防音性能とグラスウール ~新築工事67日目~
こんにちは。こんばんは。おはようございます。
7月のアクセス数が3万を越えていてビックリの、くろーばーです。
さて新築工事68日目の我が家です。
LDKのスペースです。
壁には断熱材が吹き付けられています。
今日は断熱材のことを取り上げますが、
内容は断熱についてではありません。
なんのこと?と思われるでしょうが、まあ少しずつ書いていきます。
泉北ホームの壁や屋根に吹き付けられるのは、
フォームライトSLという断熱材です。
ですが下の画像を見てください。
1階のLDKなのですが、天井部分には
フォームライトではない断熱材が入っていることが分かります。
1階の天井に入っている断熱材はフォームライトではなく、
グラスウールというガラス繊維の断熱材になります。
グラスウールは日本で最も多く使用されている断熱材です。
断熱の市場の割合にして60%以上。
住宅メーカーでは近年、
断熱性能が少し高い
気密がとりやすい
施工が簡単
といった理由から、グラスウールから吹き付けの断熱材に変更されることが増えています。
泉北ホームも同じく10年ほど前から、吹付断熱に変更になっています。
その泉北ホームで1階天井部分をフォームライトにしていない理由は、
目的が断熱ではないからです。
その目的はというと、「防音」になります。
2×4工法(枠組工法)では1階2階の間に空間があるため音が響きやすくなります。
(=太鼓現象)
そのため泉北ホームでは上下階の防音性能を高めるために、
吸音効果の高い断熱材であるグラスウールを標準で施工しています。
吸音効果を狙っているので、フォームライトではダメなんですね。
ちなみに、くろーばー家では主寝室と子ども部屋の間に
防音のためにオプションでグラスウールを施工しています。
もともとは、こんな感じでしたが、
今はこんな感じ。
主寝室と子ども部屋の間に、板が貼られています。
施工済みなので見て頂くことは出来ませんが、
この板の中に先ほどのグラスウールが入って入ます。
①吸音効果の高いグラスウールを施工。
②石膏ボードだけでなく、合板が入ることで部屋間に音の入る隙間がなくなる。
(隙間がなくなると音の回析がなくなるため)
※回析とは、音は遮蔽物があっても回り込んで裏側に届くこと。
逆に、光は回析する力がほとんどないので、遮蔽物があると裏側は光が届かずに日陰になる。
こうしたことにより、かなりの防音効果が見込めます。
子ども部屋と子ども部屋の間は、間取り上、
クローゼットスペースが入るので音の行き来は軽減されます。
※空間が遠くなるのもですが、衣類は音を吸収しやすい。
しかし主寝室と子ども部屋の間には、クローゼットスペースはありません。
しかも僕自身が音に敏感なため、物音を立てやすい子ども部屋との防音を考え、
グラスウールの施工を計画しました。
僕と同じく音に敏感な方にはおススメします。
ちなみに余談ですが・・・。
グラスウールには密度によって種類があります。
10k
16k
24k
32k
・
・
などです。
数字が大きいほど密度が高く、断熱効果が少し高くなります。
そして、密度が高いほど周波数の高い音を吸音する力が高まります。
周波数の高い音とは、子どもや女性の出す高い音のことです。
高い音は低い音に比べて回析しにくいため、子どもや女性の声を高密度グラスウールで防ぎやすくなるわけです。
子ども部屋との間の防音をお考えの方は、密度の高い21kや24kぐらいの
グラスウールを施工されると良いかと思います。
2世帯でお家を考えておられる方の防音計画にも使えるかもしれませんね。
長くなってきたので今日はこの辺りで(^o^)/





