高気密の証明「気密測定」と「C値」 ~新築工事67日目~
こんにちは。こんばんは。おはようございます。
30代サラリーマンの、くろーばーです。
くろーばー家の新築工事で最大の山場。
そう。今日は、
気密測定
です。
気密測定とは家の中に外部と通じる隙間が、どれぐらいあるかを調べる測定です。
気密の大切さはこれまで何度か書いてきたので詳しくは書きませんが、
気密と断熱はどちらも大切で、どちらが欠けても家の快適性に問題が起きます。
また断熱とちがって気密は施工の丁寧さが特に要求されます。
性能の高い建材を入れれば良いというものではありません。
隙間の多さは隙間相当面積(=C値)で表され、
C値が小さい方がより高気密と言うことができます。
「高気密」に明確な定義がないため、いろいろな住宅メーカーが
自分勝手に我が社は高気密ですと言い張る場合がありますが、
気密断熱のプロたちのおおよその共通理解としてはC値が1.0以下で、
ようやく高気密の「スタートライン」に立てるイメージです。
計画換気の実効性から言うと、C値0.8以下は確保すべき
というのが尊敬するパッシブハウスジャパンの設計士・神崎先生の言葉です。
さて、能書きはおくとして気密測定の様子です。
気密測定の主役となる機器2つです。
バズーカ砲のような機械は家の中の空気を
ファンの力で家の外に出し家の中を負圧にします。
負圧になると圧力を元にもどそうとする力が働くため、
家に隙間があると外気が中に入ってきます。
それを右側のアタッシュケースのような測定器で調べて
家の中に隙間がどれぐらいあるのかを測定します。
測定してくれたのは日本住環境(株)さんです。
この日も外気温は30℃をゆうに超えていて暑い中での作業でした。
それでも窓を開けていれば平気ですが、気密を測定するために全ての窓を閉めます。
さらに計画的な換気のための開口部(吸気口、排気口など)も
日本住環境の方が養生テープで隙間を塞いでいきます。
現在のくろーばー家は玄関ドアが未施工なので、玄関には工事用のドアが取り付けられています。
工事用ドアは通常のドアとちがって、隙間が大きく空いているため養生テープで目張りします。
現場監督Dさんと、わざわざ気密測定に同席しに来てくれた設計Uさんが目張り作業をしてくれています。
これらの作業により一切の空気の流れが遮断されます。
音も侵入するところがないので外の音も聞こえず、
マンガで表現するところの「シーン」とした状況になります。
「バズーカ砲」を設置する場所の窓を開けて、そこにアクリル板のような板を設置します。
そこにカッターで穴をあけて「バズーカ砲」と外気をつなぎます。
接合部は養生テープで目張りします。
そして・・測定開始。
体感的には特に何も感じませんが、機器をモニターしている日本住環境の方から
「室内の圧力が十分に下がりました。」と言われます。
この状態で家に隙間があれば、スースーと空気の流れを感じられます。
そして家じゅうの隙間がありそうなところに手をあてて隙間探し。
隙間は・・・。ありません。
そして、測定結果が出ました。
日本住環境のNさんが機器のモニターを見ながら発表した数値は・・・
・
・・
・・・
なんと、
・
・・
・・・
なんと、なんと・・・・・・
\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/
C値 0.3!!!
\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/
文句なしの高気密です\(^o^)/
「良い数値が出ましたね。」
と日本住環境のNさん。
ホッと胸をなでおろす現場監督のDさん。
ニコニコの設計担当Uさん。
監督Dさんのこれまでの苦労が報われた気密測定でした。
Dさん、本当にお疲れさまでした。
正直なところ、これほどの良い数値は予想していませんでした。
気密が少しでも良くなるように引き違い窓はいっさい付けず、
出入りが必要な掃き出し窓2つ以外はすべて、滑り出し窓かFIX窓を使用したとはいえ、
一般的に家のサイズが小さいほど、気密は悪くなると言われています。
給水管・排水管・電気線・吸気口・排気口といった貫通部は
家の大きさでそれほど数が変わらないためです。
また泉北ホームは断熱や気密に特化した住宅メーカーではありません。
気密が良くなるように施主側として出来る限りはしましたが、
C値0.5が限界かなと思っていました。
一条工務店を含めても大手ハウスメーカーではC値0.5をきるのは極めて困難です。
ちなみに一条工務店の現場監督は、C値0.7以下を取れなければ是正措置をとるルールになっています。
逆に言うとC値0.7が取れたらそこで終了です。(平均値は0.61)
またC値は小さくなればなるほど、0に近づけることが難しくなります。
例えば、C値5.0を4.0に改善するのは簡単ですが、
C値0.5を0.4にするのは至難です。
くろーばー家のC値0.3・・。
監督Dさんには感謝しかありません。
気密測定に使用した機器は、小数点1位までしか表示されないので、
日本住環境の方が手計算してくれたところ、より正確なC値が、
C値=0.293・・
でした。
隙間の総面積は35平方cm。
ハガキ1枚の面積が150平方cmです。
くろーばー家の隙間を全部足した面積はハガキ4分の1以下となります。
ちなみに以前、記事で取り上げたマニアックな数値である隙間特性値(=N値)は、1.3でした。
こちらも、ほぼ及第点。
(理想値は、1.2以下です。)
気密測定が終了したあと現場監督Dさんの言葉が印象的でした。
「2~3日、このお家は見たくないです・・。」
監督Dさんにどれだけ肉体的、精神的な負担をおかけしたかよく分かる言葉です。
本当にお疲れさまでした。
Dさんのおかげで日本全国に誇れるC値・気密施工になりました。
感謝しています! ゆっくりお休みください。
今度、ビールの差し入れでも持っていきます!!(^o^)/
追記です。
今回、くろーばー家はC値0.3という文句なしの高気密住宅になりました。
これから泉北ホームで建てられる方が気密測定をしたときに、
同じC値になるかというと、そうではありません。
ブログでC値0.3と書いてあった!というクレームだけは出さないでくださいね。
初めの方でも書きましたが断熱の厚みとちがって、一邸一邸のお家の状況が違うためです。
気密測定をする工程的なタイミングでも大きく変わってきます。
(玄関ドアの施工の前か後か。石膏ボードは?断熱材は?家の大きさは?吸排水口の数は?)
また気密部材の使用や引き違い窓の廃止といった施主側が出来ること以外に、
監督Dさんが今回の気密施工で試験的に行ったものもあります。
試験的に取り入れてもらった建材や施工を、これからコスト管理や
品質管理、資材管理などの観点から、泉北ホーム社内で検討がされるはずです。
ただ今回のくろーばー家で試みた建材・施工の経験値は泉北ホームに蓄積されていきます。
これから泉北ホームで建築される方にとって必ずプラスになると思いますので、
泉北ホームのこれからの性能向上やコストパフォーマンスに期待しましょう。
ということで以上、気密測定でした。
・・・と、ここで終わるのが気密測定なのですが。
なにせ家づくりを楽しんでいるくろーばーですので、1つ実験を行いました。
某有名施主ブロガーさんも行っている実験なので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
では・・実験開始!
C値は測定した隙間の面積を、家の床面積で割り算して求められます。
つまり、床面積が100平方メートルのお家なら、
100平方センチメートルの隙間が増えると、C値が1.0悪くなるわけです。
なので・・・。
おもむろに2階に上り、掃き出し窓の前に立ちます(*^_^*)
この掃き出し窓は高さが168cmです。
くろーばー家は床面積が102平方メートルです。
施工面積が約110平方メートル。
なので、もともとの隙間がC値0.3だったので、
これを故意にC値1.0にしようと思うと、C値を0.7悪化させるわけなので、
高さ168cm×横Xcm÷110平方cm=C値0.7
横X≒0.46cm となります。
左端側から出っ張っているサッシ部分があるので、正確には難しいのですが、
隙間をおおよそ0.46cmに合わせます。
そして日本住環境の方にお願いして、再度測定!!(^O^)
その結果は、
C値1.1
おしい!!! もうちょっとでビンゴだったのに(*^_^*)
というオマケ実験でした(^O^)
日本住環境さんや監督Dさん、設計Uさんを巻き込んでオマエは何をしているのだ、
と思われてしまいますが実はコレ、大事な要素を含んでいます。
つまり、気密測定器が正常に作動しているかどうかを試しているわけです。
気密は目に見えないため本当に正しいか調べるすべがないのです。
隙間があるとスースーと風が流入してくるはずですが、そもそも機械が壊れていて負圧に出来ていなかったら、隙間があっても風は入りませんからね。
また隙間がどれぐらい正確に測れているかも、このオマケ実験からも確かめることが出来ます。
なので、おふざけに見えますが意外に大切な検証実験だったりします。
というわけで以上、気密測定を終わります。今度はホントに。
家づくりって楽しいな♪






