施主ブロガー・くろーばーの自分語り。
こんにちは。こんばんは。おはようございます。くろーばーです。
ブログを書き始めて、すでに5年以上が経ちました。
まさか、こんなにも長く書くことになるとは想像すらできませんでした。毎日、数千人の方に読んで頂くブログとなり今さらながら驚くばかりです。
長くブログを書いてきたので一体どういう人物が記事を書いているの?と思われている方もいらっしゃると思います。お恥ずかしい限りですが今日は少しだけ自分語りをさせて頂ければと思います。
年齢が40代前半の男性です。
(ときどき女性ですか?と言われる事があるので念のため(#^^#)
小学生の娘が一人。
保育園に通う息子が一人。
妻が一人。(2人いたら怖いですね(*^^*)
私の父親は一級建築士。
(ゼネコン勤めなので住宅の設計とは縁はありません。)
父親からは建築のケの字も教わったことはないので建築に関しては完全に素人です。仕事も建築や不動産などとは縁のないサラリーマンです。
実家は大手ハウスメーカー筆頭の積水ハウス製。建て替えも積水ハウス製。
幼少から気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、副鼻腔炎、寒冷差じんましん等アレルギー系の病気で苦しみました。
とくに喘息の発作はひどく、幼少のころは何度も入退院を繰り返しました。そのこともあり、大阪の都心部に住んでいた両親は空気のキレイな田舎町に引っ越したという経緯があります。
実家での暮らしは暑く、寒い生活でした。
40年近く前に両親が建てた実家は、とにかく寒い。暖かい大阪という地域でありながら、家の中でありながら室温計は0℃を指し示すこともしばしば。
大手ハウスメーカーで建てた家でありながら、寒さに震えながら暮らしていました。とくに病弱だった自分は体が細く、寒さが身に染みて堪えました。
築25年ほどという比較的に早い段階でマイホームを建て替えた両親。こちらも大手ハウスメーカー筆頭の積水ハウスでの建築でした。
父親は一級建築士でゼネコンに勤めていることもあってか鉄骨推しの考えです。母親は大手ハウスメーカーの住友林業が好みだったそうです。
母は知り合いの家がシロアリ被害にあったことを聞いていたそうで、そのことからも積水ハウスの軽量鉄骨造で建て替えが行われました。
これによって家の中の暮らしがどう変わったかというと、冬の寒さは少しだけマシになりました。といっても、冬場の室温3℃ぐらいなので根本的な暮らしにくさは変わりませんでした。
反対に、夏場の暑さが異常にひどくなりました。
2階の部屋は40℃近い室温になり、夜の9時を過ぎても室温は35℃以下になりません。1日中エアコンをつけますが、それでも屋根からの熱気を感じます。
日中は暑すぎて2階で過ごすことは出来ません。エアコンをつけていても焼け石に水のような暑さになります。
また、エアコンも室内扉を開けるとすべて効かなくなります。部屋から一歩出ると、夏は暑く、冬は寒い。
冬場はお風呂から出た後は一刻も早くエアコンの効いた部屋に戻らないと風邪をひいてしまいます。
また、窓の結露がひどく、カーテンはカビで真っ黒になっていました。エアコンも羽の部分がカビで真っ黒になっていました。
寝起きには必ず原因不明の咳が出ていました。
日中には収まっていたので、カビのためか、冷たい空気を吸い込んで肺が痛んでいたのだと思います。
その家にはエアコンが全部で5台。
冬にはそれにプラスして、ガスストーブが2台、電気カーペット、脱衣室の電気ストーブ、
浴室暖房を稼働させます。
それでも、足元が寒い。廊下、トイレ、玄関が寒い。モコモコのスリッパを履き、トイレにいくときは外出用のコートを着ていく。
真冬の光熱費は、温暖な大阪でありながら月に5万円に達する年もありました。
さて、そんな実家で暮らしていた私、そして二人の兄弟がいます。
弟夫婦は結婚してから、マイホームを建てました。
暑い、寒いのがイヤだったのでしょう。日本で高気密・高断熱住宅を最も売り上げているハウスメーカー・一条工務店で建てました。
妹夫婦は都心部に暮らしていることもありマンションを選択しました。どれだけ実家が暮らしにくかったのかが分かりますね。
ちなみに父親は弟が建てると言った一条工務店への嫌悪感が強く、(父親の中で)大手ハウスメーカーでないハウスメーカーなんかで建てるなと強く主張。
一条工務店の担当営業を家に呼びつけるなど、ちょっとした波乱もありました。
そして、そこから数年。
子どもを授かったことで私自身も家づくりを考えるようになりました。はじめは住宅展示場に行ったり、建売住宅を見に行ったり。
大阪で大手ハウスメーカーを押し退けて建築棟数が1位なのは、建売住宅メーカーのフジ住宅という会社です。
フジ住宅とは契約を交わす直前まで話が進みました。契約を交わすという前日まで行きました。
ギリギリのタイミングだったのですが、その頃、ちょうど高気密・高断熱といったことを知り始め、これはちょっと思いとどまった方が良いのではと考え、契約前日にフジ住宅の営業さんに連絡したという経緯があります。
住宅営業さんには迷惑な話ですよね。まったく申し訳ないことをしたものです。そこからは家づくりに対して、より広い知見を得ようと勉強を始めました。
このブログで折に触れてお名前を出させて頂いている奈良の設計士・神崎先生が関わられた施主さんのブログに出会って、神崎先生のブログを読むようになったのもこの頃。
その少し前には、故・鵜野日出雄さんのブログや、今ではプロのSNS発信最古参と言っても良いと思いますが、兵庫県の工務店クオホームさんのブログや動画。
他にもたくさんありますが家づくりの勉強をスタート。
とくにクオホームさんの情報量は多く、また、実際にクオホームさんの構造見学会や完成見学会に参加させて頂いて勉強させて頂きました。
高速道路を使い、自動車を3時間もとばして見学会に行くほどですから、我ながら家づくりへのハマりっぷりには驚くばかりです。
改めてクオホームの本田さん、そして、瀬崎さんには感謝しかありません。
また、その時に瀬崎さんから大阪の工務店を教えて頂きました。いくつか教えて頂いた中で私が訪ねた工務店が大阪府の大東市にあるダイシンビルドさんでした。
その時に知ったのが新住協です。
新住協は室蘭工業大学の鎌田先生が代表を務められている工務店や設計事務所のグループですね。
勉強会のグループなので、フランチャイズや物流などの利益関係はありません。勉強会グループと言っても日本の住宅業界で、高気密・高断熱を勉強する2大グループの一つです。
一つは新住協。もう一つはパッシブ・ハウス・ジャパン(PHJ)。
新住協は全国に支部があり、関西支部の代表が先ほど紹介された大阪・大東市のダイシンビルドの清水社長です。兵庫のクオホームさんもこの関西支部で勉強されています。
関西支部は全国的にも勉強会の頻度が高い支部らしく、これからも建築が楽しみな工務店さんが多いようですね。さつまホームさんや蔵家さんなどもステキな家を建てていると聞きます。
もう一つのPHJは、森みわさんが代表を務められている団体です。
理事の一人がyoutubeでも有名になった松尾先生です。
私が個人的に尊敬している設計士の神崎先生も関西サブリーダーという肩書きでPHJに参加されていました。
最近、神崎先生も松尾先生もPHJを脱退されたので、何かしらの流れがあるのかもしれません。ここは憶測でしかないので詳しくは書かないでおきたいと思います。
ちなみに神崎先生は最近、新住協に参加(加盟?)されたとのことです。
また新たな境地を開かれそうで楽しみです。
少し話が逸れましたが、新住協の関西支部長であるダイシンビルド・清水社長のもとを訪れることにしました。清水社長からは家づくりに関する本を頂くなど勉強させて頂きました。
高気密・高断熱の専門知識を持たれているダイシンビルドさんに建築をお願いできれば安心して快適な家づくりができたと思います。
予算や建築の場所、好み、土地の確保、あとはタイミングなどの問題もあり、ダイシンビルドさんに依頼しなかったのですが、お願いしていれば、今よりももっと快適な暮らしが出来ていたと思います。
無垢床や床下エアコンなど、より快適になるものに憧れますね。
そんな貴重な経験を得ながら、大阪にあるほぼすべての住宅展示場を回り、名のあるハウスメーカーはすべて回り、工務店もいくつか、地元の不動産屋さんや建売住宅などを、週末ごとに訪ねまわりました。
出会った営業マンは50人ではきかない程です。
弟が建てた一条工務店にも足を運びました。器としての性能は非常に高いことは知っていましたし、実際に体感もしました。
しかし、数値が高くても快適であるか、省(小)エネであるかは、また別の話です。
弟夫婦や、他にも一条工務店で建てられた方から、よく聞く話は、
「冬は全館床暖房が本当に暖かくて快適。しかし、光熱費は高い。そして、夏場はかなり暑い。エアコンをかければ快適だけど、冷房費はそこそこかかる。」
と言った評価でした。
当時、すでに気密性能を示すC値や、断熱性能を示すUa値、Q値については知っていたので、なぜそんな事になるのかについて、また勉強を重ねました。
シンプルな話で、日射取得・日射遮蔽が課題だったというものです。
それ以外には、24時間換気のロスガード90が実生活では謳い文句ほどの省エネ性がないことも分かりました。
季節によって熱効率が変わること。
キッチン、お風呂、トイレなどからの排気は熱交換がされないこと。
ロスガード90そのものがしっかり電気を使うこと。
風量が多くなると熱効率が下がること。
などが理由ですね。
(熱交換器としては優秀な機器です。)
一条工務店の売り文句の一つに省エネというキーワードがあり、建築コストが上がっても将来的な冷暖房費の削減で回収できますよと営業マンは謳います。
しかし、弟の家での実際の光熱費について知っているため、それが真実でないことも把握できました。一生涯で1000万の光熱費の差がつく、というのが当時の触れ込みでした。
いや、さすがにそれはないですから。
私の実家の性能で、24時間の全館空調を一生涯していたら、その差はつくでしょうが、今の新築住宅でさすがにね。
そんなこんなで住宅会社を選んでいる最中に、二人目の子どもが生まれて家づくりへの気持ちが強くなった次第です。
住宅会社の検討もしながら、同時に土地の選定も行っていきました。
予算のこと、土地のこと。家族のこと。周辺環境のこと。ハザードマップ。教育環境。通勤、通学のこと。
こうして最終的な私の判断は、こうしていま住んでいる家を建てて頂いた住宅会社を選ぶことになりました。
このブログは、この住宅会社や土地の選定あたりからスタートしています。このあとの流れはブログを遡って読んで下さると経過が分かるかと思います。
家づくりの結果としては驚くほどに大成功、大満足となりました。
忙しい共働き世帯、子育て世代の私たち家族にとって、非常に快適で暮らしやすい住環境を得ることができたと感じています。
また、税金、保険代、メンテナンス費用など、将来的にかかる費用をしっかり見据えた住宅ローンの支払いに出来ており、この辺りもまた満足度が非常に高く感じるところです。
暮らし始めて、その実感を強めていることから、これから家づくりをされる方にとって参考になればと、ブログを書き続けているところです。
社畜と呼べるほど仕事は忙しく、夫婦フルタイムの共働きで、家事・育児・家計管理も率先して行うため、なかなかプライベートな時間を作るのが大変です。
このブログも2度ほど途中で止めようかと本気で考えたこともあります。年度が変わる今のときは特に激務なのでメンタルもやられ気味になります。
妻に助けられ、時には子どもたちの笑顔に救われながら日々、仕事とブログに精を出しています。
住宅のプロでは、神崎設計工房の神崎先生やクオホームの瀬崎さん、本田さん。ブログにコメントまで下さった松尾設計室の松尾先生。
そして、ブログを通して出会ったたくさんの施主友や、読者の方に支えて頂いて、ブログ5年目を迎えています。
私、くろーばーはそんな人物です。もしブログに興味のある方は、どうぞこれからもよろしくお願いします。
今日は長々と自分語りに付き合わせてしまいました。まあ、そんなことも5年に一度ぐらいあっても良いでしょう。
また次回から家づくりの話に戻ります。宜しければお付き合い下さい。