すべてが繋がっている~温度と湿度、窓、そして健康~
こんにちは。こんばんは。おはようございます。
くろーばーです。
ようやく仕事納めを迎えて、頭がプライベートに向けられます。
ブログも書き溜めできるなあ(^^♪
さて、季節柄、記事にしたいことがたくさんあります。
昨日までの記事と近いことになりますが、湿度についてですね。
人間、寒いのはイヤですよね。
寒さが酷ければ死んでしまいますし(^_^;)
だから人は暖房をつける。
そうすると、ただでさえ乾燥している空気なのに、室内の(相対)湿度が下がり、より乾燥していくことになります。
とくに太平洋側の地域では空気が乾燥しますよね。
で、多くのお家ではそのままにしているために、喉を傷めやすくなり、風邪やインフルエンザにかかる確率がぐっと高まります。
で、これを防ぐには加湿器で湿気を足すことですね。
人間が快適な湿度帯は40~60%です。
といっても、これは相対湿度のことです。
きちんと温度(室温)も必要になりますから、人が快適と思える22~24℃の室温にしつつ、相対湿度を40~60%にするのが体に一番良い室内環境ということになります。
って、さらっと書いていますが、ほぼこんな温熱環境にするのはメチャクチャ難しいです。
一般的なお家であればLDKだけ20℃にするのがやっと。
そのときの湿度は加湿器をつけなければ30%ほどでしょう。
ここから、エアコンにファンヒーターを足して、23℃まで温度をあげると今度は湿度が20%代になる可能性すらあります。
30坪ぐらいの家なら平均的な加湿器を2台か3台、ガンガンにつけて、ようやく50%に到達するレベル。40坪サイズなら4台は要るでしょうか。
だいたい1日で15Lから20Lといったところでしょうか。
ですが、残念なことに窓の性能が悪いお家では、どれだけ暖房をつけても、加湿しても、快適な温熱環境にすることが出来ません。
温度を上げて、加湿すればするほど、窓や窓サッシに結露が発生してしまうからです。
簡単にいうと、加湿して湿気を増やしているのに、窓で冷やされて結露水となり、空気中の湿気が減ってしまうのです。
つまり、低性能な窓=高効率な除湿器ということです。
何とも皮肉なことですが、加湿すればするほど、低性能な窓で除湿されてしまい、人の体にとって快適な空間にならないことになってしまいます。
このブログでもずっと書き続けてきましたが、アルミサッシの窓がダメだよというのは、この辺りに繋がってくるところです。
家が寒ければ暖房すれば良い。
乾燥するなら加湿器をつければ良い。
に、なれば良いのですが・・・・。
残念ながらアルミサッシ、半樹脂サッシの窓を用いた時点で室温23℃、湿度50%以上の最も快適な室内空間にすることが不可能になってしまう、ということを知っておいてもらえれば。
うちは半樹脂サッシの窓だけど、あまり結露していないよ、と言われる方も時にいらっしゃいます。
ただ、それは室温を上げていないか、乾燥に耐えているか、過換気しているか。
どれかになります。
室温を上げなければ確かに結露しませんが、寒いですよね。
湿度を上げなければ確かに結露しませんが、喉を傷めやすいですよね。
換気量を増やせば確かに結露しにくいですが、暖房費が高くなるし寒くなりますよね。
しかも窓は一度、新築時に取り付けると基本的に取り換えができません。
(ここが日本の窓メーカーの改善しなければならないところです)
温度、湿度、窓、そして健康。
すべてが繋がっているところです。
ちょうどコロナで室温や湿度、換気といったものが注目を浴びているところですから、住宅業界もしっかり変わっていって欲しいですね。
これから家づくりされる方は樹脂サッシの窓を確実に採用されること。
(メンテナンスが嫌いでなければ木製サッシもアリ。)
樹脂スペーサーにすること。
これだけで温熱環境はかなり変えられます。
せっかく採用できる時代になっているのですから、しっかり知識を持って家づくりに臨みたいですね。
家電や設備はあとから変えられますが、構造に関わるところは後々変えることは非常に難しいですから、新築時にしっかり検討しておきたいですね。
これから家づくりをされる方を応援しています。