お家の断熱性能基準 ~HEAT20~
こんにちは。こんばんは。おはようございます。
30代サラリーマンのくろーばーです。
前回の記事では、Q1住宅をご紹介しました。
断熱気密のプロたちが目指す住宅は、
Q1住宅やパッシブハウスというレベルのお家です。
断熱性能を高めて快適で省エネなお家づくりを目指すわけです。
しかし、その一方で、平均的な収入の家庭にとって、
Q1住宅は建築費用が高いという現実があります。
そこで、断熱関係の業界では、HEAT20という断熱気密の基準を推奨しています。
私くろーばーが尊敬する設計士・神崎氏も、
HEAT20のG2グレードという仕様を推奨されています。
神崎氏は、パッシブハウスジャパンに加盟している設計士の先生です。
HEAT20の詳しい内容は、こちら。
例えば、くろーばーが住む大阪は、比較的に温暖なⅥ地域です。
HEAT20の基準で、Ⅵ地に求められる断熱性能が、
G1グレードで、Ua値0.56
G2グレードで、Ua値0.46
になります。G2グレードの方がUa値が小さいので、
G2グレードの方が、より高い基準になります。
詳しい計算式が分からないのですが、Q値で換算すると、
1.6~1.8といったところでしょうか。
今回のくろーばー家は、このG2グレードの断熱性能を
指標にしていこうと考えています。
数字だけ書いても分かりにくいですね。
昨日、一条工務店のチラシが家に届いていました。
一条工務店のモデルケースで、Ua値が0.25と記載されていました。
大手ハウスメーカーの中で、スウェーデンハウスとならび、
他の追随を許さない一条工務店の断熱性能が、この数値になります。
(あくまで、モデルケースですが)
現在、国が推し進めている住宅の高性能化で、125万円の補助金が下りるZEH。
*ZEH=ゼロエネルギーハウス。
太陽光発電で生み出したエネルギーが、生活で使うエネルギーと同じか、
それ以上になる住宅のこと。
この100万円以上の補助金が下りるZEH仕様とは、
Ua値が0.6以下の断熱性能を意味します。
つまり、HEAT20のG2グレードとは、一条工務店とZEH最低基準の、
中間ほどの断熱性能といえます。
イメージとしては、平均的な断熱材で、
天井断熱が180mm。
壁が100mm。
床180mm。
窓サッシが、APW330ペアガラス。
で、Ⅵ地域のG1グレード辺りになるかと思います。
家の大きさや窓の数などに影響されるので、おおざっぱなイメージですが。
ここから、G2グレード辺りに高めたいくろーばーは、
屋根断熱180mm(平均的な断熱材の断熱性能の35%アップした断熱材を使用)
壁130mm(屋根と同じ断熱材)
床90mm(または、120mm)のフェノバボード
窓サッシが、APW330の真空トリプルガラス(樹脂スぺーサー仕様)
玄関ドアをイノベストD50(の上位クラス)
といった仕様にしようと考えています。
延床30坪のくろーばー家では、この仕様で、
Ua値0.45以下を目指せるはずです。
10年先にZEH基準、20年後には、G2グレード。
この辺りの性能が標準になれば良いですね。
くろーばー家の断熱性能で、25年後の平均的なお家。
といったところでしょうか。
そのあとは、APW430やエルスターXなどの窓が量産され、
日本の住宅がさらに快適になれば良いなと思っています。