樹脂サッシの弱点への対応策(上級編)【高気密高断熱】
こんにちは。こんばんは。おはようございます。くろーばーです。
さて、当ブログでも幾度となく書き続けてきたこと。
窓は半樹脂サッシではなく、樹脂サッシを採用すべし、ということですね。
メンテナンスをしっかりできるという方は木製サッシもありです。
で、温熱のプロたちが窓は樹脂サッシ一択だと言われるのに反して、愚かな住宅会社、愚かな施主はいまだに半樹脂が良いのだ、半樹脂サッシでいいだと、のたまいます。
(温暖地でのサーモスXなら分かりますが。)
住宅系YouTuberさんの発信のおかげで、そのような主張もようやく減ってきた感じがしますけどね。
樹脂サッシの窓への主な反論としては耐久性のことと、デザイン面ですね。
耐久性については少なくとも30年、40年は大丈夫でしょう。
耐久性に関して言えば、樹脂サッシだからアルミだからというよりも、交換できる仕様になるかどうかの方が大問題だと私は考えています。
超・長期で考えれば、交換がいずれ必要になるわけですからね。日本の住宅規格は窓を容易には交換できないようになっているのが問題です。
いまは30年で住宅は使い捨てになっていますが、これからは違いますからね。
次に、デザイン面ですね。
樹脂は金属であるアルミに比べると強度で劣るので、窓のサッシを分厚くする必要があります。そのために窓のサッシ部分が厚くなるので、採光部分が少なくなること、野暮ったい感じがするなどデザイン面で気になることがあります。
その辺りだけを取り上げて、いまだにアルミサッシ、半樹脂サッシが良いと主張するわけです。まあ、だいたいは住宅営業のポジショントークだったり、半樹脂サッシ窓を使った後悔を認めたくない輩の主張です。
で、これから紹介するのは一般的なハウスメーカーではおそらく施工してくれないでしょうが、樹脂サッシでも最高の開放感を得られる窓の施工方法をご紹介したいと思います。
これは一昨年あたりにリクシルが販売を開始したLWという窓と同じように、最大の開放感が得られながら、かつ、性能面をクリアしたオール樹脂サッシのAPW430を使った施工になります。
施工されたのは温熱設計の世界では名の知れた新潟県の工務店、オーガニックスタジオ新潟です。
社長の相模さんがyoutube動画で紹介して下さっているので、ご紹介したいと思います。
1分30秒あたりからをご覧ください。
気密、断熱、開放感、デザイン、日射取得、窓からの出入り。
これらをしっかり考えて造りだした設計・施工ですね。
こうした家づくりは、やはり工務店、設計事務所ならではの本当の注文住宅なんでしょうね。憧れますね。
日本の住宅会社が設計技量、施工技術をさらに向上させることを期待しています。
性能に、デザイン性に、メンテナンス性。
知識や技術を積み重ねて、人の暮らしに本当に良い家づくりをしたいですね。