新築の家。建築費用はおいくら万円?【新築一戸建てマイホーム】
こんにちは。こんばんは。おはようございます。くろーばーです。
さて、これから家づくりを始められるという段階になって一番悩むこと。それは資金計画ですよね。
自分たちのこれからの生活を考えたら、一体どれぐらいの家を建てたら良いのだろう。
建築費用がいくらまでなら自分たちのマイホームにつぎ込んで良いのだろう。
悩むところですよね。
これまで自分たちが扱ってきた金額をはるかに超えた金額ですから。
私自身も一つの買い物でMAXだったのは自動車までです。
現金一括で買ったのですが、150万ほどの現金を封筒に入れて車屋さんに行きました。
(当時はクレジットカードを使うのが好きでなかったので)
150万という大金で緊張しましたね。それでも150万です。住宅となると、土地や建物を含めて数千万というお金が動きます。
平均的な収入のサラリーマンが一生涯に稼ぐお金が2億円ほどと言われています。
そう考えると、その内の数千万が動くわけですから、一生に一度の大きな大きな買い物だということが分かりますね。
ただ、そうは言ってもマイホームを検討し始めって、どれぐらいの予算で家づくりに臨めばよいかが分からないんですよね。私自身がそうでした(^_^;)
今回は日本の世帯収入のデータを使って考えてみたいと思います。
日本の平均世帯年収は約550万だそうです。と言っても、これは平均値です。
マネーリテラシーの高い方はよくご存じだと思いますが、平均値はごく一部の超富裕層によって肌感覚とずれるということがあります。
例えば、年収が、
Aさん 500万
Bさん 400万
Cさん 1億
だと、平均値は数千万になってしまいます。年収が数千万って大企業の役員クラスでも難しいですよね。
そのため、よく使うのは中央値です。100人いたら50番目の方の年収ということですね。
で、日本の世帯年収の中央値は約450万。
世帯年収が450万だと、可処分所得(実際に使えるお金)なら350万ぐらい。
一般的に住居費に回せる費用は所得の20~30%とされています。
つまり、350万の20~30%ですから、年間70万から105万の間ということになります。月に均すと6万~9万ほどですね。
35年ローンで考えると、
最小で70万×35年=2145万。
最大で105万×35年=3675万。
と、なります。
平均的な年収のご家庭だとマイホームに出せる費用は2145万~3675万ということになります。
土地も自分たちで用意するとなると、大阪だと都心部になると注文住宅を選択するには少し難しいことが多い予算感になるかもしれません。土地代が高いんですよね。
ただね。
この費用計算は、固定資産税や将来的なメンテナンス費用を考慮に入れていないんですよね。
住宅会社の営業マンは、すぐに、
「家賃と同じ住宅ローンでマイホームが買えますよ。」
って言いますけど、それは税金やメンテナンス費用を入れていない金額なんですよね。
マンションでも同じように、修繕積立金などで2万~3万ほど必要ですよね。場合によっては駐車場代だけで場所によっては2万円ぐらいとられることもありますし。
これらを合わせると、住宅ローン以外にも毎月数万をちゃんと考えておく必要がありますから。
一戸建てでも大体同じぐらいのメンテナンス費用は見ておく必要があります。だいたい月に2万~3万ぐらいです。ざっくりの概算で30年で1000万ぐらいの費用はメンテナンスに必要ですからね。
固定資産税も広さなどによりますが、一般的なサイズで年間に10万ぐらいかかりますし、都心部なら都市計画税などもかかります。月に均すと1万円ぐらいはかかります。
そうすると、先ほどの6~9万の予算から合わせて3万~4万は引かないといけません。
そうなると、月額3万~6万ぐらいの予算感になるわけです。
35年ローンと考えると、
最小で、3万×12か月×35年=1260万
最高で、6万×12か月×35年=2512万
となります。
大阪だと
最小なら、かなり築年数の古い中古住宅。
最高なら、少し田舎にある建売住宅。
という予算イメージです。仲介手数料も必要ですからね。
注文住宅だと正直、かなり難しい予算イメージです。
ええー!
そんな家しか買えないの!?
と思ったそこの貴方。そうなんです。
マイホームがどれだけ資産に影響するかが見えて来るのではないでしょうか。
はい。
では、マイホームに対する夢も希望も小さくなったところで、今度は明るくなる話を。
冒頭で書いた平均世帯年収は日本の全世帯の平均です。子供さんがいらっしゃる世帯では実は平均値が変わります。
子どもアリ世帯の平均年収は約750万。
おおー。全然違いますね。
中央値は約650万ほど。650万の年収なら可処分所得は480万ぐらい。
このぐらいの年収になってくると可処分所得の額が上がって分、基本的な生活費の割合が下がってきます。そのため住居費に回せる費用の割合が上げられます。
住居費用に充てられるお金が可処分所得の20~30%として、年間96万~144万になります。月に均すと、8万~12万
固定資産税、将来のメンテナンス費用の積み立て分で3万円を差し引くとして、月に均すと、5万~9万。
35年で考えると、
最小で、5万×12か月×35年=2100万
最大で、9万×12か月×35年=3760万
と、なりました。
最小の2100万は大阪だと、質の良い中古住宅か、かなり田舎の建売住宅ぐらいの価格です。
最大の3760万の建築予算を土地と建物でバランスをとります。
建売住宅と同じか、少しだけ大きいぐらいの家のサイズで考えます。延床面積が30坪ほどですね。3LDKかギリギリ4LDKという間取りですね。
中堅ハウスメーカーと考えて、坪単価70万。税込み2100万の建物価格。
ここに諸費用がかかるので見込み500万。
残った1000万強を土地に充てられます。仲介手数料も考慮して土地代を1000万までとします。
SUUMOで検索したところ、1000万までで土地30坪以上(100㎡以上)を探すと、大阪ではけっこう田舎の方になります。
私が住む堺市だと検索をかけると7件しか物件がヒットしませんでした。
外構工事のことも考えると、少し厳しいですね。ローコスト系の住宅会社で坪単価65万ぐらいで抑えておく方が無難そうです。
マイホームというのが贅沢なものであるというのがよく分かりますね。
今回の基本設定は、世帯年収が450万のケースと、650万のケースを想定しました。
親からの資金援助。
土地の相続のあるなし。
子どもや家族の人数。
ライフスタイル。
年齢
車を所有するかどうか。
他にもいろいろな条件によって変わってきます。
すべての家庭に当てはまるわけではないので、家の購入・建築を予定される方はご自身の収支をしっかり考えた上で検討してみて下さい。
参考になるかどうか分かりませんが、我が家の場合は、世帯年収に対して住居に対する費用の割合はかなり少なくしました。
我が家の住宅ローンは15年返済の借り入れになっています。
世帯年収に対する住宅ローンの割合は15%ほど。
先ほど、住居費用の割合は20~30%が一般的ということを記事にしましたが、この3分の2ぐらいの住居費になっています。
それも、35年ローンでなく15年での支払いにも関わらずです。
ブログのヘッダーにも書いている通り、我が家の建築テーマの一つである「低予算」が現れているところです。
私自身が小心者で、自分や妻、家族に将来何があるか分からないこと。
お金に不安のある生活はしたくなかったこと。が大きな理由になります。
実際、いまの暮らしで贅沢をすることは、ほとんどありませんが、お金に困るということはありません。子どもが小さいのでお金の貯め時というのもありますしね。
マイホームを持つと、のちの税金やメンテナンス費用、維持費がほぼ確定してきます。そこから逃れる術はあまりありません。
また、子どもさんがいらっしゃると、高校・大学に進学したときに莫大な教育費がかかります。そして、ちょうど時を同じくして住宅のメンテナンス時期に差し掛かります。
ライフプランに関わるところなので、マイホームを持つ際には、一生涯の家計収支をしっかり検討して下さい。
人生の豊かさはお金で測れるものではありませんが、一定のお金が人に経済的な自由を与えてくれるのもまた事実。
経済的にも精神的にも負担にならない家づくり、マイホーム計画をたてたいですね!!
これから家づくりをされる方を応援しています(^^)/