冷房期における高気密高断熱住宅
こんにちは、こんばんは。おはようございます。
30代サラリーマンの、くろーばーです。
連日、猛暑日を記録する異常な暑さになっています。
皆さんは体調にお変わりはありませんか。
今日は昨日に続いて冷房に関するお話。
マンションや平屋はワンフロアの住宅なので、あまり影響がありませんが、2階建て以上の戸建て住宅では、空気の上下移動について考慮する必要があります。
つまり、熱い空気は上に移動し、冷たい空気は下に移動するという大原則です。
2階が1階に比べて暑いと言われる理由の一つがココ。
また2階建て住宅では多くが2階が居室になっていることが多く、閉鎖的な間取りで空気の流れが少ないということも影響しています。
では、夏を涼しく過ごせる家づくりは、どうすれば良いのでしょうか。
①日射遮蔽
軒、庇、アウターシェード、よしずなどで日射を遮蔽する。これが原則。室外側で遮蔽しにくい時には効果は下がりますが、遮熱タイプのカーテンをするのも良いですね。
②断熱の強化
窓のほかに天井(屋根)断熱を強化する。
基本は高性能グラスウールや吹付ウレタンフォームを200mm以上。
(ネオマフォームやウレタンボード、フェノバボードなどなら、100mm以上)
③風やエアコンの気流が通りやすいオープンな間取りにする。
④太陽光パネル
どうやら太陽光パネルは屋根の温度上昇を軽減する効果があるようです。
特に太陽光パネルは日射が当たる南側に設置することが多いので効果が上がるのでしょうね。
というような事に気を付けると良いでしょう。
夏の冷房はエアコンが唯一の方法です。
エアコンの冷房計画について考えてみましょう。
全館空調(あるいは全館風に冷房)するなら、家の高い位置から冷房を下に落としてくるのが良い。
三井ホームやパナホームの全館空調は、一台の大型エアコンから送り出された冷気をダクトを通して家中に送るシステム。
市販品でないので導入コストやメンテナンス費用が高くなるのが難点ですが、家中が同じ室温になるのは快適ですね。
一条工務店では全館床冷房&デシカによる湿度コントロールによって、家中を同じ室温にしています。
床暖房は良いのですが、床冷房は足元が冷える(冷たいわけではない)ので、冷房期は全館空調の方が快適でしょうね。
heat20のG2グレード以上の断熱性能と、C値1.0以下の気密性能をもった高気密・高断熱住宅では、一般的な壁掛けエアコンで全館冷房(あるいは全館冷房風に)することができます。
もちろん、低気密低断熱のお家でもエアコンを何台もフル稼働させれば可能ですが、常識的な光熱費に抑えてという意味です。
某大手ハウスメーカー製(築10年)の我が実家で24時間全館冷房なんてしようものなら、10万円近くかかってしまいます。
延床31坪の我が家で24時間の全館冷房をするなら、1万円ほどの光熱費で済みます。heat20のG2グレードなら1万1000円といったところでしょうか。
吹き抜けなどオープンな間取りにして、シーリングファンで上下階の空気を撹拌すると家全体の温度が均一化され快適性が良くなります。
heat20のG2グレードの断熱性能になると30~40坪サイズのお家なら、エアコン1~2台で全館冷房を行うことが出来ます。
先進的な工務店では吹き抜けや間取りなどを工夫して、屋根裏に市販のエアコン1台を設置して全館冷房を行うところもあります。
すごいですよね。
あと、エアコンそのものも非常にエネルギー効率の良いものが発売されています。
エアコンの省エネ性はAPFやCOPといった数値で表されます。
我が家でもZEHの関係で富士通の最上位モデル「ノクリアX」を使用していますが、APFが6.9です。
2018年7月時点で最新のエアコンでは、
APF7.8
三菱電機 霧ヶ峰 MSZ-FZV4018S
APF7.7
日立 白くまくん RAS-X40H2
パナソニック エオリア CS-WX408C2
など、高効率のエアコンが販売されていますね。
全館冷房するならエアコンの台数は少なくて良いので、こうした高効率なエアコンを採用する方が省エネになりますね。
我が家でも2階も高効率エアコンにすれば良かったなと反省。
これから家づくりをされる方には、夏の冷房計画、冬の暖房計画をしっかり練られることをお勧めします。