【断熱のお勉強】Q値、Ua値ってナニ!?
こんにちは。こんばんは。おはようございます。
30代サラリーマンの、くろーばーです。
近所の公園で見つけたクローバー。
クローバーって繁殖力が強いんですね。
ハンドルネームを「くろーばー」とさせて頂いているので、花壇にクローバーを植えてみようかと思って調べてみました。
繁殖力が強いので花壇に植えたらいっぱいになってしまって、他の草花が植えられないのだそうですね。
その強さを見習いたいものです(*^_^*)
今年の秋は、コスモスとパンジーをがんばって育ててみようと思います。
さて、当ブログで大切なテーマとして取り上げてきた断熱。
断熱の性能を表す指標にQ値やUa値があるということは、今までに何度もご紹介してきました。
私が住む大阪において、
国の最新の省エネ基準(断熱等級4)では、
Ua値0.87(Q値2.7)
ZEHでは、
Ua値0.6(Q値1.9)
(おおよそ泉北ホームの標準)
ZEH+では、
Ua値0.5
(おおよそ泉北ホームの+サーモ仕様)
くろーばー家では、
Ua値0.39(Q値1.4)
一般的な一条工務店の家では、
Ua値0.3(Q値0.8)
ぐらいの数値になります。
「ぐらい」って、曖昧ですよね。
窓や、断熱材の種類や厚み、といった仕様が決まれば、Ua値やQ値が決まるんじゃないの?と思いますが残念ながら、そうではないんですね。
では、数学的な話になりますが、今日はUa値とQ値について書いていきます。
どちらも住宅の断熱性能を示す指標です。
計算式は至ってシンプル。
Ua値=建物から逃げていく熱量 ÷ 外皮面積
となります。
「建物から逃げていく熱量」については後日に記事にします。
「外皮面積」とは簡単に言うと、外気と接している天井(屋根)、壁、床などの合計の面積ことです。
下図の赤いラインで示される面積です。
図の左上は天井部分、右上は屋根部分が赤くなっています。
天井で断熱しているお家は、天井部分が、
屋根で断熱しているお家は、屋根の部分が、
外皮面積になります。
泉北ホームの場合は、屋根断熱なので図の右上のような断熱ラインになります。
また、図では床下断熱のお家がモデルになっています。
基礎断熱の場合は、一番下の基礎底盤が断熱ラインになります。
床下断熱で一部、基礎底盤が断熱ラインになっているのは、浴室の断熱ラインを示しています。床下断熱でも浴室は基礎断熱になるので。
次に、Q値について。
Q値も求める計算式は至ってシンプル。
Q値=建物から逃げていく熱量 ÷ 床面積
となります。
Ua値とちがうのは、外皮面積で割り算するか、床面積で割り算するかだけです。
最近の主流は、Ua値です。
なぜQ値からUa値が使われるようになったのでしょうか。
図を使って説明したいと思います。
A邸とB邸があります。
A邸とB邸は断熱の仕様はまったく同じです。
広さ(容積)も同じですが、形が下図だとします。
どちらも16㎥の容積です。
広さは同じですよね。
ところで思い出して欲しいのが、Q値は「床面積」で割り算するということです。
A邸の床面積は8㎡なのに、B邸では4㎡になります。
A邸とB邸は同じ断熱仕様だとしても、床面積で割り算して求めると、
Q値が2倍も違ってしまうことになります。
A邸の方がB邸よりも2倍もQ値が良くなるということになります。
(実際の断熱性能は同じ)
建物形状で断熱性能が数値と実際で大きな違いが出てしまうということでUa値がメジャーになってきたようです。
一部では一条工務店への大手ハウスメーカーの陰謀説も囁かれています(*^_^*)
Q値よりもU値の方が数値が小さいので断熱性能の差が分かりにくくなるだろうという・・・真偽は分かりません(^_^;)
ただし、Q値の方が優れている点もあります。
Q値では換気による熱の損失も計算に含むからです。そのため実際の冷暖房費をシミュレーションするには、Q値の方がより正確に求めることができます。
そのため、一条工務店や温熱環境の専門家はQ値をより重視することが多いです。
(より高度に家の燃費計算をされるプロはどちらでも良いかと思いますが(*^_^*)
長くなってきましたね。
続きはまた次回に。