壁紙のクロス三方巻き
こんにちは。こんばんは。おはようございます。
くろーばーです。
温暖な大阪に住んでいるということもあり、我が家では結露と無縁の生活を送っています。
ハニカムシェードを全閉しようが、
湿度を60%まで上げようが、
室内扉を閉めようが
結露しないというのは、ホントに快適です。
オール樹脂サッシ
トリプルガラス
アルゴンガス封入
の、APW430の性能が発揮されています。
で、温暖な6地域においてAPW430やエルスターX、トリプルシャノンといった高性能窓を使えば、デザイン性を高められることに気が付きました。
それは、壁紙のクロス三方巻きが出来る、ということです。
下の画像は我が家の縦すべり窓です。
窓の上下左右に白い木枠があることが分かります。
室内にいると、壁からポコッと枠が出て、デザイン的にはマイナスです。
これをクロス三方巻きにすると、こういった感じになります。
窓の下枠だけ残り、あとの三方向はクロスを巻き込む仕上げになります。
かなりスッキリしますよね。
ちなみに、四方クロス巻きにすると、こんな感じです。
窓の下枠もなくなるので、さらにスッキリします。
窓の下枠に物を置かないのなら、これも良いかもしれませんね。
さて、ではなぜ泉北ホームをはじめ、大手ハウスメーカーでも、クロス三方巻きをしないのでしょうか。
理由は大きく二つあります。
1つは、クロスの継ぎ目が多くなるため、経年劣化でクロスの隙間が気になるというもの。
クロスの継ぎ目は職人さんの技量によりますし、また、室内の乾燥状態にも影響されますから、大手ハウスメーカーはじめ、クレームにつながることはしたくないですよね。
2つ目は、窓の結露によるクロスの浮きやカビです。
大手ハウスメーカーをはじめ、現在の住宅の大部分はアルミ樹脂複合サッシが主流です。
樹脂サッシの採用率は注文住宅の中でも数パーセントにすぎません。
窓サッシの性能が悪いということは窓の結露に直結します。
それはつまり窓枠に水滴が付くということにつながり、クロスの浮きやカビの発生を呼び起こします。
一時期、建売住宅や安価なマンションで、このクロスの三方巻きなどが施工されることがあったようです。
しかし、たった1、2年でクロスの浮きやカビによりクレームが続出。
結局、窓まわりは四方枠がそのまま続くことになりました。
時代はオール樹脂サッシ。先進的な家ではトリプルガラスの窓も増えています。
また、高気密化により換気も強化されています。
こうしたところから、我が家も含めて窓に結露が起きにくい家が増えていくものと思います。
そうすると、窓まわりが三方巻きになっていたとしても、クロスが良好な状態で維持されることになります。
これから高性能窓を採用される方で、高気密、24時間換気もしっかり計画できている。
そんなお家ならば、より意匠性の高いクロス三方巻き、四方巻きが施工できるようになりますね。
今後、オール樹脂サッシ・トリプルガラス窓のような高性能窓が普及すれば、三方巻きが日本の標準的な窓枠になるかもしれませんね。
欧米の家に比べて、デザイン性がないと言われる日本の家屋。
(気密・断熱も遅れていますが(^_^;)
窓の高性能化に合わせて意匠性が一気に伸びる可能性を秘めていますね。
日本の住宅の今後が楽しみです。