泉北ホームのモデルハウスに行ってみた③
こんにちは。こんばんは。おはようございます。
くろーばーです。
さて、泉北ホームのモデルハウスに行ってみたシリーズ第三弾です。
前回はなんば住宅博の新しいモデルハウスのお話でした。
今回は、同じくなんば住宅博にある古い方のモデルハウスの記事になります。
外観を撮影するのを忘れていたので、住宅博のホームページより引用です。
あ。そうそう。
一応、注意書きをば。
このところ泉北ホームのモデルハウスについて記事を書いていますが、泉北ホームの宣伝をする気はまったくありません。
先日、ブログで泉北ホームを宣伝しているのですねと初めてコメントを頂きました。
泉北ホームとしては何を言いだすか分からないブログだろうし、ある時なんて仕入れ量に困ったなんてお聞きしたこともあるぐらいです。
これまで当ブログをご覧になられた方はご存じの通り、ダメな時はしっかりダメ出しする中立の立場はこれからも変わりません。
良いものは良い。
ダメなものはダメ。
ハウスメーカー、工務店、設計事務所。
どんな住宅会社で建てられるにしても、高気密・高断熱・長持ち・ローコストの観点で参考になることを紹介していくのが当ブログの意義だと思っていますので(^o^)
もちろん施主として建ててもらった住宅会社には、これからも精進して、良い家を建てて欲しいと応援してはいますけどね。
とくにAPW430のキャンペーンは良い流れです\(^o^)/
さて、前置きはこの辺りで。
旧のモデルハウスに入ると、若い営業の方が出迎えて下さいました。施主OBだとお伝えしたところ、快く中を見せて頂けることに。
(もちろん、恥ずかしいので施主ブロガーだとは名乗っていません。たぶんバレてもいないはず(*^_^*)
とても優しい感じの営業マンさんで、昔の営業Mさんを見ているようでした。
(今は・・・?(^o^) 今も優しく誠実な方ですよ(笑)
画像のUPも許可頂いたので、ご紹介をば。
ちなみに私の視点なので、わ~、オッシャレ~♪的な要素は少ないです(*^_^*)
高気密高断熱や長持ち、ローコスト、使い勝手の良さなどが中心なので悪しからず。
まず、和室ですね。
標準として採用されている大建の健やか畳。
おそらく緑色の畳色が最も多く採用されているのではないかと思うのですが、この黒とグレーの色も落ち着く感じで良いですね。
垂れ壁を活かしたR(曲がっている)部分もシャレていますね。
丸窓や段差のある棚も和室の雰囲気がでています。
少しお話させて頂いた若い営業マンさんも言われていましたが、大建の健やか畳ってけっこう高いんですよね。
半畳でだいたい1万円。
一般的な畳よりもかなり高いと思うので、これを標準にしているのは泉北ホームの強みかなと思います。最近は健やか畳を標準にしている住宅会社も増えてきましたけどね。
日焼けしにくいですし、撥水性もかなりのものです。
素材が和紙なのでイ草の香りがしないのが、たまにキズぐらいのものですね。
和室の天井のクロスは、メジャーパッケージでも2か所だけ標準採用できるオプションのクロスでした。(2年前の話です。今はどうなんだろう。)
和室感が出るし、色あいが明るいので、我が家の和室でも採用しています。
洗面脱衣室で良いなと思ったのが、このタオルかけ。
我が家は浴室の開き戸にバーを設置し、そこにバスタオルやバスマットをかけられるようにしています。
でも、これだと一枚だけなんですよね。
家族の人数が増えてくると、タオルも何枚か使いたいというケースがあると思います。
「お父さんとは同じタオルを使いたくない!」という年頃もあるかもですし(¯―¯٥)
そうした時に、この可動式のタオルフックは使い勝手が良いだろうなと思います。
設置場所もニッチ状になっていて格納すれば邪魔にならないですし、タオルやバスマットを干したい時は開いても良いですし。
キッチンです。
紹介したいなと思ったのはキッチン・・・ではなく、照明です。
天井付けの照明にはレールが敷かれています。
ダイニングテーブルの位置、大きさ、家族の人数、お客さんの人数などによって、照明が必要な場所って変わるんですよね。
こういうレールを敷いて向きを変えられる照明なら、いろいろなシーンに使えるなあと思いました。
家は長く住むものなので可変性があると後々、助かるかもしれないなと思うようになりました。(我が家は可変性0の照明配置ですので(*^_^*)
次は、樹脂窓についてのポップ。
アルミサッシ・アルミ樹脂複合サッシを使う住宅会社の営業マンが言うセリフって決まってるんですよね。
「樹脂窓は紫外線で劣化しますよ。」
「いずれ変色・変形しますよ。」
「プラスティックのバケツを室外で置いていたらボロボロになるでしょ。」
はいはい、っていう感じですね。
今でも同じことを言っている住宅会社の営業マンがいます。
不勉強ですし、施主の暮らしについて何も考えてくれていない事がよく分かります。
我が家でも2年以上。
建築棟数1万2000棟、日本で1・2位を争う一条工務店もオール樹脂サッシ。
ここ10年だけでも数万棟の樹脂サッシの家があるわけですが、窓サッシがボロボロになっていたら社会問題になりますよね。
樹脂サッシ窓の老舗メーカー・エクセルシャノン社は創業して40年が経っています。
窓サッシが変形していたら、どうしてクレームで廃業しないのでしょうか。
考えたら分かることなんですよね。
防火・準防火地域でなければ、樹脂サッシの一択です。
(メンテナンスをがんばれる人は木製サッシもありです。)
このモデルハウスに三協アルミ社の半樹脂窓「アルジオ」の模型が置いてありました。まさしくこういう窓ですよね。
これを標準として泉北ホームが採用(キャンペーンでしたね)された時は、痛烈に批判したのも良い思い出です。
たぶん泉北ホームさんは対処に苦労されたと思いますが・・・^_^;
こういう所からも、なぜこのブログを泉北ホームの宣伝みたいに言う人がいるのか、ちょっと首をひねってしまいます。
三協アルミのアルジオはそのキャッチフレーズが面白いです。(皮肉的な意味で)
*また、別記事を作っているので後日にご紹介します。
現在、泉北ホームではアルジオは標準ではないので安心です。
窓は家の断熱性能の要です。
極論するなら断熱材はおまけ程度です。(もちろん大事ですし予算と快適性のバランスをとる必要はありますが)
窓・玄関ドアで家の断熱性能の50%以上が決まります。
今の泉北ホームであれば、APW330かサーモスXが標準で使えるので安心感があります。
モデルハウスを見ていて、部屋がすっきりしているなと感じていたのですが、よく見ると窓まわりが、「三方クロス巻き」になっていました。
前回の記事でご紹介したものですね。
窓の下だけに木の枠があり、あとの上・右・左の三方向がクロス(壁紙)を巻き込む形で施工する方法です。
いま、この方法を採用している住宅会社はかなり少ないと思います。
一昔前は、超ローコストの建売住宅やマンションで採用されたことがあります。
木の枠を使わないのでローコストで済むからです。
ローコストであり、見た目にもすっきりするですから、良い施工・・・のはずですよね。
でも、現在ほとんどの住宅会社では採用していない。
あるデメリットがあるからなんですけど、あとでご紹介しますね。
窓の性能と関係があるところなんです。
吹き抜けのあるLDKで、窓も三方クロス巻き。
開放感、スッキリ感がありますね。
次に、洗面脱衣所です。
ここのモデルハウスの施工で良いなと思ったのが、洗濯パンの位置です。
え、そこ?と思われるかもしれませんね。
洗濯パンとは以下の画像にあるように、洗濯機の下に設置して、いざと言うときの水漏れを防止するためのものです。
左右、壁から少し離しているのが確認できますでしょうか。
この洗濯パンってサイズの規格があります。
普通の縦置きタイプの洗濯機なら問題ないのですが、ドラム式を使われる場合、この洗濯パンよりも少し大きいサイズになります。
もし、この洗濯パンが壁付けになっている場合、通常サイズのドラム式洗濯機は置くことができません。
はみ出しても良いなら置くだけならできると思いますが、洗濯の振動で壁にあたるため壁やクロスを傷めてしまうことになります。
そのため洗濯パンは、両サイドを少し空けたこの設置方法が良いと思います。
もし、壁付けになっていた場合でドラム式洗濯機を使われる場合は、洗濯パンを取り外す工事をしてもらうか(なかなか大変な作業です。)、スリム型のドラム式洗濯機を使う必要があります。
メリットとしては、壁と反対側のところにスペースを有効活用できるところです。
我が家は洗面台も75cmの物を使っているので、洗濯機との間が20cm以上開いたため、バスタオルなどを入れておくクリアケースを置いています。
一般的に洗面・脱衣室は1坪(2畳)で設計されることが多いので、その場合は、こうしたどれかのパターンに当てはまることがほとんどです。
洗面や脱衣、洗濯、収納といった観点で、しっかり間取りを検討しておきたいですね。
基本的には洗濯パンがない方が排水管のつまりトラブルは少なくなるそうです。
ただ、2階・あるいは3階で排水トラブルが万一起きたときのことを考えると、保険として洗濯パンがあっても良い、という考え方もあると思います。
正解はないところだと思うので、取捨選択してみてください。
浴室です。
泉北ホームは壁一面分、鏡面仕上げのパネルを選ぶことができます。
(プレミアムパッケージだと3面できるのかな?)
鏡面仕上げのパネルは良いですね。
水はけも良いし、汚れがたまりにくいです。
見た目にも高級感ありますしね。
シャンプーなどを置く棚の数は増やしておくと良いと思います。
画像の棚の下に清掃用品などを置く小さい棚が左右についています。
これはちょっとどうかなと思います。
実際に使うと、床の掃除をするときに邪魔になってしまう感じがします。
最近は除菌水や水ワイパー(?)といった仕様もあるそうなので、使い勝手や好みに合わせて採用されてみてはどうでしょうか。
ちなみに黒の浴室はカッコイイのですが、やはり水垢などが目立ってしまうため、掃除をしっかりできる人でないとおススメはできないカラーになります。
カッコいいんですけどね。
最後に。
先ほど書いた窓まわりの「三方クロス巻き」が、なぜあまり施工されないかについてです。
今回、見させて頂いたのは築10年ほどのモデルハウス。
当然、10年前ですから窓はアルミサッシです。窓のスペーサーもアルミでできているので、断熱性能としてはかなり悪い窓になります。
(泉北ホームの現在使っている窓は段違いに良い性能です。)
一般的にモデルハウスは、その巨大な大きさに対して人がいる割合が少なく、また、調理や入浴といったことをしないので湿度は高くありません。
建築途中の住宅もそうなのですが、窓に結露が起きることはほとんどありません。
ところが人が生活し始めると窓は結露する。
生活で湿気がたくさん出ているからですね。
で、性能の低い窓を使っていると当然、結露を起こします。
窓の断熱性能はU値といって熱貫流率で表すことができます。
窓のスペーサーは熱貫流率にほとんど影響しないのですが、結露の仕方にはかなり影響を及ぼします。
今回見学させて頂いたのは10年ほど前に建築された古いモデルハウスなので、アルミサッシ窓+アルミスペーサーという断熱性能的にはかなり悪い窓・サッシになります。
いかに湿度が低く、結露を起こしにくいモデルハウスという環境とはいえ、結露は起きていることでしょう。
それが10年も続くと、こういう感じに。
窓の左下のところに繰り返される結露の水滴によって黒カビらしき汚れが発生していることが分かります。
壁の内部のことを考えると・・・恐ろしいですよね。
これ、泉北ホームを批判しているわけじゃなくって10年前なんて、ほぼすべての住宅でアルミサッシの窓を使っていたんですよ。
湿気のほとんど出ないモデルハウスでこのような状態ですから、当然、一般の住宅なんてもっとひどい状態でしょう。
実際に、積水ハウスで建てた私の実家なんて、築11年というさほど古くない家でも、これよりヒドイ状態でした。
結露、黒カビ、カーテンまで黒カビ。部屋に入るとカビ臭い。ジメジメ。それなのに部屋は乾燥していて寒い。(泉北ホームの建築費用の2倍近くするのに・・・(>_<)
で、先ほどの三方クロス巻きの話に戻ります。
見た目にすっきりするので4方向を木枠で囲うよりも三方クロス巻きの方がデザイン的に良い訳です。
しかし、窓まわりは結露の問題があって、クロスが結露水によって汚れたり、剥がれたりして、数年後には見るも無残な状態になってしまいます。
実際、ローコストの戸建てやマンションでは、建築費用を抑えるために三方クロス巻きにしたため、のちのちにクレームが続出したため三方クロス巻きの仕様がなくなっていったという流れがあります。
この泉北ホームのモデルハウスでは築10年が経っていましたが、職人さんの腕が良かったのか、モデルハウスという湿度環境が良かったのか、クロスの状態は悪くなかったです。
とは言っても、一般的な住宅において三方クロス巻きを、性能の悪い窓で行うと数年後には大変なことになってしまいますのでおススメできません。
もし、このモデルハウスのようにデザイン性を重視するなら、少なくともオール樹脂サッシの高性能な窓にされることをおススメします。
寒冷地なら、さらに二重窓にするとか。
泉北ホームの場合、比較的に暖かい地域ですし、標準でAPW330を採用できるので一定の安心感があります。
+サーモ以外の仕様の場合は、窓のスペーサーを樹脂にすることで、さらに結露を抑えることができるので、できれば樹脂スペーサーの仕様に変更してください。
*+サーモ仕様ならもともと標準で樹脂スペーサーになっています。
*防火・準防火地域ではアルミスペーサーしか採用できない場合が多いと思います。
見た目にすっきりする三方クロス巻きなので、結露による劣化を抑えられるなら採用してみたい窓まわりですね。
モデルハウスの開放感の一部をマイホームに取り入れられると思います。
実際に高性能な家を建てられている工務店さんでは、三方クロス巻きにされているところも実際にありましたので。
窓、大事です。
次に、床材です。
こちらのモデルハウスは築10年以上が経っているそうです。
たくさんのお客さんや社員さんが使われるので、使っている床材も経年劣化していきますよね。
建ててから年月が経ったモデルハウスだからこそ出来る展示が面白いなあと思いました。
それがコレ。
10年以上使っていると、フローリング材ってこういう感じになりますよね。
実際、生活をしていると、子どもがおもちゃをひきずったり、家具や家電を動かしたり、固い物を落としてしまったり。
フローリングを傷つけてしまう要素がたくさんあります。
このモデルハウスでは3階のフローリングは10年前の物をそのまま使い、2階の床は対傷性のあるフローリングを使って、比較展示をしていました。
後日、営業Mさんにお会いしたときに伺ってみると、築年数が経ったモデルハウスなので工夫して、こういう展示にしています。とのことでした。
Mさんがこのモデルハウスで勤務されている時に、この展示方法にされたそうです。
個人的には、モデルハウスできらびやかに魅せて、という事よりも、こうして将来的なことを現実的に考えさせてくれる方が好ましいかなと思います。
まあ、一般的な方への集客効果がどうなのかってことが会社にはあるでしょうから、何とも言えませんが。私みたいな変わり者だけではないでしょうから(^_^;)
私自身は、床材はフローリング材、無垢材、どういったものでも良いと思っていますが、しっかり効果や耐久性、見た目、肌触り、温もり、そして価格といったことをしっかり検討することが大事だと思います。
そういう意味では築年数のたったモデルハウスや、親族・お友達の家に行って、実際の使用感を見るというのは大事かもしれませんね。
もう一つ、家の経年劣化について。
家の経年劣化が最も激しいのはサイディングのシーリング剤です。
シーリングは外壁と外壁のつなぎ目に施工するゴムのような緩衝材です。
外壁同士が衝突・摩擦を起こさないように、また、隙間から雨水が内部に侵入しないようにするのが主な目的です。
ただ、ゴムのような素材ですので、紫外線による劣化(固化)が起き、また、どんどん黒ずんでいきます。
実際、この10年が経ったモデルハウスのシーリング剤も劣化が進んでいました。
こういう感じですね。
外壁材そのものはまだまだキレイな白色を保っています。
一方で、シーリング剤は土地の環境にもよりますが黒く汚れていきます。
外壁が白の場合、シーリング剤もそれに合わせて白色にするのですが、ここが黒ずんでしまうと余計に目立ってしまいますよね。
色だけなら見た目だけの問題ですが、固化が進むと縮んで中に雨水が侵入してしまいます。そのため、10年に一度程度、シーリング剤の再施工が必要になるわけです。
シーリング剤は1階部分だけでなく、2階、あるいは3階建てなら最上階まで施工する必要があります。
そのため、作業のために足場代がかかるので少なくとも数十万単位で費用がかかります。
家を建てるということは、こうしたメンテナンス費用がかかるということを、しっかり意識してライフプランを立てたいですよね。
ちなみに先ほどのシーリング剤は今までの普通のシーリング剤だと思うので、現在はさらに高耐久のシーリング剤が使うことができます。
KMEWならスーパーKMEWシール。
ニチハならプラチナシール。
と、呼ばれるシーリング剤です。
あと、工夫としては、外壁の色で白色を避けるのほか、そもそもサイディング材に継ぎ目がない(少ない)シーリングレスの外壁を採用する方法もあります。
例えば、泉北ホームでも標準で選べるニチハのフュージェ。
他には、私が採用したかった旭トステムのガーディナルスマート。
(これは泉北ホームの標準ではないです。)
これらはシーリング剤をそもそも使わないので、見た目の良さの維持のほか、メンテナンス費用をかなり削減できます。
ちなみに、我が家はガーディナルの採用を断念したので、泉北ホーム標準(?)の光セラ+スーパーKMEWシールの組み合わせになっています。
外壁の色は白です(*^_^*)
完成して2年半近くが建ちましたが、今のところ目立った劣化、汚れは見られません。
周辺環境にもよるので一概には言えませんが、現在のところは大丈夫かなと思っています。
今後も経年劣化については記事で上げていきたいなと思っています。
というわけで、泉北ホームのモデルハウス訪問でした。
だいぶ、普通の方と見方がちがうと思うのですが参考になりますでしょうか。
建てたときも、建てた後も、豊かな暮らしになる家づくりにしたいですね。
なんば住宅博に行かれた時には、Uさんが設計された新しいモデルハウスと同時に、こちらのモデルハウスも一度、見られてはいかがでしょうか。
今日のような視点で建物を見ると、家づくりの大事なことが、少し見えてくるのではないかなと思っています。