どんな工法があるの?① 【新築・一戸建て】
こんにちは。こんばんは。おはようございます。
30代サラリーマンの、くろーばーです。
前回の記事に書かせて頂いた匿名掲示板の書き込みの件は、6月4日午後5時現在、書き込みが削除されています。
ご本人の依頼により削除とのことでした。
無事の解決に至りましたのも皆様のお陰と感謝しております。
暖かいコメントを頂いた皆様。
わざわざブログ記事にして頂いた皆様。
本当にありがとうございました。
恐らく書かれた方も、そんな大きな事になるとは思っていなかったと思います。
LINEなどのSNSでトラブルを起こされる方が今の世の中にはたくさんいらっしゃいます。
何気ない書き込みや、ちょっとぐらいなら良いだろうという思いで書かれたことが、大きく他人の心を乱すことに繋がるということを知って頂ければ幸いです。
これを教訓に私もブログ発信の内容には気を付けていきたいと襟を正す思いです。
重ねて皆様、ありがとうございました。
・・さて、前置きが長くなってしまいましたが本題です(#^.^#)
これから家づくりを考えられる方は、地震に強い家が良いな、
開放的な間取りが良いな、など色々な想像をされるかなと思います。
ですが、実際に家を建て始めると、
壁が必要になって開放的な間取りにならなかった。
地震に強くするため、間取りに制限がかかってしまった。
思ったより建築費用がかさんでしまった。
夏暑く、冬寒い家になってしまった。
そんな後悔をされる方が非常に多くいらっしゃいます。
家を建てられる際は、まず施主側がしっかり勉強するようにしてください。
建てたいお家の具体的なイメージを作ってから、建築会社を選ぶようにされるのが良いと思います。
さて、今日の記事では、家づくりの基本に立ち返ります。
日本の一戸建て住宅が、どんな工法で建てられているかについて書いていこうと思います。
①「木造軸組工法」
日本の伝統的な工法で、在来工法とも呼ばれています。いまでも日本の住宅の多くは、この工法で建てられています。
木材で土台・柱・梁(はり)などの軸材を組んで骨組みを構成します。
耐震性能は筋かいで強くしていきます。
<メリット>
•設計の自由度やリフォーム時の自由度が高い。
•コストが比較的安い
<デメリット>
•シロアリ対策が必要。
•耐震性が他の工法に比べると低い傾向にある。(筋交いの量などによる)
•構造材の接合部が揺れに弱い。
(金物工法、SE工法は、軸組工法の接合部を金物で強化した工法)
•鉄骨などに比べて大開口な間取りは作りにくい。
②「枠組工法」
軸組工法と同じく木造の工法です。
2×4(ツーバイフォー)工法とも言われます。(木材の厚みによって、2×6(ツーバイシックス)工法もあります。)
カナダから伝わってきた工法で、木材の種類、寸法、釘の種類、釘の打つ間隔など、作り方が規格化されています。
2インチ×4インチの部材でフレームを組み、合板で壁を構成します。壁で建物を支える構造(モノコック構造)になっています。
<メリット>
•在来工法よりも耐震性能が高い。(間取りによりますが)
•大工さんの技量に影響されにくい。
•高気密になりやすい。
•コストが比較的安い。
<デメリット>
•軸組よりも間取りの自由度が低い。
•壁に大きな開口部を設けにくい
•増改築の自由度も在来工法より低い
•在来工法と同様に、シロアリ対策が必要
③鉄骨軸組工法(軽量鉄骨造)
柱や梁(はり)などの構造体を、厚さ6mm以下の鋼材で構成しています。工業製品で大量生産を可能にした工法です。
<メリット>
•工業製品と同じく規格化された物が多く、製品ミスが少ない。
•耐震性が高い
•構造躯体の耐久年数が木造より長い。
<デメリット>
•コストが木造よりも高い。
•結露がしやすい。
•断熱性能が低い。
④「重量鉄骨工法」
厚さが6mmを超える鉄骨を使用します。本格的な鉄骨のため、大開口の間取りをつくることが可能です。
コストが高いので一戸建てで採用される数は多くありません。
<メリット>
•狭い敷地でも施工が可能で、住宅密集地や店舗兼住宅などがつくりやすい。
•設計の自由度が高い。
<デメリット>
•建物が重くなるので、基礎部分を強固にする必要がある
•コストが高い。
•断熱性能が低い。
⑤鉄筋コンクリート構造
RC造とも呼ばれます。鉄筋とコンクリートで、柱・梁・壁・床などの構造躯体をつくります。
鉄筋をコンクリートで覆うという住宅の基礎と同じつくりで強固な構造です。
<メリット>
•耐久性・耐震性に優れた構造になる
•間取りの自由度は非常に高い。
<デメリット>
•価格が非常に高い
•断熱性能が低い。
個人的には、建築予算や断熱性能を考えると、木造の軸組工法か、枠組(2×4・2×6)工法がおススメです。
鉄骨系はどうしてもコストが高く、断熱性能が低いので。
店舗兼住宅など特殊な場合を除いては、木造住宅が良いかと思います。