吹き抜けは寒い!? 吹き抜けの有効性【高気密高断熱】
こんにちは。こんばんは。おはようございます。
くろーばーです。
吹き抜けはオシャレ。
吹き抜けは寒い。
リビング階段も寒い。
そんな話をよく聞きますね。
どちらも正解だと思います・・・今までの家なら。
吹き抜けがあるとエアコンの冷気や暖気が行き来しやすくなります。
高気密高断熱な家ではむしろ吹き抜けがある方が、気温が均質になりやすいというメリットがあります。
低気密低断熱な家では、2階からの冷気が1階に降りるため吹き抜けや階段下が寒い。
という話はよく聞きます。
そこで、階段にロールカーテンや室内扉を設けたりすることがあります。
通路である階段に扉やロールカーテンがあると移動の妨げになりますよね。
こうしたところでも高気密高断熱の良さが活きてきます。
現在、一般的な注文住宅の性能の家で、吹き抜けやリビング階段を設けると、おおよその温熱環境イメージは、
1階でつけている暖房はしっかり効いているが、しばらく暖房していると2階から冷気が降りてきて寒い。
そんな感じです。
1階で暖めるぶん、2階との温度差で寒く感じること。
1階・2階の温度差ができ、コールドドラフトが起きること。
コールドドラフトにより気流の流れができ、温度差以上の冷えを感じること。
そんなところです。
これを解消するには2階全体も暖房する必要があります。
おおよそ、この状態になる住宅性能は、heat20のG1から、国の次世代省エネクラス(大阪だとUa値0.86)程度です。
温度差をなくすには1階も2階も暖房する、つまり全館風の暖房になりますが、G1グレード以下の断熱性能で全館を暖房するとなると、月に数万の光熱費になることになります。(6地域の真冬)
一か月で数万の光熱費ですから、一般的な家庭にとって大きなインパクトの支出になりますよね。
これをG2グレード級にすれば全館を暖房したとしても、月に2万程度の光熱費まで下げることができます。
温度差はできるでしょうが、1階のエアコン1台でそれなりに全館風暖房も可能になってきます。
heat20のG2グレード以上の性能になってくると、むしろ吹き抜けがある方が暖気も上がりやすくなり、より均質な温熱環境になります。
我が家は6地域で、Ua値が0.39です。
G2からG3の間の断熱性能で、こんな感じ。
吹き抜けはないのですが、目の前に玄関&階段があるので、吹き抜けに近い状態です。
床はフローリング&UVコーティング。
床暖房はもちろん無し。
で、裸足で生活できるほどです。
普段は靴下をはいて生活。
妻はスリッパも履いています。
この日はマイナス2℃まで外気温が下がっていたので、エアコン設定をいつもより1℃高く設定したため、薄着&裸足の生活でした(*^_^*)
ちなみに妻はスリッパなしの靴下ありでした。
*エアコンは14帖用1台の22.5℃設定で全館風空調。
(普段は21.5℃設定)
ね。
床暖房なんて要らないでしょ。
G2グレード級になってくると、しかも光熱費は2万円を下回るぐらいになってきます。
建築予算とのバランスを考える必要がありますが、heat20のG1グレードは必須。
できればG2グレードを達成できるレベルまでもっていければ、快適性と光熱費の両立ができるようになってきます。
近年、気密や断熱に対する意識が高まってきていて、断熱性能を上げるための建材も比較的、安く手に入れられるようになってきました。
今後、電気代はまず間違いなく上がっていくことが予想されます。
一生住まう家ならば、最低でもG1グレード、できればG2グレードの家にされることを強くおススメします。
日本最高レベルの断熱性能を希望される方はG3で!
・・・大阪でもUa値.26以下にする必要がありますが(*^_^*)
一条工務店I-smart2のカタログ値でやっと達成できる性能です。
誰が達成できるんだ、この性能・・・もはやパッシブハウス級ですね。