快適性が全然ちがう!エアコンの設置場所には要注意。
こんにちは。こんばんは。おはようございます。くろーばーです。
昔よりはマシになりましたが、エアコンについてよく聞くこと。
エアコンの風が寒い!って話ですね。
基本的には、家の性能が低いために起こってしまう現象です。
気密や断熱の性能が低いと、エアコンで冷やしても冷気が外に逃げてしまう。そのために、エアコンが室内を冷やそうと冷たい空気を、たくさん送ろうとする。
冷たくて、大量の空気が送られると、直接に当たった人は寒く感じる。
という流れです。
女性や高齢者を中心に、筋肉量や活動量が低い方の場合、余計に冷たく感じてしまう事が多い傾向が強いですね。
で、これが高性能な住宅になってくると、冷気が外に逃げにくいので、エアコンが頑張らずに済みます。なので、極端に冷たい空気でなく、少ない空気なので、こうしたトラブルが少なくなります。
また、床付近と、天井付近の温度差が少なく、均質な温度になるのも非常に快適です。
それと同時に、長時間エアコンをかけっぱなしにする(エアコンは点いたり消えたりのトロトロ運転)と、空気だけでなく、天井、壁、床、建具、家具・・・といったものも冷えてくるので、冷輻射が起きてきます。
暖炉は直接に触らなくても手を近づけると温もりを感じますよね。
あれと同じ原理で、エアコンで涼しくなった空気が、天井も壁も、床の温度を下げてくれて、ここから輻射熱(冷輻射)を発するわけです。
一部分だけ寒いなんて不快なことにならず、空間全体がヒンヤリしていると非常に心地良くなります。
ただ、高性能な住宅であっても、エアコンの位置には注意が必要です。
低性能な住宅に比べてマシにはなるものの、直接エアコンの気流が体に当たると、不快にはなります。
とくに高性能住宅に暮らしていると、ちょっとした温度の違いが分かるようになってきます。たった1℃、湿度5%の違いを敏感に感じ取れるようになってくるので(人による?)、感覚的にくるものがありますね。
とくに気をつける点としては、
例えば、リビングのソファやダイニングテーブルと、エアコンの位置関係。
例えば、寝室のベッドとエアコンの位置関係。
この辺りはとくに注意が必要です。
最近はとくに断熱を意識していない大手ハウスメーカーレベルの家でも、G1グレード(断熱等級5)程度の断熱性能は確保できると思います。
それ以上のG2(断熱等級6)、G3(断熱等級7)、パッシブハウスといった、より高性能な断熱性能を持った家でも、基本的には同じです。
ベッドやソファなど、その場に長時間いる場所にエアコンの気流が直接当たらないような間取り、エアコンの配置にすることが大切です。
気密、断熱はだいぶ広まって来ましたし、換気も少しずつ広まりつつあります。
今後はパッシブ設計、そして、冷暖房計画について、さらに一般の人に広まっていけば、より健康で、快適な家づくりが増えていくと思います。
これから家づくりされる方には、ぜひ注意して欲しいポイントになります。良い家づくりになりますように!