勉強させて頂いたこと【姫路の工務店クオホームさん】
こんにちは。こんばんは。おはようございます。
30代サラリーマンの、くろーばーです。
先日、姫路の工務店クオホームさんの構造見学会に参加させて頂きました。
性能・設計・意匠。どれもがステキなお家でした。
大工さんも気密について、よく熟知されているようです。
工務担当の瀬崎さんが指示されなくても、柱と床の取り合いにウレタンを吹いて隙間をなくすなど気密施工への意識が非常に高いことが伺えました。
さすがですね!
さて、今回の構造見学会では施主のグラムサイトさんと共に、瀬崎さんからたくさんの事を学ばせて頂きました。
せっかく学ばせて頂いたので、当ブログでも発信していきたいと思います。
まずは、冷暖房計画について。
クオホームさんでは推奨仕様が、現時点では「床置きエアコン」となっています。
先進的な工務店さんで、よく聞くのは床下エアコンですよね。
床下エアコンは基礎断熱にしたお家の床下にエアコンの気流を送り、床下から暖める暖房方法です。
こうすることで、全館床暖房の快適さと、エアコンの省エネが両立できます。現在のところ、エアコンが使える地域なら最も良い暖房方式です。
では、床置きエアコンとは何でしょうか。
こういうタイプのエアコンです。
基本的な使い方は床下エアコンと同じで、冬場に床下に暖気を送るわけです。
しかし、決定的に違うところは、床置きエアコンは冷房にも使用できるというところです。
床下エアコンでは床下にしか暖気を送れません。冷気も送ることもできますが、床が冷たくなるのは人にとって不快でしかありません。
一方、床置きエアコンは気流の吹き出し口が上部にもあります。そこから冷房を室内に出すことができるので、補助的な冷房としても使うことが可能です。
冬だけしか使えないとなると、エアコンの寿命が10年とすると10シーズンしか使用できません。
しかし、夏も使えるなら20シーズン使えるわけです。
エアコンの本体費用が10万も20万もするのですから、使えるシーズンが2倍になるのは費用対効果が高いです。
そのため、クオホームさんの推奨仕様が「床置きエアコン」になっているわけです。
もう、この一つだけでもクオホームさんが、建ててからの施主さんの生活の事をよく考えてくれている事がよく分かりますよね。
最近、自宅が基礎断熱になっているから床下エアコンをつけようと考える人をちょいちょい見かけます。
(DJTKさんぐらい知識と技術があれば別でしょうが(*^_^*)
まず間違いなく失敗しますので、やめておいた方が良いです。
床下エアコンは床下の気流が滞らないように、
・エアコンの設置位置
・エアコンの機能
・気流が滞らないための暖気経路の設計
・気流を遮らないための基礎立ち上がりの設計
・上記に配慮しつつ耐震にも対応する立ち上がりの設計
・人通口の位置、大きさ
・暖気が流れる先の床下ガラリの設置
・配管、電源
などなど、設計上の工夫が多く必要です。
よほど勉強されないと難しいことですので、ただエアコンを設置して終わりではないので、注意してください。
さて、クオホームさんは床置きエアコンを推奨仕様にしていますが、今回、「階間エアコン」にチャレンジされています。
長くなってきました。
次の記事で、階間エアコンについてご紹介したいと思います。
ではでは。