気密が良すぎて・・
こんにちは。こんばんは。おはようございます。
30代サラリーマンの、くろーばーです。
最近の住宅メーカーは、どこもかしこも「高気密」「高断熱」を謳っていますね。
では、どれぐらいの性能があれば高気密、高断熱なのでしょうか。具体的な定義がないため、言ったもん勝ちという感すらあります。
個人的に「高断熱」と呼称できるレベルは、Heat20のG1、G2グレード以上の断熱性能かなと思っています。
気密については、ある程度の共通理解が進みつつあるように思います。
「C値1.0以下」
これが基準でしょうね。数字のキリが良いので分かりやすいですし(*^_^*)
ちなみに尊敬するパッシブ・ハウス・ジャパンの神崎先生によると、計画換気の実効性の観点からC値0.8以下を推奨されています。
さて、今日は我が家で起きた気密の話です。
大阪の中堅ハウスメーカー「泉北ホーム」で建てて頂いた我が家。お蔭さまでC値0.29という高気密なお家になりました。
C値0.3を下まわるような超気密と呼べるような住宅では、キッチンのレンジフードで「同時吸排気型」を用いるのが良いとされています。
隙間が極端に少ないため、排気量が多いキッチンのレンジフードを作動させると、吸気口からの吸気だけでは足りなくなります。
そのため玄関ドアなどの隙間から空気を室内に引っ張ってこようとするため、計画した換気経路が崩れてしまいます。
その対策が「同時吸排気型」のレンジフードです。
レンジフードを作動させた時に、排気と同時に吸気も行うことができます。これによって室内の換気経路を維持することができます。
いろいろ悩んだのですが、くろーばー家では予算的な都合により同時吸排気型のレンジフードは仕分けの対象になりました(>_<)
同時吸排気型のレンジフードをつけない超気密の住宅がどうなったかというと・・。
キッチンのレンジフードを作動させていると、
①玄関ドアの開閉が重くなる
日本のドアは外開きなので、室内が負圧になるとドアが開きにくくなります。
②室内ドアの開閉が重くなる
最後まで閉めきらないと、ドアの開きが戻ってしまう。
などの現象が起きます。
と言っても、レンジフードの換気量を「強」にすると現象が起きるほどなので、そんなに気にはならないです。
これで同時吸排気型を取り入れるための5万~10万の予算が必要と考えると・・。やはり採用は悩むところですね(*^_^*)
同時吸排気型を取り入れるならレンジフードの電動シャッター機能も欲しくなりますし。吸気のための穴は普段、閉じておきたいですからね。
さて今回、もう一つ気づいた現象があります。
1階のキッチンでレンジフードの換気扇をまわしていると、2階の掃き出し窓の隙間から空気が流入してくるという現象です。
2階の主寝室にいると窓の方から、何やら「ヒュー」っと音が聞こえてきました。窓を開けると、音が止む。
これはっと思って1階に下りてみると、妻が料理中。レンジフードをまわしていました。
家全体で隙間が少ないため、1階(例えば玄関ドアや掃き出し窓)の隙間だけでは足らず、2階の掃き出し窓の隙間から空気を引っ張ってこようとして起きた現象でした。
掃き出し窓は召し合わせ部分にどうしても隙間ができますからね。
我が家では家全体に掃き出し(引き違い)窓が2つしかなく、気密の弱い窓はそこだけになります。
普通のお家なら、排気口がある換気扇から逆流して空気が入ってしまうパターンだと思います。
しかし、そこはさすがの3種換気システム「La-60」(日本スティーベル社)。パワフルで逆流は許しません。
そのために2階の掃き出し窓が「鳴いている」状態になったようです。
今まで住んでいた日本の「普通の家」から高性能な家に住み変わり、生活の仕方も一変しました。
高性能なお家に住まわせて頂いている幸せを感じつつ、毎日の生活で気づくこともたくさんあります。
気付いたことはブログでも紹介していき、これからの家づくりの参考にして頂けたらと思っています。
住宅メーカーの方や建材関係の方もご覧頂いているようですので、住宅供給側の方にも参考になれば、これからの家づくりがより良い物になっていくのではと思います。
最後に。
泉北ホームの現場監督Dさんへ。
C値0.29の高気密住宅は快適そのものです!
計画換気が正確に行えるので、空気質の維持、壁内結露の防止がバッチリです。
感謝しています(^o^)/