ノボパンが夏の結露を防止する!?
こんにちは。こんばんは。おはようございます。
30代サラリーマンの、くろーばーです。
壁内結露
という言葉はご存じでしょうか。
文字通り壁の中で起こる結露のことです。
一般的に住宅で結露というと、冬場に窓の枠やガラス面に水滴が付くことを想像します。
こうした結露はカビの発生を呼び胞子をまき散らすので健康上、非常に悪くなります。
結露によるカビ等の発生はアレルギーや呼吸器系の疾患に影響していると言われています。
高気密高断熱の住宅に引っ越した方で、アレルギーや冷え症、呼吸器疾患(ぜん息など)が改善したという声はよく聞きます。
それでも窓の結露は拭き取ればそれでおしまいです。毎日、ふき取る手間を考えるとゾっとしますが(^_^;)
しかし、壁の中で発生した結露は窓のように結露水を拭き取ることはできません。
ではその水はどこにいくのか。
当然、家の構造である柱や構造用合板、床、断熱材を濡らし続けていきます。
カビだらけになった壁の断熱材
壁の中はカビだらけ。柱は濡れ続けて腐っていき、耐震性能に甚大な悪影響を与えます。
住宅にとって壁内結露とは絶対に避けなければならない状態なのです。
ではどうすればよいのか。
まずは換気。
換気量そして換気経路を確保します。
次に通気工法。
下の画像は某ハウスメーカーの通気イメージです。
基本的に木造住宅で、この構造に違いはありません。
(外壁)←通気層←透湿防水シート←構造用合板・柱←断熱材←(防湿シート)←石膏ボード←壁紙←室内
という流れで湿気が外に出されます。
以前の記事で泉北ホームが使用している構造用合板のノボパンが透湿抵抗が高いため、湿気を外に逃がしにくいという問題点を上げました。
(ダイライトの透湿抵抗値2.3に対して、ノボパンは12.4なので湿気の通しにくさは5倍以上になる。)
泉北ホームの場合、防湿シートのダンタイトを施工しているので、この防湿層で湿気は基本的に止められるため心配は少ないと思います。
ただし隙間なく施工することが必須条件です。隙間があるとそこから湿気が侵入し外に逃げにくい状態になってしまいます。
で、もう一つ気づいたというか、思い出したことがあります。上記の湿気の侵入順序は基本的に冬を想定して書いています。
そう。夏の場合はどうなるか。エアコンで冷やした室内は外気温よりも気温が低くなります。
ここに高い気温の外気が侵入すると温度差により壁内で結露を起こします。そう、夏型の壁内結露の危険性です。
温度差については壁の断熱材が緩和してくれます。
(そのためにも断熱材は壁にもしっかりした厚みを入れるべき)
そして湿気の侵入ですが、湿気を通しにくいノボパンが逆に外からの湿気の侵入を防いでくれるのでは?と思いました。
こう考えるとノボパン+防湿シートの組み合わせって実は非常に良かったりして・・。
素人考えなのでどこまで正解かは分からないのですが。
結露計算など詳しい方、だれか教えてくださーい(*^_^*)
ほかに夏の壁内結露を防ぐ方法として、夏と冬で湿気の通り方を調整する特殊な透湿シートがあるそうなのですが・・。
また調べてみたいことが増えました。住宅は奥が深い(>_<)
追記
調べてみました(^0_0^)
夏型結露の仕組みは以下の通り。
なので可変型の「透湿・防湿・気密シート」のタイベックスマートという建材が有効。
透湿と防湿という相反する機能を同時に持ちながら、気密シートして使える万能なシートなのですね。
すごい。
以前にお名前をご紹介したパッシブハウスジャパンの設計士・神崎先生。
何年も前に奈良県の住宅メーカーにお勤めしていた時、分譲住宅の建材として、すでにこの可変型のシートを採用されていたとのこと。
しかも、その当時(数年前)からすでにAPW330(樹脂スペーサー)を分譲住宅の標準仕様にしていたというのですから、すごいです。
注文住宅ではありません。分譲住宅ですよ。
泉北ホームもコストを抑えつつAPW330や良設備を標準にしているので近いものがあります。
住む安心には欠かせない壁内結露の対策。住宅メーカーには頑張って欲しいところですね。
くろーばー家では今から取り入れることは出来ませんが、タイベックスマートなどの可変型の透湿防水シート使いたいですね。