熱抵抗値(R値)
こんにちは。こんばんは。おはようございます。
30代サラリーマンの、くろーばーです。
さて、ブログのタイトルを変更。更新頻度も変更し、心機一転の当ブログ。
その一回目の記事は、やはり私らしく断熱についての記事でいこうと思います。
今日は熱抵抗値(R値)について書いていきます。
高気密・高断熱というキーワードが少しずつ社会に浸透しています。
お家を外気と遮断し、室内を快適な温度・湿度にしていこうというのが主な目的です。
で、どれだけ断熱すれば高断熱なのかというのは難しいところですよね。
「我が社は〇〇の断熱材を使っているから安心です。」とか。
「我が社の断熱仕様は国の最新基準ですから安心です。」とか。
ちょっと勉強すれば、それでどう安心なのか説明になっていないことが分かってきます。
断熱材の基本的な断熱性能は、
①断熱材の熱伝導率
②断熱材の厚み
の2つで決まります。
(空気の移動があると断熱されないのですが、ややこしくなるので今日は省略します。)
だから、いくら「良い断熱材」を使っていても厚みが薄いと断熱効果が下がりますし、
その逆もしかり。
じゃあ、断熱の性能はどうやって判断すれば良いの?となりますよね。
そこで出てくるのが、「熱抵抗値」というものです。
断熱材の断熱性能(=熱抵抗値)は、熱伝導率の低さと断熱材の厚みに比例します。
断熱材の熱伝導率が低いほど、そして断熱材が厚いほど断熱性能が良くなるわけです。
料理に使うフライパンや鍋は逆に熱伝導率がとても高い素材です。だから料理の熱がスープや具材に伝わりやすくなるわけですね。
つまりフライパンや鍋は熱抵抗値が低いわけです。
熱抵抗値は数値で表すことができ、その式は、
熱抵抗値(㎡K/W)=断熱材の厚み(m)÷熱伝導率(W/mK)
となります。
熱抵抗値が高いほど断熱性能が良くなります。
例えば、我が家を建てて頂いた大阪の中堅ハウスメーカー・泉北ホームの屋根断熱は標準仕様で、フォームライトSL(140mm)です。
フォームライトSLは熱伝導率0.034なので、
熱抵抗値(R値)=0.14÷0.034
で、熱抵抗値は約4.12となります。
くろーばー家の屋根断熱は、同じくフォームライトSLで厚みが230mm(書類上)です。
よって、熱抵抗値は、
0.23÷0.034=5.24
となります。
我が家に入居宅訪問されたYさんは、
「屋根(天井)断熱の熱抵抗値が5を超えているかどうかが高断熱住宅の境目。」
と仰っていました。
確かにその通りだなと思います。
新住協などの工務店でも、だいたい天井(屋根)断熱の厚みの目安は200mm以上というのが共通認識です。
熱抵抗値が5を超えるかどうかで、屋根(天井)断熱の性能を測ってみても良いかも知れませんね。
他の断熱材で計算してみると、
高性能グラスウール16kの場合なら熱伝導率が0.038なので、厚みは190mm以上。やはり新住協などの工務店さんが目安にしている厚み200mm以上というのが分かりますね。
フェノバボードの場合なら熱伝導率が0.019なので、厚みは95mm以上。
という感じです。
窓は熱貫流率(U値)で表すので熱抵抗値とは別になりますが、屋根(天井)や壁、床下(基礎)の断熱性能を考えるときには、「熱抵抗値」を基本的なものさしとして検討してみてください。
夏、涼しく。
冬、暖かい。
そんな快適なお家にされることをおススメします。
職場の同僚が、
「この夏の猛暑で、エアコン使いすぎて光熱費が怖い。」
と言っていました。
我が家がまったくエアコンを我慢せずに、今月の光熱費が7500円ぐらいだと伝えると、ビックリしていました。
「小」エネで、快適なお家にしたいですよね(*^_^*)