地震に強い家にしたい!→簡単に判断できます。
こんにちは。こんばんは。おはようございます。くろーばーです。
さて、先日Twitterのスペースで早川浩平さんと対談を行いました。
早川さんは住宅構造の実務者です。
その対談は2時間以上にも及び、かなりコアな事まで教えてもらうことが出来ました。
内容が盛りだくさんすぎるので、Twitterをされている方は、私がラジオ的に発信させて頂いている「家づくりサロン」の60回目を視聴して頂くと良いです。
ただ、ちょっと長いので、これから家づくりをされる方向けに、今回は短くまとめてみたいと思います。
地震で倒れない、地震後も住み続けられる家を建てるなら、何から優先していくか。
まずは、住宅性能表示の耐震等級3の認定を受けること。
ここです。
時々、というか、結構な割合であるのが、耐震等級3「相当」。
相当には、何の意味もありませんから、絶対に避けてください。
きちんと耐震等級3を取得することで、耐震性を確保できるだけでなく、地震保険も一般的に半額になります。
次に、許容応力度計算をしてもらうことです。
延床30坪ぐらいの広さの一般的な住宅であれば、費用は30万ぐらいです。
もし、依頼先の工務店さんで許容応力度計算をしたことがない。してもらったことがない。という工務店であれば、構造塾の佐藤先生に依頼を出すのも良いと思います。
許容応力度計算は最も精度の高い構造計算です。
一般的な会社で、
「うちは構造計算しています。」
と言われていても、大概は、四分割法とか壁量計算といったものです。
実務者の中では、これらは構造計算とは呼びません。(広い意味ではそうですが)
しっかり、許容応力度計算をしてもらう事で、耐震性があるかどうかを明確にしておく事が必要です。
また、太陽光パネルを載せる形で、新築後に付ける予定の方は、太陽光を後で載せることを構造検討するときに先に伝えておくと安心です。
次は、上記でお伝えした耐震等級3、許容応力度計算を、普段からしているかどうかです。
やりますよ、できますよ、ではなく、普段からやっている住宅会社。そういう住宅会社を選ぶことが大切です。
普段の家づくりで耐震等級3を取れない家を建てている会社で、等級3の家にして下さいと依頼すると、
「オプション費用が100万、200万かかります。」
なんて、言われる事もあります。
もともと等級3で建てている住宅会社であれば、費用なんて申請費用ぐらいのものですから、追加でかかる費用なんてほとんどありませんからね。
さらにやるなら、設計担当者に、
「層間変形角(そうかんへんけいかく)も計算してください。」
と伝えておくと、なお良しです。
*層間変形角の計算は、許容応力度計算には含まれないため。
はい。
ということで、簡単ですよね。
これから家づくりされるなら、耐震等級3。そして、許容応力度計算。
これだけで、確実に地震に強い家を建てることができます。
どんな家が地震に強いか分からないのが我々、施主。
でも、こうした分かりやすい仕組みがあるのですから活用しない手はありません。
逆に、等級3を取れない。
許容応力度計算をやっていない。
普段から、等級3も、応力度計算もやっていない。
そういう会社は最初から除外しておくと、地震に強いしっかりした家を建てることが出来るので、ぜひ参考にして下さい!
次回は、制震ダンパーについて記事にします。