換気について考える② ~熱交換型編~
換気について続けます。
前回の記事では、熱交換型・セントラル式の1種換気について書きました。
で、くろーばーの新築パートナー・泉北ホームでは、
3種換気(熱交換なし)が標準です。
オプションで1種換気にすることも出来ます。
で、まず1種換気と3種換気の、どちらが良いかで迷いました。
1種換気は基本的に熱交換器をつけることがメリットになります。
冷暖房のエネルギーのロスを少なくして、電気代を安くできますからね。
また、熱交換することで、冬場に吸気口から冷たい風が入ってこなくなるので、
快適性もかなり向上することが見込めます。
一方で、デメリットもあります。
最も懸念するデメリットは、将来的なメンテナンスについてです。
1種換気(セントラル・熱交換型)は、家じゅうの壁や天井に、
ダクトをはりめぐらせて、各部屋と熱交換機をつないでいます。
そのダクトに年々ホコリなどの汚れがたまっていくわけです。
通常の3種換気のお家でも、年末大掃除などで、
家じゅうの換気扇を大掃除するのは、そこそこ大変です。
しかし、壁や天井の中に埋め込まれているダクトを掃除することは、
もはや素人では手に負えません。
ということは、業者を呼びダクト内の清掃をすることになりますが、
大きな支出になることは間違いありません。
もう一つの懸念は、泉北ホームが2×4のお家ということに起因します。
別に2×4が悪いわけではないのですが、在来工法のお家に比べて、
その設計上、ダクトを通す空間が狭いのです。
そのため、2×4でダクトを通そうとすると、
ダクトの径が、100mm以下になるはずです。
基本的に、セントラル式・熱交換型の1種換気は、
1台の熱交換器で家じゅうの換気をします。
ですから、多くの換気量が必要です。
と考えると、100mm以下のダクトでは、換気量が心配になってきます。
また、家じゅうをダクトでつなぐため、途中で
ダクトを曲げたりする部分が出来ます。
そういった角やカーブ部分では、まっすぐなダクト部分に比べて、
うまく換気が働きにくいそうです。
こうしたリスクを考えると、少なくとも100mm以上の径がある
1種換気機器を使うのが、空気の質を考えた上で良さそうです。
さらに続きます。