私達が自由に使えるお金が減っている。
こんにちは。こんばんは。おはようございます。くろーばーです。
ファストフードが食べたくなって、久しぶりに吉野家に行ってきました。牛丼をテイクアウト。味は相変わらずで美味しく頂きました。
子どもが小さいうちはステーキとか、固い系のお肉は食べにくいので、ホント久しぶりでした。逆に言うと、子どもたちも牛丼が食べられる年になってきたという事ですね。月日が経つのが早い。
で、ちょっと驚いたのですが、吉野家の牛丼の並サイズの値段。皆さん、今おいくらかご存じですか?
なんと、お値段。
426円(税込み)。
え?マジですか!?
たしか昔、吉野家に行ったとき280円ほどだったような・・・(年齢(#^^#)
で、最近思うのが、かなり物価が上がってますよね。
ハンバーグレストランのガストやビックリドンキーといった店に行った時にも、これまでより、それぞれ100円ぐらい値上がりしていました。
住宅業界もしかり、ウッドショックの影響もありますが、年々、建築費用が上がっています。
それに合わせて給料が上がっていれば良いのですが、残念ながら日本人の平均給与はここ数十年も横ばいなのは有名ですよね。
それどころか、派遣など不安定な非正規雇用も増えていて、平均は変わっていないかもですが、持てる者と持たざる者の差が開く一方です。
さらに、恐ろしいことに、税金もここ数十年上がりっぱなしです。
消費税が今では10%なのは皆さんご存じの通りですが、他にも挙げていくと、
ボーナスに対する社会保険料の値上げ。
配偶者特別控除の縮小。
定率税率の廃止。
子ども扶養控除の縮小。
給与所得控除の縮小。
40歳以上の介護保険料の支払い。
他にもありますが、知らず知らずのうちに私たちが使える「実質的な」お金がどんどん減っています。
一例を挙げれば、年収1000万の方が税金を引かれた手取り額。20年前ならば800万ほどが手元に残っていましたが、現在では720万しか残りません。
この20年で手取りは80万減り、しかも物価は上がっているという事です。
直近ではガソリン代も急騰しており、12月からは電気代・ガス代も大きく値上がりすることが決まっています。
本当に恐ろしいのはこれからで、年金支給の開始年齢が上がったり、支給額が下がることは決定されています。
単純に支給額が下がるだけでなく、マクロ経済スライドの制度も導入されているので、物価が上昇しても支給額には加味されにくいのです。
労働人口が少なくなり、高齢者が半分を占めるような時代になっていくのですから、自分たちの子どもや孫に生活を託すことも難しいでしょう。
ホントに嫌になるぐらい悲観的な未来予想図しかありませんが、これがこれからの日本社会です。
以前にも、こうした未来予想について記事にした際に、日本が医療崩壊なんか起こすわけない、年金制度が持たないわけがない、今まで日本はずっとやってこれた、と主張する輩もいました。
近視眼で現実を見ない人間はそれでも良いですが、実際問題、これからの社会構造を少しでも考えれば分かる話です。
何か時代を変えるほどの画期的な技術的進歩や、日本の社会構造を変えることがあれば話は別ですが、そう簡単なことではないかと思います。
言葉が厳しいかもしれませんが思考が硬直した老害には想像できないのかも知れないですが、これまで人類が経験したことのない超高齢社会となるのは確実です。
こうした社会構造を維持していこうとするわけですから、経済活動を上手くまわそうと考えれば、かなり合理的な暮らしをしていく必要があります。
あまり難しいことを書いてもなので、家づくりに関して言えば、「健康、快適、小エネで、経済的」な家づくりが本気で求められているということです。
健康に暮らして現役世代を増やす必要があるし、快適な暮らしで能動的に動けるように。
小エネな暮らしを実現して、家計に優しく、また資本が国内に残せるように、
経済的な家づくりで資産形成をするとともに、環境にも優しく。次世代に受け継がれる資産価値が残る家づくりを。
そんな家づくりをしていかないと、日本の社会構造は将来的にもちません。今から始めても危機的な状況ではないでしょうか。
経済の専門家ではないのですが、この程度のことは次代を予想する目と頭があれば、誰しもが想像できることです。
小難しいことを書きましたが、健康、快適、小エネ、経済的な家づくりを真面目に考えて、マイホームを検討したいですね。
施主の方はもちろん、住宅関連の方々にも是非お願いしたいところです。
自分が年老いて他人の力に頼って生活するときにお金がないのは辛いことですし、自分たちの子どもたち、まだ見ぬ孫たちが毎日の暮らしに困る姿は見たくありません。
今のところ平均すると2人で1人の高齢者の面倒をみる形でしたが、これから先は一人の高齢者を一人でみる社会になります。
夫婦で共働きしていて、子どももいて、二人の高齢者の面倒をみれますか?
私は子ども二人の面倒をみるだけでもアタフタしているので、家事や子育てをろくにして来なかった方が、「何の問題もない!」と言うのを聞くと、ちゃんと考えてるのかなあと思ってしまいます。
年配の男性に多いパターンかと思いますが・・・。兼業主夫をしている身としては、そんな簡単じゃないだろって思ってしまいます。
子育ては大変ですが、子どもの成長に喜びを感じられますし、いつかは手がかからなっていきます。しかし介護は違います。
実際に介護をされた方は分かると思うのですが、ゴールが見えない生活で心身ともに疲弊していきます。そんな時にお金があれば介護のプロの力を借りることもできますが、そうでなければ・・・。
また、超高齢社会になれば社会福祉も弱くなります。現在よりも介護費用が高くなる、或いは介護費用に対する助成が減ることは間違い無いでしょう。
そんな時代をきちんと見越しておかないと、これから先、自分や大切な家族。そして、まだ見ぬ孫や子孫たちも苦労することでしょう。
これからの家づくりはスクラップ&ビルドではありません。きちんとメンテナンスすれば100年もつ住宅になります。
その住宅が健康で快適で、小エネで経済的であるかは、大きく社会に影響を与えます。
少しずつ日本の家づくりも変わろうとしていますし、そのスピード感は以前よりも早くなっているように思います。
あとは学ばれる施主の皆さんの一押しだと思います。自分たちの生活もかかっていますし、自分たちの子どもたちの暮らしもかかっています。
是非、真剣に検討してみて下さい。
今日はちょっと固い記事になっちゃいましたね(#^^#)
まあ、たまには?良いでしょう。
それでは、良い家づくりを!