世界の平均室温を比べてみよう。
こんにちは。こんばんは。おはようございます。
30代サラリーマンの、くろーばーです。
かねてより、日本の気密・断熱が世界にくらべて非常に遅れているのは以前からの記事の通り。
日本の常識、世界の非常識の一つ。
いまだにアルミサッシを使っている日本。
日本の住宅がどれほど遅れているか分かりやすい資料があります。世界の住宅における平均室温をマップに表したものです。
ロシアの情報サイト「Arguments and Facts」(引数と事実)2018年の記事から引用。
上記の室温マップを見てみると、最低のイギリスでも、15.2℃。
アメリカ、ロシアにおいては20℃超えです。調査していないようですがカナダでも同等のレベルでしょう。
日本の平均室温は、なんと10℃!
低性能な家を建てているかが、よく分かります・・・それも圧倒的なレベルの低さで。
ロシアなど極寒地では24時間・全館暖房が基本なので、この暖かさになるわけです。
日本の中でも、北海道は断熱先進地。
北海道に住まわれる方が大阪に来て言われることは、「大阪の冬は寒い!」です。
国民の人権を重視しない中国ですら使わないレベルの窓を、いまだに使い続ける国。それが日本。
24時間・全館暖房ができる家は室内気温が高く、家の中の温度差が少ない。
それは、交通事故で亡くなる方の5倍と言われるヒートショック死を防げるということ。
呼吸器疾患、アレルギー・アトピー疾患を軽減させられるということ。
常識的な光熱費で24時間・全館暖房をできるのが、高気密・高断熱住宅だということ。
「世界の常識。日本の非常識。」
いつまでも、そんな事にならないように、これからお家を建てられる方には良い家を建てて欲しい。そんな風に願っています。
残念ながら、国交省で決まる省エネ基準は骨抜きになりました。
断熱レベルの規制基準が決まるはずだったものが建築側が説明する義務程度になるそうです。
国も、建築側も施主の利益は考えてくれません。
書籍でも、インターネットにも、気密や断熱に関する情報がたくさん出回っています。
しっかり学んでいきましょう。
建ててから後悔しても遅すぎるのですから。
延床31坪、4人家族、オール電化の我が家。
昨年1年間の光熱費は、9万5000円です。
24時間の冷暖房をしながら、です。
家計を預かっている方なら、この光熱費がどれほど安いかお分かり頂けるのではないでしょうか。
電力プランを変更した今年は、8万5000円を下回る予定です。
我が家は低予算も家づくりのテーマの一つでしたから、まだまだ高性能にできる余地がたくさんあります。
どこまで性能を高めるかは予算や立地などの都合もありますが、大手ハウスメーカーで建てる予算があれば、大阪ならばほぼ無暖房で過ごすお家を建てることができます。
真冬でも晴天なら、逆に窓を開けて冷気を取り入れないと日中は暑いぐらいの住宅性能です。パッシブハウスという超高性能な基準をクリアしたお家のことです。
今までこの基準の認定はドイツでしか受けられなかったのですが、つい先日、日本のパッシブハウスジャパンの森みわ代表が認定者として認められました。
日本国内でパッシブハウス認定ができるようになったわけです。
パッシブハウスジャパンの神崎先生ら一級のプロたちも精力的に活動されているようです。これからの日本の住宅がより良いものになることを祈っています。