高気密・高断熱がエアコンに求める性能は。
こんにちは。こんばんは。おはようございます。
くろーばーです。
最近、youtubeにお気に入りの住宅系チャンネルが一つ増えました。
元・大工さんで現在は工務店の社長さんが発信されている動画チャンネルです。
これまでも住宅系の動画発信されているチャンネルをご紹介してきました。
クオホームの本田さん。
ラクジュの本橋さん。
PHJ理事の松尾先生。
ウェルネストホームの早田さん。
エネパス協会の今泉さん。
兵庫の1級建築士・げげさん。
ふくろう不動産の中川さん。
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今回ご紹介する林さんも、本田さんたちが発信されているような内容を、整理して動画発信されているので、とても分かりやすい内容になっています。
これから家づくりをされる方にとって分かりやすい動画になっているので、おススメの動画チャンネルの一つです。
HAPINICE代表 林拓未
さて、今日はエアコンについて。
実家や賃貸に住んでいたころは、エアコンについて調べたことはありませんでした。
6畳用とか14畳用とかサイズがあるんだな、ぐらいにしか思っていませんでした。
低気密低断熱の我が実家でのエアコンの使用感はと言うと、
LDKが24畳ほど。
20畳用ほどのエアコンをハイパワーでつけて、リビングの扉を閉めてやっと冷房が効いてくる感じ。
もちろん扉を開けると、いっきにリビングの冷気・暖気はなくなってしまいます。
暖房だとエアコンだけでは効かないので、ガスファンヒーターも同時に使っていました。
冷房も効かせるためにはハイパワーモードで強風にする必要がありますが、直接体にあたると不快ですし、足元が寒い。
一般的に日本人がエアコンを毛嫌いされるのが分かりますね。
冬でもエアコンを使わずにファンヒーターや床暖房を使いたがる気持ちが分かります。
ただし、これは低気密・低断熱な家の話。
高気密・高断熱の家。
例えば、Ua値0.39。C値0.29の我が家。
真冬でも14畳エアコン1台で、70畳ほどある1・2階すべてを全館風に空調することが可能です。
しかも、微風で。
イメージとしては、換気などで少しずつ抜けていく暖気を、エアコンから注ぎ足していく。
そんな感じです。
24時間暖房していると常に微風のノロノロ運転。しかも数十分ごとに1度、運転が止まります。
冷房のときも同じような感じ。
暖気とちがって冷気は拡散しにくい(水平方向に行きわたりにくい)ので、我が家の間取りの場合は、1階に1台、2階に1台で全館風の冷房を行っています。
これも暖房の時と同じで、微風のノロノロ運転で、数十分ごとに運転が止まります。
家のどこにいても温度差がほとんどなく、1階の床と2階の天井を測定しても、多くても2℃以内の温度差になります。
世の中のエアコンは強風だと、足元が寒かったり、体に直接当たって不快だということで、いろいろな機能を持たせるようになりました。
例えば、
・人感センサーがついていて、人に向けて冷気・暖気を当てる機能。
・人がいなくなったら、冷暖房をストップする機能。
・エリアによって風の温度を変える機能。
・・・これって性能の高い家には、まったく必要がない機能なんですよね。
いや、必要ないというか、むしろ邪魔なんです。
人に向けて冷気・暖気
→不快なので要らないです。
人がいなくなったら冷暖房ストップ
→戻ってきたときに、暑いし寒いのは不快です。
エリアによって風の温度を変える
→温度は出来るだけ均質にした方が快適です。温度のバリアフリーを作ることが大事。
エアコン会社の方にお願いしたいことがあります。
低気密・低断熱の家のためのエアコンも良いですが、高気密・高断熱の家のためのエアコンを作って欲しいです。
今後、ますます高気密・高断熱が当たり前になっていく時代なので、需要は増える一方です。
いま高気密・高断熱の家で求められているエアコンは、
①非常に小さいサイズのエアコン
たとえば、1畳用とか。
各居室ごとにエアコンを設置するなら、1畳用ぐらいで十分です。
全館空調などで工夫しないと、冷房計画は難しいです。
なので、居室用だと1畳用のエアコンがあるとすごくラクです(*^^*)
②高効率な「床置き」エアコン
床下エアコンは有名になりましたが、6地域など比較的に暖かい地域では、補助的な冷房も兼ねられる「床置き」エアコンが夏にも使えて便利です。
ただ、あまり需要がないため、一般的な壁かけエアコンに比べて、機器が高かったり、APFが低かったりします。
ぜひ、壁かけエアコンと同レベルの高効率な商品を出して欲しいなと願っています。
③長時間、長期間、使い続けても故障しにくいエアコン
*あるいは、そういった使い方をしても修理保証を受けられるエアコン
高気密・高断熱の家では、24時間の冷暖房、全館風空調をされるケースが多くなります。
この場合、例えば、11月末から3月末まで、ずっと暖房をつけっぱなし、なんて使い方が当たり前に起こります。
(我が家もオーバーヒートしなければ基本つけっぱなしです。冬でも晴れた日だとオーバーヒートすることがあります。)
こうした使い方で機器が傷まないような仕組みにしたり、保証をつけたり。
そんなエアコンが欲しいですね。
④シンプルな機能のエアコン
先述の通り、人感センサーなどの機能がつくことが多くなっていますが、これらは全く要らない機能です。
できる限り、シンプルな構造にして、価格を安く、故障しにくく、均質な室温を作り出せるエアコンが欲しいですね。
私が個人的に欲しいなと思う機能は、
・再熱除湿
・冷房や除湿後の自動送風機能(エアコンの羽や内部の結露を予防します。→カビ対策に非常に有効)
⑤加湿のできるエアコン
これは、まだまだ難しいと思いますが、ダイキンのうるさら7のように加湿できる機能が進化して欲しいです。
うるさら7でも、加湿量は多くないので、もっと強力に加湿できる機能がつけば、エアコン1台で、冷房、暖房、除湿、加湿と、温熱環境すべてをコントロールすることが出来るわけです。
夢のような温熱コントロール機器ですが、将来的にこんなエアコンを作って欲しいですね。
ダイキンさんの社員さんが見られていたら、どうですか?
こんな夢のようなエアコンを開発できませんかね?
発売してくれたら私は買いますよ。即買いです(^^)/
と、いうことで今日は高気密・高断熱住宅がエアコンに求める性能、機能でした。
私の両親なども含めて、エアコンを毛嫌いされている方は日本には多いですが、悪いのはエアコンでなくて家の性能です。
家の性能を高めた先に、エアコンの進化もあると思うので、これから家づくりをされる方にはぜひ高性能で快適な家に住んで欲しいなと思いますね。
そして、エアコンメーカーさんにはしっかり時流に乗ってもらって、高性能住宅のためのエアコンを作って欲しいと思います。よろしくお願いします(^^)