住宅のメンテナンス ~屋根編②~
こんにちは。こんばんは。おはようございます。
30代サラリーマンの、くろーばーです。
住宅のメンテナンスについて考えます。
今日は屋根編の続きで、「ルーフィング」について取り上げます。
一般的には、お家を雨から守っているのは屋根だと
思われているのですが、実は違います。
実は、この「ルーフィング」こそが、お家を長年の雨から守っているのです。
屋根材は、紫外線などの経年劣化から、この「ルーフィング」を
守っているに過ぎないのです。
ルーフィングを簡単に説明すると、防水シートです。
屋根材には隙間があります。
強い風が吹く日の雨は、下から吹き上げることもあり、
この隙間から家に雨水が侵入します。
そんな事は一年の中で何度かは、あると思います。
しかし、住宅はそのたびに雨漏りしたりはせず、
このルーフィングによって守られています。
しかし、このルーフィングも時とともに劣化していきます。
特に、タッカーと呼ばれる、住宅版のホッチキスとも言うべきもので、
ルーフィングは合板に打ち付けられているのですが、
この打ち付けている金属が劣化したり、また、ルーフィング自体が
時と共に、固くなり崩れやすくなったりして、経年劣化を起こします。
ここからルーフィングが破れたり、打っている釘・タッカー部分の穴が大きくなり、
雨水が侵入する経路ができてしまう事で、雨漏りが起こります。
つまり耐震性とともに重要な雨漏りに対する対策は、
このルーフィングにあるわけです。
で、おおよそ建売住宅でも、ハウスメーカーでも、特に何も指定しなければ、
「アスファルトルーフィング940」という、ルーフィングが使われます。
このアスファルトルーフィング940は、おおよそ10年ほどで
耐久性が落ちてしまうとのことなのです。
住宅瑕疵が保証されるのが、10年ですからヒドイ話ですよね。
つまり10年以後、雨漏りが起きていないのは、たまたま
屋根材が防いでくれているだけなのかもしれません。
そこで、より長く雨漏りのない住宅にしようと考えるならば、
次の二つのルーフィングが良いとされています。
一つは、改質ゴムアスファルトルーフィングです。
先ほどご紹介したように、アスファルトルーフィング940は、
10年を過ぎたころから硬化していくことから、雨漏りの危険が増します。
そこで、この改質ゴムアスファルトルーフィングは、より柔軟性を高め、
硬化しにくい材質に改良することで、雨漏りのリスクを下げることに成功しています。
改質ゴムアス、ゴムアスという名称で呼ばれることもあるそうです。
二つ目は、改質ゴムアスよりも耐久性の高い良いルーフィング、
「マスタールーフィング」の紹介です。
アスファルトルーフィング940が、10年をめどに経年劣化が進み、
通常であれば屋根材のメンテナンス時期と合わせて、
30年をめどに交換する必要があります。
このマスタールーフィングは、この2倍の耐久性。約60年という
長いスパンの交換時期を見込んでいます。
それでいて、価格はアスファルト940の2割増し程度。
(住宅メーカーによりますが。)
初期投資としては少し高くなりますが、一生物の住宅にするなら、
マスタールーフィング。少なくとも、改質ゴムアスにした方が
トータルコストとしては良いのではないでしょうか。
一度施工すると中々やり直しは効かない部分ですからね。
くろーばー家も、マスタールーフィングと、改質ゴムアスの2種類を、
設計Uさんにお願いして見積もりをとって頂いています。
また、金額などが出たら取り上げたいと思います。