換気について考える⑤
第3種換気システムについて。
第3種の換気システムは、
吸気が自然に。排気が機械で。
というシステムでした。
つまり、キッチンの換気扇や、トイレ、お風呂などの
換気ファンを通して、排気をする。
排気をして、お家の中が負圧(圧力が下がった状態)になるので、
圧力差で、自然に家の隙間から空気が入って吸気される。
といった仕組みです。
現状、普通のお家のほとんどは、この方式かと思います。
お家にたくさんの隙間があるために、吸気も、
下手をすれば、排気すらも、家の隙間から行われているという形です。
第3種の良いところは、大掛かりな換気装置が必要でなく、
ファン(換気扇)を動かす電力も、大きくないところです。
いわゆる、イニシャルコストも、ランニングコストも
あまりかからないところがメリットになります。
また、普通の第3種換気システムは、ダクト(管)がないので、
ダクトの汚染の恐れがありません。
ダクト内が埃や花粉などによって汚れると、そこから、流れる空気も
汚れてしまいます。
普段、お家に住んでいて、水道管を自分で掃除される方は
少ないかと思います。
同じように、換気のダクトを日常生活でメンテナンスするのは
中々、難しいかと思います。
ダクトのないダクトレスの第3種換気が一般的に使われているのも
頷けるところですね。
ただし、ダクトをつけることにもメリットはあります。
空気の流れを計画通りに作りやすいこと。
換気量を確保しやすいこと。
などがメリットになります。
さて、ダクト・ダクトレス。
どちらが良いのでしょうか。
さらに勉強を重ねていきたいです。