カーテンを考える② ~ハニカムシェードの断熱性~
こんにちは。こんばんは。おはようございます。
30代サラリーマンの、くろーばーです。
お家の断熱性能は、開口部である窓と玄関ドアが
最も重要なポイントであることは、以前からブログでご紹介してきました。
では、窓の何で断熱性能が変わるのかというと、
窓ガラスそのものも大切ですが、ここ10年ほどで採用が非常に増えた、
low-eという金属膜の部分が、重要な要素になります。
昨日、取り上げたハニカムシェードは、low-e金属膜の層と同じぐらいの
断熱性能を持っています。
つまり、ペアガラスなら、ハニカムシェードを付けることで、
トリプルガラス級の窓の断熱性になるわけです。
以下、竹内正浩の研究ノートより引用
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・単板ガラス 6.0W/㎡・K程度
・複層ガラス(FL3+A6+FL3) 3.4W/㎡・K程度
・複層ガラス(FL3+A12+FL3) 2.9W/㎡・K程度
・Low-E複層ガラス(FL3+A6+Low-E3) 2.6W/㎡・K程度
・Low-E複層ガラス(FL3+A12+Low-E3) 1.9W/㎡・K程度
・Low-Eガス複層ガラス(FL3+G6+Low-E3) 2.2W/㎡・K程度
・Low-Eガス複層ガラス(FL3+G12+Low-E3) 1.6W/㎡・K程度
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以下、一条工務店i-smartで建てるスマートハウス!より引用
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Q2:ペアガラスでは無くトリプルガラスにすれば良いのに~
A2:これの意見も良く見かけました。ということで、こちらのページにあったトリプルガラスの熱還流率1.23 W/㎡・Kとを使って、トリプルガラス採用の場合のQ値を計算してみました。
結果は、0.92 W/㎡・K となりました。
そう、ハニカムシェードを採用したほうがQ値自体はよくなってしまうのです。。。利便性と言う観点では、トリプルガラスのほうが有利なのは間違いないです。ただ、ハニカムシェードを閉めることでトリプルサッシ以上の断熱性を得られるという結果になりました。コストパフォーマンスを考えると、採用は難しいように思われます。
Q3:別に普通のLow-Eガラスで良くない?樹脂サッシって意味あるの?
ということで、サッシの違いによるQ値を計算してみました。
・ アルミ単板ガラスを採用した場合:Q値=1.95W/㎡・K
・ アルミ断熱窓(Low-E 12mm):Q値=1.25W/㎡・K
・ 樹脂断熱窓(Low-E 12mm) :Q値=1.01W/㎡・K
・ シャノンウィンドウ(Low-E アルゴンガス,i-smart標準):Q値=0.97W/㎡・K
・ 樹脂窓トリプル:Q値=0.92W/㎡・K
・ ハニカムシェード:Q値=0.89W/㎡・K
となりました。
こう見ると、単板ガラスからLow-Eガラスにする効果が最も大きく、Q値を0.7W/㎡・K押し下げ、次いでアルミサッシから樹脂サッシにすることでQ値が0.24
W/㎡ ・K下がっていることが分かります。
アルミサッシでも良いのでは無いか?という疑問には上の計算だけでは答えられなそうです。ただ、断熱性を挙げるという観点からは、Low-E+樹脂サッシという選択が妥当な選択であることは確かなようです。ただ、間違いなく言えることは、樹脂サッシにすることで結露を防止する効果は高いと考えられます。
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5年ほど前(2012年~13年)の一条工務店が標準採用していた
ペアガラス+ハニカムシェードで、熱貫流率0.89です。
熱貫流率0.89は、トリプルガラス窓・APW430の
0.91と、同等以上。
つまり、ペアガラス+ハニカムシェードは、
トリプルガラス窓の断熱性能より同等以上になるわけです。
ちなみに、くろーばー家ではペアガラスからトリプルガラス窓にするために、
70万以上の予算が必要でした。
ハニカムシェードは、大きな窓・取り付け費用込みでも、1万円程度でしょう。
予算的には、ハニカムシェードの方がかなり効率的のようです。
一条工務店の施主ブロガー・さすけさんもブログで書かれている通り、
操作性はトリプルガラスの方が当然、上になりますが。
ともあれ、断熱性能の非常に高いカーテンということが言えますね。