【子ども部屋】どうする?子ども部屋の大きさ【新築マイホーム】
こんにちは。こんばんは。おはようございます。
くろーばーです。
本田準一さん。
5年ほど前から家づくりについて勉強させもらっている住宅のプロ。
兵庫県の工務店クオホームにお勤めです。
旧のモデルハウス兼事務所の時代からyoutubeで動画発信されてきて、すでに約5年ほど。発信されている動画数も500以上になります。
クオホームさんのQ&Aコーナーで、主に現場監督業をされている瀬崎さんとともに、たくさん勉強させて頂きました。
クオホームさんの構造見学会や完成見学会があると聞くと、兵庫県の姫路や赤穂市など、車で片道3時間かけてお話を伺いにいくこともありました。
本当にお世話になりっぱなしで姫路周辺に足を向けて寝られません。
奈良の神崎先生もなので、足を向ける方向がなくなりそうです(*^^*)
本田さんが発信されてきた動画は初期のころは気密、断熱、長持ちといったところが中心でした。
本田さん自身、尊敬される建築家の方などに学び、ここ数年は意匠設計についての発信も増えてきました。
直近で、クオホーム施主のグラムサイトさんと一緒に参加させて頂いた完成見学会では、家の中と、外構を含めた家の外(=庭)とのつながりが本当にステキでした。
家づくりは建物そのものだけでなく、土地や外構を含めての家づくりなんだなと改めて感じました。家と庭があって「家庭」になるんですよね。日本語って奥が深い(*^^*)
さて、そんな本田さんですが、また興味深い動画発信をされていました。
それがコチラ。
少し前に、このブログで我が家の反省点を書いたときに、子ども部屋はもっと小さく作った方が良かったなと書いたのですが、まさしくこれでした。
我が家の子ども部屋は、6畳にクローゼットが1畳という大きさです。
子どもが2人です。子供はこれ以上もうけない予定なので2部屋だけにしています。
なので、子ども部屋に割いたスペースは、
6畳+収納1畳を2部屋で、合わせて14畳になります。
正直、広すぎたなというのが現在の感想です。
設計当時もちょっと広いかなと思っていましたが、上手く設計する知識が私になく、変更することもありませんでした。
本田さんが紹介して下さった間取りを含めて、子ども部屋の広さをパターン化すると、
①6畳+収納1畳
我が家のパターンですね。
これだけあると、かなり広いです。
ベッドを置いて、勉強机を置いて、ランドセルロッカーを置いて、本棚を置いて。
これぐらいは平気で可能です。
間取りで、ご主人が作ることが多い書斎が1畳とか、2畳ですが、子ども部屋で6畳って贅沢・・・と感じるのは私だけでしょうかね(*^^*)
子どもが友人を呼んで自室で遊ぶ、という場合には6畳ぐらいあれば可能ですね。
②5.25畳+収納0.75畳
6畳のスペースの中に収納も含んだ形ですね。
建売住宅の間取りで多いパターンかなと思います。
ベッド、勉強机、本棚を置くことができるサイズです。
③4.5畳+収納1畳(または0.75畳)
ベッドと勉強机を置けるほどのサイズですね。
④収納込みで4.5畳(または、4畳)
このサイズになると収納がクローゼットタイプではなく、扉がないタイプになると思います。
衣装を隠したい場合は、ロールスクリーンなどを使うようにすると良いパターンですね。
クローゼットの奥行って1畳や0.75畳で作ると、90cmほどになるのですが、こんなに要らないんですよね。
ハンガーをかける奥行きがあれば良いので60cmほどあれば十分。
それよりも奥行きがあると足を一歩、クローゼット内に入れないといけないので、むしろ不便なんですよね。
だからホコリが入りやすいとか下着などプライバシー的なデメリットを除けば、扉のない収納の方が使い勝手としては向上します。
高気密住宅で給気口にフィルターを設置していると、ホコリ自体は激減するのでその点ではそれほど気にしなくても良いかなと思います。
なので女の子の部屋の場合は、ロールスクリーンぐらいで対応してあげるのが実際的な設計になりますね。
⑤収納込み3畳
今回、本田さんが紹介してくれた最小の子ども部屋ですね。
ロフトベッドにして、上段をベッド、ベッドの下を勉強スペースにする設計になります。
天井高が一般的な240cmだと、ベッドで寝るときに圧迫感があったりするかもしれないので、屋根なりの角度にした天井=勾配天井にして、子ども部屋の圧迫感を減らす立体的な間取り設計を提案されていた本田さん。
さすがですね(*^^*)
神崎先生もですが、設計士先生の頭の中ってすごいですね。
どうしても素人の私からすると平面的な間取りしか思いつかないのですが。
もちろんデメリット的な部分もあると思います。
動画のコメントでもありましたが、ロフトベッドの布団を干すときに階段を上り下りするのは大変とかね。
これは家事的に大変ですよね。
解決策としてはマットレスを敷いて、敷きパッドだけ洗濯という形かな。
マットレスの分だけ厚みが増すので、やはり勾配天井にするのが良さそうですね。
本田さん自身がメルマガでも言われていましたが、こうした提案を動画発信すると、
「狭すぎる」
「子供がかわいそう」
といった意見が出ると思います。
そうした方は6畳とか、広くとってあげても良いと思います。
ただ、いろいろな要素を検討したあとに選択されると良いのかなと思いますね。
子ども部屋を広くすることのデメリットは、
・建築費用が増える。
例えば、坪単価50万として、6畳+収納1畳の我が家と、最小の3畳の設計だと、1部屋だけで200万も変わります。
2部屋なら400万。
子どもさんが3人で3部屋となると、600万もの建築費用がかわります。
そうすると、部屋だけに収まらず通路である廊下も長くなるので、さらに建築費用がかかってしまいます。
そもそもの話になりますが、広い家を建てるためには広い土地が必要になります。
2部屋で8畳変われば4坪。
うまく設計したとして、1・2階で分散できたとしても建坪2坪。平屋ではそのまま4坪
の広い土地が必要になります。
地域によって土地の価格はまったく違いますが、例えば私が住んでいる地域では土地の坪単価は1坪60万以上します。
そうすると、240万。
2階建てでうまく設計しても120万以上は余計にかかります。
土地が広くなると、これも税金や外構といった費用がさらにかかるので、広くなると累乗的に予算がかかることが分かりますね。
・ランニングコストが増える。
空間が広くなるということは、光熱費が多くなるということです。
冷暖房費、照明費用、固定資産税、メンテナンス費用、地震・火災保険費用・・・などなど。どんどん費用がかさんでしまいますね。
・掃除の手間が増える。
どうしても家の設計を考えているときは憧れや理想をもってしまいますが、住み始めると、暮らしが大事になります。
広くなるほど掃除の手間が増えるので、例えば共働き家庭など自由な時間の少ないご家族はこうしたことも考えられると良いと思います。
・子供が独立すると子ども部屋がデッドスペースになる。
我が家なんかまさしくなんですが、収納合わせて2部屋で14畳。
これがすべてデッドスペースになります。
廊下スペースを含めれば、LDKがまるまる1つ入るほどの広さがデッドスペースとなるわけです。
先ほどあげたように多額の建築費用、ランニングコスト、税金をかけて作って維持しているスペースが死んでしまう。
こうした面を考えて、本田さんは子供部屋についてよく考えましょう、という提案をされているわけですね。
人が豊かに暮らしていくに必須なのはお金。
これをどう使うか、どう残しておくか。
こうしたことまで考えて設計できる建築家、設計士は、施主にとって最高のパートナーよ呼べるのではないでしょうか。
広ければ良い、狭ければ良い、ではなくて、施主の暮らしやライフプランを考えた間取り設計ができる設計士の方に家づくりをお願いしたいですね。
今回も本田さんに勉強させてもらいました。
いつもありがとうございます(^^)/
もう一度、家づくりをしたくなりますね。
家づくりを考えるのって楽しくてワクワクしますね。