換気経路・冷暖房計画・全館風空調②【高気密・高断熱】
こんにちは。こんばんは。おはようございます。
30代サラリーマンの、くろーばーです。
真夏のような暑さに戻ってしまった大阪です。
今日の最高気温は32℃。
10月に入ったというのに秋が遠くに感じてしまいます(^_^;)
さて、前回のまとめから。
1階。
・洋室の押入れ扉が干渉しない寸法
・テレビ横で目立つのを防ぐ&フィルター交換をしやすく
ということを考慮に入れるなら、
下図の☆印の位置に吸気口を持ってきても良いかと。
2階です。
一般的に排気口は居室内には持ってきません。機械音が気になるからです。
しかし、この間取りではウォークインクローゼットがあるため、ベッドまでの距離が十分にあります。
7.5畳の洋室ではクローゼット内に配置しました。
これによって機械音はかなり軽減されるはずです。
そもそも、排気口を家の左側に持ってきてはどうか、という考えもあるかと思います。
この間取りでは左下に大きな吹き抜けがあることから、2階の左側に排気口があると、1階の吸気口(リビング)から2階の排気口に空気の流れができやすくなり、浴室やトイレなどへの空気のながれができにくいかと考えました。
実際には、湿気ならば室内全体に均質になろうとする力が強いので、あまり気にされるほどではないと思いますが、酸素濃度などもあるので、こちらの方が良いかなと思います。
さて、今回はここに空調計画を盛り込みます。
1階の吸気・排気の位置は下図の通りなので、
オレンジの位置にエアコンを設けて、遠い玄関や浴室の方まで暖気が届きやすいようにします。
暖気は上方にのぼりやすいので、大きな吹き抜けを通って2階にも暖気が伝わりやすいです。
エアコン設置場所の第二案としては、
左下のオレンジ印の位置にエアコン、☆印に吸気口を持ってきて、真冬の吸気口からのコールドドラフトをふせぐ、という手法もあります。
一階全体に行き渡りやすさを考えると、第一案の方が良いですね。
あとは室外機の位置も考えながら選択ですね。
エアコンのサイズとしては、14帖用で空調できるはずです。
かけ始めに早く効かせたい場合は、もっとサイズの大きなエアコンでも良いかと思いますが、エアコンメーカーのAPFを見ると、6帖用と14帖用がもっともエネルギー効率が良いのが一般的です。
この辺りは、価格と熱効率、日射取得・遮蔽の度合い、気密・断熱性能などで調整になります。
2階です。
2階の空調計画はかなり悩みます。
らんすさん邸は大きな吹き抜けがあるので、高気密・高断熱住宅で謳われるエアコン1台で冷房、という趣旨に則れば、
こういった位置になるかと思います。
この場合、エアコンのサイズとしては20畳以上は必要です。
暖房は14帖用あれば十分ですが、冷房はなかなか効きにくいと思います。
とくに、上下はある程度冷えるのですが、エアコンから離れているところ、たとえば主寝室のウォークインクローゼット内部や、7.5畳の洋室には冷気がなかなか行き渡らないと思います。
なので、どちらかと言えば、こうした形で分散させてあげた方が効きが良いように思います。
ココか。(A案)
あるいは、ココか。(B案)
A案はより広い部屋(より使用年数が長いと思われる部屋)に位置。
B案は24時間換気の流れを阻害させず、また吹き抜けに少しでも冷気を送れる位置。
で、検討してみました。
どちらも室内扉の正面に位置させることで、廊下、階段、吹き抜け、別の居室に冷気ができる限り行き渡りやすい位置に。
夏は2階のエアコンだけでなく1階のエアコンも併用し、より均質な室温に近づけた運用ができるはずです。
暖房は均質になりやすい(暖気がのぼりやすい)ですが、冷気は降りにくいので、こうした方が快適性が増すと思います。
A案なら、どちらもエアコンの真下に吸気口を設置し、冬場のコールドドラフトを軽減させると快適性が増し、
B案の場合は、もともとの吸気口の位置にするか、エアコン下にするかは、
・温度の快適性
・新鮮な空気が居室全体に行き渡りやすさ
どちらを優先するかというところですね。
どちらにせよ、エアコンのサイズは6帖用ずつで足ります。
以上、24時間換気と空調計画でした。
らんすさんは、この後、間取りを変更されています。余裕があれば後日、その間取りバージョンで検討してみたいと思います。