築5年の気密測定まで、あと1週間。【気密劣化】
こんにちは。こんばんは。おはようございます。くろーばーです。
さて、以前から記事にしている通り、この秋で新築5年が経つ我が家。建築時の気密測定では、C値0.29という性能値でした。
C値は家の隙間がどのぐらいの割合であるかを数値で示したものになります。
我が家は延べ床面積がざっくり100m2の大きさの家です。つまりC値0.29というと、家全体で30㎠ほどの隙間があるということになります。
よく比較対象にされるのが、郵便はがきです。
郵便ハガキは10cm×15cmほどの大きさなので、我が家にある隙間を全部足しても、ハガキの5分の1にしかならない、という事になります。
積水ハウスや大和ハウス、住友林業といっ大手ハウスメーカー(一条工務店を除く)だと、平均的には、この10倍ぐらいの隙間になります。
つまりハガキ2枚分ぐらいの隙間があるということになります。(我が家と同じ100m2、つまり30坪ぐらいの大きさの家のケース)
こうした家とちがって高気密な住宅は、壁や柱、配管といった周りにできる隙間を専用のテープやシート、コーキング剤で埋めていきます。
家を建てた後は、
○コーキング剤が痩せてくる。
○窓や玄関ドアの建て付けが悪くなる。
○地震や微細な振動によって、建て付けが悪くなる。
○シートやテープの剥がれ
○柱や壁などの構造材の痩せ
○断熱材の痩せ
などなど、いろいろな要素によって、大なり小なり気密が劣化していきます。
では、劣化するとして、どのぐらい気密が劣化していくのか。興味が湧きませんか?
我が家の新築時の気密はC値0.29。ハガキ5分の1ほどの隙間が、5年経った今、どのぐらいになっているか、とても気になるところです。
家の性能について学ばれている方には常識ですが、家の気密性を上げることは、とても大事なことです。
余計な隙間を減らすことで、換気が計画的に行えることです。
この計画換気の有効性は、たくさんの重要なことに影響を与えます。
・新鮮な空気を家の中に供給できること。
・VOCを排出できること。(建材や家具などから出る有害物質の総称)
・湿気を排出できること。
・防音性が高まること。
・家の保温性が高まること。
・隙間風が入ってこないこと。
・虫が入ってこないこと。
・窓や壁の中の結露を防げること。
・構造材(柱や壁)の結露を防ぎ、耐震性を維持できること。
・構造材の結露を防ぐことで、シロアリを呼び込みにくく出来ること。
などなど、ちょっと挙げただけで、家の気密が及ぼす影響というのは、こんな多方面にわたります。スゴイ影響力ですよね。
だからこそ、真面目に家づくりをしている実務者は口を揃えて、家の気密が大事だと言うわけです。
ここ数年、高気密・高断熱に関しての情報が広まり、気密についての知識を持った施主さんが増えてきました。
ただ、まだ情報が足りない部分があるのかなと私自身は考えています。それは、気密の劣化がどうなっているのか、です。
新築時には、C値1.0を下回るような高気密住宅だとしても、数十年も住み続ける住宅において、数年でC値2.0とか3.0になるのでは、高気密の「賞味期限」は短すぎますよね。
高気密・高断熱な家が、住み心地や冷暖房費、健康に大きく影響を与えるということが、徐々に広まっている近年。
この状況がさらに進めば、「気密の賞味期限」に興味を持たれる施主さん、実務者さんは増えていくものと考えています。
私自身も非常に興味津々です。
なので、ちょうど区切りの良い築5年というタイミングで、気密測定を行おうと考えたわけです。
正直、実務者でもなければ、気密部材を販売している会社の社員でもないので、お小遣いから測定費5万円が飛んでいくのはツラいのですがね。
・・・クラウドファンディングしたいぐらい(^_^;)
5万円ごときの額でできるか分かりませんが(笑)
ともあれ、これから家づくりをされる方のためになればと思います。
とりあえず、気密測定の結果が良かろうと、悪かろうと、参考にできるように正直に発信しますので、ご興味のある方は良ければお付き合いください。
8月5日の金曜日が測定日となっているので、その週末ぐらいに記事にできればと思っています。
さて、どうやりますやら^^;