ボード系の断熱材
こんにちは。こんばんは。おはようございます。
気密断熱の話になるとハウスメーカーの営業さんが、
話についてきてくれなくって淋しい、くろーばーです。
住宅は本当にたくさんの要素があるので、営業マンの方も大変だと思います。
住宅は性能だけでなく、法律的なことや、顧客とのコミュニケーション、
同僚・上司や関係業者との付き合いもあるでしょうし。
泉北ホーム・くろーばー担当営業のMさん、ファイト!
(と、一番面倒な客の、くろーばーが応援すると矛盾ですかね(*^_^*)
担当になられる泉北ホームの設計の方も、
どうぞよろしくお付き合いください。手間のかかる客かと思いますが・・(>_<)
今回のくろーばー家建設には、設計担当の方の知識や経験が必要不可欠です(>_<)
以前の記事で、断熱材には特性がありますが、断熱能力(熱伝導率)には、
さほど違いがないことをご紹介しました。
大きな違いがある断熱材は、ボード系と呼ばれる断熱材で、
SEKISUIの「フェノバボード」や
旭化成の「ネオマフォーム」といった商品があります。
熱伝導率でいうと、
フェノバボードは、0.019。
ネオマフォームは、0.020。
高性能グラスウールが、0.038ですから、およそ2倍もの断熱能力になります。
非常に性能の高い断熱材なのですが、欠点が3つあります。
一つは、価格です。
価格が非常に高いため、住宅メーカーもあまり標準では使わない断熱材です。
熱伝導率は、広く使われている高性能グラスウールの約2倍も性能が高いですが、
いいかえると、高性能グラスウールを2倍厚く施工すれば、ボード系断熱材と同じ断熱能力になります。
価格はそれでも、断然にグラスウールの方が安いのです。
二つ目は、熱に弱いことです。
熱に弱いため、屋根の断熱には使用できません。
また、給湯で温められてしまうため、浴室でも使えません。
三つ目は、隙間をうめることは出来ないことです。
ボード系の断熱材は形状が、魚屋さんの魚を入れている発泡スチロールのような形をしています。
そのため、筋交いの入ったような壁では、ボード系断熱材では隙間ができてしまいます。
断熱されていない部分(断熱欠損)ができてしまい、断熱能力が著しく低下してしまいます。
熱に弱いため、屋根・浴室では使えない。
壁では、細かい納まりの個所に使えない。
ボード系断熱材が、断熱能力としては非常に高いのに、あまり住宅建材として見かけないのは、そのためだろうと思います。
一方で、メリットもあります。
今回のくろーばー家では、北側斜線の規制があるため、家の高さを上げることができません。
つまり、床断熱の厚みを増すことができないということです。
その状況の中で、床断熱の性能を上げるには、
熱伝導率の良い断熱材を使う必要があります。
くろーばーの建築パートナー・泉北ホームさんでは、
ZEH仕様の床の断熱材は標準でフェノバボードです。
泉北ホームさん、良い断熱材を使って頂いて、ありがとうございます\(^o^)/
北側斜線など、家の高さを高く出来ない方や、予算に余裕があって、高断熱を目指したい方には、
ボード系断熱材をお勧めします。
床の底冷えが軽減されると思いますよ。