換気経路・冷暖房計画・全館風空調⑥【高気密・高断熱・間取り】
こんにちは。こんばんは。おはようございます。
今日は嫁の誕生日。
めずらしく1週間以上前から誕生日ケーキの予約をしていた、くろーばーです。
うん。
あとは、持って帰るのを忘れなければカンペキです(*^_^*)
さて、らんすさん邸の間取り検討から24時間換気・空調計画を立てていきます。
前回までで1階は終わりました。
次は、2階です。
まず、2階はもともとの間取り図から2坪減築しています。これによって建築費用をざっと100万前後、下げられるはずです。
将来的なメンテナンスコストも考えると、さらに、ですね。
減築したのはすべて南面の2坪なので、下屋根をかけることができ、1階の日射遮蔽が可能になります。
総2階の家の場合、1階の窓を日射遮蔽しようとすると、2階にバルコニーをかけるか、1階の南面の窓全てにコンバイザー(付け庇)を付けないといけません。
そうすると、また建築費用も上がりますからね。うまく減築しながら日射遮蔽してしまいましょう。
では、詳しくみていきます。
まずは主寝室から。
もともと居室スペースだけで9畳あった主寝室を7.5畳に減築しました。
吸気口は南東側。ベッドから離れているので、冬場のコールドドラフトに悩まされることはありません。
東側には作業棚&チェストを造作。脱衣室で提案したような形ですね。
本を読むにも、PCをするにも、プリンターで印刷するにも、書き物をするにも、こうした場所が必要ですね。
種類や文具、小物などを整理・収納しやすいように、作業棚と同時にチェストがあると便利ですね。
主寝室は南向きなので、大きな引き違い窓を設置。
通常の横幅1.8mサイズでも、それよりも大きな2.7mサイズでも良いのではないでしょうか。日射取得がたくさんあり、気持ちよさそうな寝室になりそうですね。
東側には横滑りのハイサイドライト。
直射でまぶしいこともなく、作業台でも作業しやすくなります。
ちょうど朝日がベッドあたりに差し込むかな。そしたら、朝日で目覚めもよくなりそうですね。
エアコンはベッドの左側が良いのですが、下屋根を設置する関係で、1階に室外機を持ってきにくいため東側にエアコンを持ってきました。
必要に応じてですが、布団などの湿気をとばすのにバルコニーなどまで運ぶのは非常に面倒。
各居室にホスクリーンがあれば、そこで干せば湿気がとばせて便利。
らんすさん邸はベッドなので敷布団はないと思いますが、マットレスカバー、掛布団、掛布団カバー、といった大きなものを、まとめて洗濯・物干ししたいときは重宝します。
普段は取り外しておけますしね。
ウォークインクローゼットは2畳分。実は、3畳とることも可能です。
ここについては、また次回の記事でご紹介したいと思います。
主寝室の西側の壁は子ども部屋と接しています。
ので、壁を厚くし、下地材とグラスウールで防音を強化します。また、下地材も入れているので、本棚ニッチも広く設置できます。
こういう感じですね。
ベッドとの距離も50cmほどあるので、地震が起きたときでも落ちてきた本の下敷きになることもないですね。
あとは、ベッドの向かいにある壁。
ここも下地材+グラスウールを入れて防音を図るとともに、好みに応じて壁掛けテレビや本棚ニッチを付けても良いですね。
あと、見づらいですが、SWと〇で囲んだ字はスイッチの略です。
照明スイッチの位置を検討する際に、書き込みました。
次に、南西の子ども部屋です。
クローゼットは、1畳サイズのものから、奥行きを20cm減らした形状です。
1畳サイズのクローゼットは、ハンガー一列のみの収納にしては少し奥行きがありすぎるのです。壁芯75cmぐらいで十分です。(通常は壁芯90cm)
南面の窓は、日射取得を考えて大きな窓。
開くのは片側だけで十分なので、気密も考えて片引き戸。
吸気口はCLの位置だと干渉する可能性があるのと、勉強机のイス付近だとコールドドラフトで足元が冷えやすいため、この位置。
吸気口と片引き戸が干渉しないのであれば、片引き戸を壁いっぱいまでとれば、採光・日射取得的に良くなりますね。
実際にその形状にする場合は、カーテンを留めるフックの位置も検討に入れて置いてください。
エアコンは南面に下屋で室外機が置けないので、西側。室外機が接道方向になるのが見栄え的にデメリットではあります。
一方で室内扉をあけておけば、階段を通して夏場に冷気を1階に送りやすい位置になります。
まあ、お子様が増えてこの部屋を実際に使うようになってからの話ではありますが。それまでは、エアコン用のコンセントと先行スリーブ工事だけで十分ですね。
あとは、西側に採風と採光を考えて、縦すべり窓を一つ。
縦すべり窓の開く方向は、南側から来た風を取り込めるようにします。
主寝室と同様の理由でホスクリーンを設置。使わない時は、外しておきますが。
階段がすぐ前にあるので、引き戸になります。
そのため、照明スイッチは図の位置になります。
ホール方面の音が気になるかもしれないようなら、ベッドもあるので、間の壁に下地材&グラスウールの施工もアリですね。
次に、2階ホール部分です。
先ほど、あったようにホールと子ども部屋の間の壁を簡易的な防音仕様。
というのも、2階ホールに新たにトイレを取り入れたからです。
ご家族が何人になられるか分かりませんが、現状、らんすさん邸はお子様が3人まで生活できる想定になっているかと思います。
ということは5人家族。
1階のトイレ一つだけでは、ちょっとツラいかなと思います。
そこで、この位置にトイレを設置。
トイレ前の壁には、100cm高さの収納または手洗い器を設置。
ホールを明るくするため横滑り出し窓を上部に設置。
通風の時期には採風にも役立つでしょう。
2階ホールは最大4部屋と1階をつなぐ大切なスペース。
共有の収納の他、ちょっとしたアクセントも欲しい所。
そこで、北側の子ども部屋の前の壁に壁面収納を設置。
こんな形にしてはどうかと、また下手なイメージ図を。
アップ。
下部は、観音開きの収納スペース。
掃除用具や共有で収納する物を入れます。
中段はコンセントを設置して、電話の子機とインターフォンの子機を。
上段には、アクリル板など透明な可動棚を設置して、小物やぬいぐるみなどを飾ってあげると、共有スペースである2階ホールも穏やかな空間になりますね。
イメージ図に書き忘れましたが、場所的に、上段に時計も設置しておくと良いでしょうね。
またまた、長くなってきました。
今日はこの辺りで。
次回で、最後になるかと思います。
では、また明日!