蓄電池の訪問販売がありました。
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こんな大きく育てて頂いて、皆さまにお礼申し上げますm(__)m
「健康・快適かつ小エネで経済的な家つくり」
が、普及していけばと願っています。
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夜の8時30分。
子どもをお風呂に入れようとしたところ、ピンポーン。
インターホンが鳴りました。
こんな遅くに誰かと思えば、なんと蓄電池の訪問販売でした(゜o゜)
今日の本題から離れますが、訪問販売という形をとっている業者は胡散臭いと思っています。
理由は人件費、輸送コストがかかり、収益で考えると利益率が悪いからです。世の中にある様々な商品の中で、訪問販売で成功している事例ってあるのでしょうかね。
そのままお引き取りして頂こうかとも思ったのですが、「蓄電池」という興味のある分野だったので話を聞いてみることに。
結論から言えば
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やっぱり、お話にならない内容でした(^_^;)
で、なぜ記事にしたかというと、これからこうした業者が増えるだろうと思われるからです。
以前、太陽光発電の「2019年問題」「卒FIT」という状況の中で、蓄電池が注目を浴びてくるだろうことをご紹介しました。
その記事でもあったように、蓄電池は電力需給においてコストバランスが取れていません。
例えば今回、訪問してきた業者も、
「安い深夜電力を使って蓄電して使えば、1日中、安い電力で生活できますよ。」
「太陽光パネルを付けておられるので、発電した分をそっくりそのまま売電できますよ。」
といったセールスをしてきます。
少し考えたら分かることなのですが、その蓄電池を購入するのに投資する額と、回収できる電気代を考えると、まったく割に合いません。
しかも、蓄電池も電気自動車と同じくリチウムイオン電池です。
蓄電できる容量が経年劣化していきます。
例えば、日産自動車のリーフという電気自動車がありますが、10年ほどでフルに充電しても日常の走行に耐えられないほどに電池容量が衰えます。
蓄電池も同じ仕組みです。
リチウムイオン電池は、その性質上、フル充電4000回程度で10~30%ほど能力が低下すると言われています。
蓄電池の場合、1日1回フル充電するので、おおよそ11年の耐久年数ということになります。
自動車ならともくかく住宅において、10年そこそこで買い替えていくシステムでは投資としての価値はゼロですね。
災害に備えてということであれば利用価値はありますが。
2019年問題を迎えて、電力会社の卒FIT後の売電価格も決まりました。
各社、1kw8円前後です。
買電の価格が1kw20~30円ほどですから、売る方が損になるわけです。
発電した電力は自家消費する方がお得になるわけです。
これから家を建てられる方で、太陽光発電を検討される方は、この辺りをふまえておかれると良いと思います。
基本的な方針としては、まず家の性能を上げて少ないエネルギーで生活できるようにする。
予算が余れば太陽光発電を検討し、搭載する量は必要最小限(=自家消費できる)にする。
ここが大切。
長期的に将来を見据えると、電気・ガス・水といったエネルギーや資源は、価格が高くなっていくのは、まず間違いありません。
それに対応した家づくり、設備、生活を検討しておくと、「老後2000万問題」にも対応しやすいでしょうね(*^_^*)
蓄電池の訪問販売は、これからしばらく盛んに行われると予想されます。
設置にかかる費用、補助金、災害対策など検討すべき知識を持って、採用されるかどうか考えられることを強くおススメします。
さらに安価で大容量の蓄電池が普及すればと思います。