耐震等級3と省令準耐火構造のコスパ!! BYらんすさん
こんにちは。こんばんは。おはようございます。
コロナ対策のために普段以上に社畜になっている、くろーばーです。
新しい生活様式が謳われていますが、皆さんの生活はいかがでしょうか。
私は仕事に、家事に、育児に、そしてブログ。
最近は子どもに夕食を食べさせたあと、疲れ果ててソファで眠ってしまうことも多々です。
ハッと目覚めた時にかけられたタオルケットを見て、妻の優しさを感じる今日この頃なんですがね(のろけ?)
コロナ休業中に書きためた記事もそろそろ終わりを迎えそうなので、ボチボチ更新頻度が下がるかもしれません。
その時は、仕事して、ハンバーグを焼いて、掃除機をかけて、子どものオムツを取り換えているんだなと、察してやって下さい(笑)
さてさて、本題です。
ブログを通して交流のある、らんすさんからコメントを頂きました。
自分では気づかなかった観点だったので紹介させて下さい。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
くろーばー様 いつも拝見させて頂いています。
今回の内容とは少し違うかもしれませんが、私の失敗談(お金の話)を皆様に発信して頂けたら幸いです。
内容は、「省令準耐火と耐震等級3の取得によるメリット」についてです。
くろーばー邸は2×6(2×4)工法で、もともと省令準耐火構造(T構造)で、許容応力度計算による耐震等級3が標準であると認識しております。
しかしながら、木造軸組工法で省令準耐火構造や許容応力度計算が標準なハウスメーカー、工務店は少ないのが現状です。
私が建築した工務店も軸組工法で省令準耐火構造と許容応力度計算による耐震等級3は標準ではありませんでした。
各施工・取得の費用を聞いた所、
●省令準耐火構造→1万/延床1坪
→40万(40坪)
●耐震等級3(許容応力度計算?簡易?、構造強化・計算費)
→50万/延床40坪 トータルで90万増額するという結果になりました。
通常の木造構造(H構造)から省令準耐火構造(T構造)にするメリットとして火災保険(地震保険も多少)が40~50%割引されることは知っておりました。
工務店の人に、現在立てている建物での損益分岐点はどこらへんでしょうかと尋ねたところ、30~40年程と回答があり、省令準耐火構造をするのをやめてしまいました。←失敗
また柱の直下率や耐力壁の直下率、壁量計算などで工務店が耐震等級2相当(12.5mm石膏ボード計算外)で設計していますとの事だったので、耐震等級3の取得もやめてしまいました。←失敗
最近、ローン実行に伴う火災保険の選定で見積もりされた金額が47万(火災10年・水災あり/地震5年/三井住友海上)で、上記のメリットを別損保で計算してみました。
<結論> 90万の施工費であるならば、35年(ローン返済)までに損益分岐点があり、得をする。
★シュミレーションを行ったサイト 楽天損保(ホームアシスト)
https://www.rakuten-sonpo.co.jp/family/tabid/989/Default.aspx
★条件 水災リスク区分 外水2/内水1/水災料率A 保険対象 火災:建物2700万/家財510万
地震:建物1350万/家財255万 木造-その他の構造(H構造)
130.82m2 耐震等級1
地震保険は5年最長で、その金額を2倍 火災保険(水災保証付)10年で考え、10年毎に各保険料合計額5%保険料値上げされると仮定
この結果、 省令準耐火40万の先行投資した時の損益分岐点は約17年
省令準耐火40万と耐震等級3 50万の先行投資した時の損益分岐点は約30年
であることがわかりました。
よって、長い事お住まいになるのではれば省令準耐火構造および耐震等級3取得するメリットは保険金額から得をすると断言できます。(35年ローンならなおさら)
もちろん、火災に強い・地震に強い家になるのでいい事だらけです。
許容応力度計算を外注する手(価格安)もあるなと最近気がついて、ショックを受けていますが、私の失敗で今後家を建てられる皆さまが損をせず、良い家づくりが出来ることを切に願っております。
最後に浮いたお金で窓や断熱を強化だ!笑
長文失礼しました。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
地震保険や火災保険にかかる保険代を、省令準耐火構造にする費用や耐震等級3にする費用をコスパで考える、という視点でした。すごい・・・。
その発想がなかったのでビックリ。
らんすさんスゴイです。
らんすさんのシミュレーションを見せて頂くと、長期で住まうなら省令準耐火構造(火災が起きにくい構造の家)や耐震等級3の家にした方がコストパフォーマンスにも優れるということが見えてきますね。
もちろん施工費は住宅会社によって異なるとは思いますが、2倍も3倍も変わらないでしょうし、長期に住むなら元をとれるのはほぼ間違いないでしょうね。
許容応力度計算を外注するというのも場合によっては良いかもしれませんね。
住宅会社に依頼するよりも安くできるかもしれないですし。
省令準耐火構造とは、こんな仕様イメージの家になります。
隣家で火事が起きたときに火が燃え移りにくくなっていたり、
家の中で火事が起きたときに他の部屋に火が燃え移りにくかったり。
そんな仕様になっているのが省令準耐火構造です。
火災保険も地震保険も住んでからかかるコスト。
建築前はなかなか見通せないコストですが一生涯かかるコストなので、この辺りも見過ごせないですね。
とくに地震保険は数年前の改正で保険代がけっこう上がっています。可能な限り耐震等級3の取得を目指した家づくりをされる事をおススメします。
らんすさん、貴重なコメントありがとうございました(^o^)/
と、思ったら、らんすさんが、さらに追記してくれました。
お役立ち情報すぎる\(^o^)/
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
今回のシュミレーションは、岡山県南部の延床40坪ほどの家のものですので、当然家の大きさ、お住まいの地域などで火災保険料(地震保険)も増減いたします。
シュミレーションの内容を細かくご説明すると、 省令準耐火施工費40万+(H構造)での火災保険料(水災+地震) =省令準耐火構造(T構造)により火災保険料(水災+地震)=約17年 35年ローン完済時に約50万 省令準耐火にすると出費が抑えられます。
x=y+441416/266243
y:トータルの支払い金額
損益分岐点はy=0 x:年数(10年単位 1.5の場合は15年)
この図式で省令準耐火40万+耐震等級3 50万を見ますと、何もしない構造から 約15万 出費が抑えられます。
x=y+948773/313538
家の延床面積と建築地の住所があれば簡単にシュミレーション(H構造orT構造/耐震等級など)が出来ますので、それらのデータを基に、これから建てられる方、打ち合わせ中の構造変更が間に合う方、計算して確認してみてください。
火災保険金額はおおよそどこも同じような金額になります(極端に安い所は免責や補償内容が少ない場合が多々ありますので要注意です)ので、参考になると思います。
計算方法ですが、難しい計算ではありません。
Excelでやると簡単です。
火災保険は10年で入ると割安になるので10年 同様に地震保険は最長5年なので5年とし、火災保険の10年に合わせる為2倍 最近の災害で保険使用が多く、保険料の見直しが頻繁にされ値上げ傾向にあるのでその補正値は任意 あとは先行投資分(それぞれのハウスメーカーや工務店に聞いてみて下さい)+保険料と先行投資して割引された保険料を10年単位で比べるだけです。
計算がちょっと・・・という方に私が思った事を書いておきますので参考にしてください。
省令準耐火や耐震等級の金銭的メリット(火災保険や地震保険の割引)が今後も継続すると仮定して、
1、10年未満で売却や譲渡などする場合、先行投資しても回収できない
2、30年以上(35年ローン)住む予定があるなら、省令準耐火+耐震等級3の先行投資分は確実に回収できるので先行投資すべし。
(※水災のリスクがない場合、水災を外すと火災保険は10万前後安くなるので損益分岐点は伸びます→回収に時間がかかる。よってしっかり計算すること)
(今回入る三井住友の場合は12~13万違いがありました)
3、省令準耐火構造は必須!
(強化石膏ボード12.5mm以上を使用し、ビスピッチは規定され、準耐力壁認定できるようになるので、耐震性が増します。耐震等級1の家でも壁量計算すると耐震等級2はクリアできる壁量が存在する可能性が大)
少しでも参考になれば幸いです。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
らんすさん、天才すぎ(゜o゜)
ざっくりまとめると、長期に住むような一般的なマイホームの場合、
耐震等級3&省令準耐火構造が、お得ですよ!
しかも、安全・安心ですよ!!
という理解であっていますかね!?
計算式とかスゴイですね。
らんすさん、マジでブログ書いて下さい(>_<)
はい、ということで今日は記事の「紹介」でした。
勉強になるなあ(*^_^*)
らんすさん。
皆様。
いつもありがとうございます(^o^)/
