みます。
昨年は黄色だけだったので、今年は赤や紫、白のチューリップを植えてみました。
良い感じです(*^_^*)
白を入れると彩りが映える感じがします。
さて。
新築マイホームを計画するときに憧れのある吹き抜け。
明るくて、開放感があって良いですよね。
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とは、簡単に言わないのが、このブログ。
(このフレーズ、前にもあったな(*^_^*)
吹き抜けに関する注意点を、今日は耐震という観点から書いていきます。
建物の耐震性を高めるキーワードとしては、
柱
耐力壁
筋交い
偏心率
耐力面材
直下率
屋根の重量
梁勝ち工法
などなど、いろいろあります。
今回はそんな中でも、床の抵抗力というものを考えていきます。
地震が起きたときには、柱や梁といった構造体が揺れに抵抗します。
その際に、横揺れに対しては、柱に当たっている床も地震の揺れに抵抗するわけです。
つまり、吹き抜けのように床がない部分は地震が起きたときに、横揺れに抵抗することができません。
まず、こうした面をおさえておきましょう。
では、吹き抜けを設けてはいけないのか、とはなりません。
パッシブな設計から考えても、2階から日射熱を得るのも大事ですし、明るく開放的になります。
高気密・高断熱な家であれば、冷暖房の計画もスムーズになります。
と、なれば、どういう吹き抜けが良いのか。
簡単な図に表してみます。
茶色は家の外周面だと思って下さい。
長方形の家ですね。
家の真ん中に吹き抜けを作るパターン。
この場合、縦にも横にも外周面に床がつながっているので最も耐震強度が保たれます。
次は、こういうパターン。
3方が外周面に接しているので比較的に強い。
次は、コーナーにあるパターン。
ここら辺りになると、少し弱くなってきますね。
最も脆弱なのは、このパターン。
この場合は、縦方向に対する抵抗が非常に弱くなってしまいます。
吹き抜けの大きさにもよるので、しっかり構造計算(許容応力度計算)をしてもらって上で、納得のいく家づくりにされてください。
今回は吹き抜けの話でしたが、同じことが階段スペースにも言えます。
階段は基本的に吹き抜けと同じ構造になります。
上記の図と同じように、家のコーナーに階段がある場合は、床の抵抗力が働きづらくなるため、
①家の真ん中
②外周面と1面だけ接する位置
と、される方が耐震性が良くなります。
階段はコーナーに持ってくるのは比較的に避ける方が良いでしょう。
土地の状況によっても変わりますから、何を重視するかでも変わると思います。
また、はじめに書いた要素によっても耐震性は変わります。トータルで検討して、より良い家にしたいですね。
今日は吹き抜けと階段スペースの位置に関してでした。
間取りを考えられる際に一考してみて下さい。